音楽放談 pt.2

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個人的おすすめライブ作品7選

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散々閉じ込められた今年ももう終わるわけだが、来年もこの状況は当面は変わらないだろう。

 

楽になった部分もあるにせよ、制約の方が増えたのでやっぱり窮屈ではある。

 

私個人で言えば、音楽イベントの休止は辛かったな。

 

数少ない趣味の一つなのでね。

 

今年行ったのは、7月のアナログフィッシュ、11月のDowny、12月は先週のOgre You Assholeと年末のTha Blue Herbの4回だったね。

 

無理かなと思っていたから、少ないとはいえありがたかったな。

 

一方で配信ライブは普通の文化になっていて、アナログフィッシュDownyTha Blue Herbは配信もバッチリみたな。

 

また8ottoや、フェス系のイベントでもCraft Rock Fesとか、Rising Sun、Summer Sonic、Fujirockの過去映像配信もみたな。

 

この3つのイベントの配信では、Rising Sunが一番良かったね。

 

擬似的にもフェスっぽい楽しみ方ができたり、一部生放送を取り入れることで経験の共有という状況を作ったことは非常に大きかったと思う。

 

配信は配信で、家でゆるゆるとみられる良さもあるし、物理的な制約なくいろいろなライブをみられるようになったことはポジティブだっただろうが、やる側にとっては引き続き大変だろうから、せめて好きなアーティストには金を落としておきたい。

 

 

さて、この年末年始は家で過ごす人も多かろうで、私が好きなライブ作品でも勝手にレコメンドしていこう。

 

中にはメディアではないとみられないものもあるが、是非チェックいただきたい作品州をば。

 

Nine Inch Nails『Beside You In Time』(2007年)

まずはこちら。

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Nine Inch nialsの『Beside You In Time』、アルバムでいうと『With Teeth』の頃なので、もう15年くらい前になるだろう。

すでにトレントが元気になり始めた頃で、曲も全体にポップな人気曲がセットリストに並んでいるし、何よりライティングを駆使した凝ったステージ演出も非常に秀逸である。

 

映像作品として見る楽しみは、音楽的なところだけでなくそうした演出も極めて重要なので、その意味でもトレントのこだわりも見えて素晴らしい。

 

演出という意味では、Fujirockでのライブも素晴らしく、こちらは多分Youtubeに上がっているので是非チェックしてもらいたい。

 

近くで見た時に、思わず叫んでしまった思い出だ。

 

殿堂入りも果たした彼らには、末長く活動して欲しいと切に願っている。


Nine Inch Nails - Only (Live: Beside You In Time)

 

Back Drop Bomb 『Micromaximum Aniversary』(2020年) 

続いてはこちら。

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Back Drop Bombの1stアルバム再現ライブ、『Micromaximam Aniversary』。

 

開催は昨年12月、ちょうど今くらいの時期であったね。

 

セットリストが凝っていて、最新アルバムの曲から徐々にキャリアを遡っていき、そこからこのアルバムの"Intro"につなげる流れなので、彼らの音楽変遷も垣間見られるものになっている。

 

初回限定でCDもおまけででついてきたので、私はそちらを買いました。

 

この1stは日本のミクスチャーロック(この言葉自体がもはや時代の言葉だが)のまさに先駆けにして金字塔でもあるので、また新しい音楽も作って、どんどん更新していって欲しいものである。


【BACK DROP BOMB】Micromaximum Live Digest Movie

 

Predawn『Nectarian Night #1』(2015年)

続いてはこちら。

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シンガーソングライターのPredownの公式映像作品『Nectarian Night』。

 

ギター1本で様々なライブイベントにも登場しており、今年あの宇賀なつみさんの同級生としてテレビにも登場してにわかに話題になったり、TVCMでも曲が使われていたりと、徐々にだが一般層にも浸透しつつあるかという彼女。

 

その歌声と、オルタナ系の音楽に影響を受けているとんがった曲が非常に素晴らしい。

 

この映像作品は教会でのライブを収めたもので、サポートメンバーも入れた豪華なバンドヴァージョンである。

 

静かで穏やかな曲なので、ゆったりした時間を過ごしたい時にはぴったりだ。

 

なお、曲の良さはさることながら、彼女の独特の緩いMCにも注目である。

 

ちなみに、Youtubeでは音声のみの配信ライブを定期的にやっており、そこではカバー曲も披露しているけど、彼女の影響元なども見えてくるのでそちらも興味深く、おすすめである。


Predawn / 2014.11.06 "Nectarian Night #01" at 品川教会グローリア・チャペル トレイラー

 

■LITE『Approaches』(2011年)

続いては日本が誇るインストバンドのこちら。

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独自の活動でも注目されるLITEの『Approaches』、アルバム『For All The Innocence』のリリースライブの時のものである。

 

彼らはマイナーコード前回でギターリフバリバリの攻撃的な曲を初期2作では展開していたが、このアルバムからは大きく打ち込みを導入、音楽性もオープンになって、今に繋がる大きな転換を迎えたと思っている。

