昨年の今頃、私はコロナの後遺症もあってか自律神経系の異常をきたしたのか、かなり不調であった。
これではいかんと思い、軽い運動と気分転換を兼ねて自転車を買った。
近所の自転車屋でサッと選んだ普通のママチャリだ。
初めは近所を1時間ばかり、夜にうろつく程度だったが、なんだかんだずっと続けており今では半ば趣味のようになっている。
休日には早起きして、少し遠くまで自転車を飛ばしているのだけど、流石にママチャリでは遠くまで行くのがしんどいのと、徐々に服装はスポーティになるがまたがっているのはママチャリだ。
ちょっとカッコつかんなと思って、ついに通販でスポーツタイプのものを購入。
先日初めて跨って乗ったのだけど、色々と塩梅がつかめずに試行錯誤しながらであったが、その甲斐あってだいぶ自分にハマる感じにセットできた。
また夜に少し走りに行ったのだけど、やはり足回りも軽いし、加速もいい。
車体も軽いしスピードも出るので、広めだが車の通りの少ないところをかっ飛ばしていたが、とても気持ち良かったね。
昨日は家から30kmくらい離れたところまで、片道2時間くらいかけて走って行ったのだけど、当初はしばらく乗っていたら尻が痛くてどうしようもなかったのが、サドルの角度なども調整したことでほとんど出ることはなかった。
サイクリングロードも方方にあるので、堤防の広い道やそれらを選びながら走っていて、とても快適でしたね。
幸い曇り空で適度に涼しかったので、気候的にもバッチリだ。
昼飯を食べたり、多少休憩しながらだったので、往復で正味6時間くらいかかったが、楽しかったね。
そして長時間走っているとまた色々の課題も見えてきて、一つは手が痛くなること。
ハンドルは滑らないように凹凸が大きいのだけど、体重をかけながら走るので、尻ではなく今度は手が痛くなってしまったのだ。
走っている人が手袋をしている理由がよくわかった。
またメンテナンス道具も持ち歩くのだけど、リュックに入れるほどの寮でもないので、ちょっとした入れ物の方が足回りは良さそうだし。
また通販でいくつか注文したのであった。
そんなわけで、自転車に乗りながら聴きたい音楽を考えてみよう。
以前にも書いたけど、当時は深夜にゆっくり走ることを求めており、その際に聴くにはこんな感じ、というテーマであった。
今は乗っている自転車の種類も変わりもっとアグレッシブになっているので、改めて聞いていて楽しい曲を考えてみよう。
まずはこちら。
Lilies and Remainsの"My Superior"。
アグレッシブなギターイントロからテンションアップだ。
歌詞の内容も自分をアップデートしていくようなポジティブさがあって、今の私のモードにもフィットする。
ペダルをこぐ足もぶりぶり回るぜ。
このアルバム全体通して物語性もあるので、フルで聴いても最高だ。
ラストはまた1曲目のフレーズに繋がる煙管構造になっているので、リピートでも行けるのでおすすめだ。
続いてはこちら。
Elephant Gymの1stフルアルバムの3曲目"遊戯"。
KT Changのテクニックが炸裂しまくりの細かなベースフレーズがイントロから気持ちいい。
そこにゆったりとしたギターのフレーズとタイトで軽快なドラム、全てが絶妙にハマりまくって最高。
ベースラインに合わせて速度も乗っていく感覚も気持ちいい。
この曲だけでなく、このアルバム自体がマッチしまくりでおすすめだ。
続いてはこちら。
日本が誇る伝説のファンクバンド、JAGATARAの”裸の王様”。
疾走感と祝祭感溢れる1曲はテンションアップ間違いなしだ。
裸の王様のお通りだ、という1節も最高である。
好きなように突っ走っていけるぜ。
広い道をゆったり目に走っている時にはこんな曲も最高だ。
KYONOのKjとの共演作、”The Way”。
ギターフレーズ、歌メロ全てにマッドな風味も感じさせつつ、KYONOらしい激しくもポップでポジティブな1曲だ。
歌詞の内容も含めて、少し早めの時間にこちらを聴きながら走るのも最高である。
ハードコアなイメージが強いし、個人的にはその手の道で最高のヴォーカルだと思っているのだけど、曲はとてもポジティブなメッセージのものが多いし、実はアコースティックな曲もいい曲が多い。
いつかアコースティックなアルバムもぜひ作って欲しいところだ。
爽やかさで言えば、古き良きこの曲もいいのですね。
はっぴいえんどの”風をあつめて”、ゆったりしたメロディ、そのタイトル通り涼やかな風の中で聴くと最高だ。
個人的にこの曲の入った『風街浪漫』は夏のアルバムだと思っていて、もうすぐ季節は逸してしまうが、詰まるところ名曲はいつ聴いても名曲だ。
ちょっとスローダウンしながら聴くにぴったりである。
再び加速するときにはこの曲もおすすめ。
最近すっかりお気に入りのRAYの”世界の終わりは君とふたりで”。
イントロのギターリフから一気にドラムとフィードバックノイズが雪崩れ込む瞬間に一気にテンションが持ち上がる。
この手の曲が私は好きなんですね。
疾走感溢れる曲なので、ぐんぐんペダルこぐ時にマッチする。
さてそろそろ疲れてもきたなという頃にはこんな曲だろうか。
これまたイントロから爽やかが炸裂しているMoon Childの”アネモネ”。
思いっきり初夏の曲で、甘酸っぱい歌詞もオサムの爽やか全振りしていて最高だ。
たまに見かける2ケツの高校生を追い越しながら、いいなぁとか思いながら走っている。
背中で誰かを感じる瞬間がもっと欲しかったな。
ともあれ、力技で心地よい気分にさせてくれる名曲である。
ヘッドヴォイスなどすっかりネタキャラみたいになっているが、これがササキオサムだ。
最後はこちら。
アナログフィッシュの”風の中さ”。
風になれ。。。
みんな何を考えながら走っているのかは知らないが、私のように緩やかなスポーツとして楽しむのであれば悪くないセトリのはずだ。
完全に個人の好みだが、とりあえず自転車関係なく聴いて欲しい曲、アーティストたちである。
これから少しの間だけだが、いい季節になるので音楽をお供におでかけはおすすめだ。