 

と、そんなバンド史は一旦置いておいて、歌のないインストでありながら、彼らの音楽にはしっかりメロディがあるし、叙情性もあって、音楽ってこういうものだよなと思わせてくれる。

 

個人的にはとにかく聞いていて幸せな気分にさせてくれる。

 

謡曲文化が染み付いている日本においてインストはハードルが高いイメージをもたれてしまいがちだが、一度聞いてみて欲しいバンドである。

 

ちなみに、彼らの音楽は凄まじく複雑だが、それをバッチリ演奏しきるその演奏力は、シンプルに感動させられる。


LITE / Pirates and Parakeets (with Achico,avengers in sci-fi)

 

Salyu×Salyu『Soun(d)beams』(2012年)

続いてはJ-POP界隈でも馴染みのあるこちら。

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Salyuのコラボプロジェクト、Salyu×SalyuCorneliusをプロデューサーに迎えた『S(o)un(d)beams+』。

 

普段は小林武志さんとの曲がほとんどだが、このアルバムでは小山田圭吾始め、坂本慎太郎七尾旅人なども作詞をしており、曲はCornelius的な感じもあり、彼女の声自体もカット&ペイストされており、曲そのものもいいが音楽的に面白い。

 

ライブではコーラス舞台もいるんだけど、ビジュアルも似せているので非常にコンセプチュアルでもありみていて面白い。

 

このアルバムに収録されている曲の中でも、特に出色なのは坂本慎太郎作詞の”続きを”という曲。

 

震災後にも書いたんだけど、大きな社会的な変化や悲劇が訪れた時にこそ響く日常に対する憧憬のような描写にも感じられ、とてもいい曲。

 

ハイファイさとそうした人間らしさみたいなものが同居する好版である。


salyu × salyu 続きを

 

Tha Blue Herb『20years, Passion & Rain』(2018年)

続いてはヒップホップ畑からこちら。

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Tha Blue Herbの20周年記念の野音でのライブを収めた『20Years, passion & Rain』。

 

まさにインディペンデントに活動してきた彼らの記念すべき20周年に行われた野音での初ライブだが、当日はなんと台風が直撃、10月30日だったけど、すでに少しずつ空気も冷たくなり始め、そこに刺して大雨である。

 

寒かった、マジで。

 

しかも容赦ない大雨で、かっぱの隙間から雨が滲みいることも。

 

ステージ上の彼らも雨にさらされながらのライブとなったわけだが、パフォーマンスは最高でした。

 

2時間を超える長丁場が当たり前の彼らのライブで、このタフな状況はさらに彼らの凄まじさを見せ付ける結果となった。

 

セットリストも普段のライブではほとんどやられないようなコラボ曲やストーリーテリング重視の曲もあり、ファンにとってはこれ以上にないサービスであった。

 

ライブを生業にしている彼らにとってはまさに苦境の1年となったわけだが、たくましいなと思ったのは音源制作にシフトして、矢継ぎ早にリリースしたことだ。

 

練りこまれているかといえば、彼らにしてはラフなところはあるにせよ、一定以上のクオリティを出して、今年のドキュメントみたいな作品になったのは彼らなりのヒップホップだろう。

 

最近地上波でも扱われる機会の増えたヒップホップだが、R-指定始め多くの若手にも強烈に影響を与えたレジェンドは、今も現役バリバリである。


THA BLUE HERB "20YEARS, PASSION & RAIN" TRAILER

 

■Analogfish『Town Meeting By The Sea』(2021年)

最後は今年みたライブ作品。

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Analogfishの久しぶりの映像作品『Townmeeting by the Sea』、毎年の10月10日の企画ライブとして行われた。

 

会場は江ノ島のオッパーラというクラブを貸し切って行われたんだけど、リラックスした感じのメンバーの演奏も素晴らしく、最近の彼ららしい抜き差しもバッチリなライブ作品になっている。

 

メディアとしてはそれこそ『荒野』の頃の野音のライブ以来なのだけど、この間で音楽性の根幹は変わっていないにしても表現はずいぶん変わったし、ライブのたびに表情が違うので、毎回アルバムごとに残して欲しいと思っていたので、嬉しいですね。

 

今の時点での彼らのベスト的な内容にもなっているので、初フィッシュにもおすすめである。


Analogfish - "Fine" at 江ノ島OPPA-LA

 

 

他にも素晴らしいライブ作品はあるんだけど、今回はここまで。

 

基本的には私が好きな音楽を並べているけど、せっかく家にいる時間もたくさんあるので、普段あんまり聞かないジャンルでも試しに聞いてみて欲しいですね。

 

作品になっているものは流石に難しいけど、Youtubeでも色々ライブ音源は上がっているので、あさってみたり、レコメンドに任せて聴いてみたり、そんなラフな時間を過ごすのもおすすめである。