音楽放談 pt.2

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サイクリングヤッホー

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関西を拠点とするプロレス団体、ドラゴンゲートというところに斎藤了、通称サイリョーというレスラーがいるが、彼がキャリア初期から使っている技の一つにサイクリングヤッホーという技がある。

 

いわゆる関節技で、彼らはメキシコのルチャリブレというスタイルをベースにしているため、そのスタイルを踏襲した複合関節技であり、見た目に複雑なので仕掛ける時も大変らしい。

 

名前に反してなかなか説得力のある技だが、そもそもなんでそんな技名なのかといえば、彼はデビュー当時は自転車に乗って入場するなどしており、所謂自転車キャラだったのだ。

 

このドラゴンゲートという団体は、元を辿れば闘龍門という団体に源流がある。

 

日本人によりメキシコで創設されたルチャの団体で、逆輸入という形で登場したのだ。

 

デビューしてすぐにも関わらず派手なコスチュームにアクロバティックな動きと、当時とすれば如何に鮮烈に映ったかは想像に難くない。

 

この団体は、興行会社としてもすごいが、何よりもその育成力がすごいのだ。

 

選手自身の自己プロデュース力は折り紙付き、退団した選手も漏れなく活躍している。

 

展開の早い団体だが、一見さんでも楽しめると思うので、プロレスビギナーにもおすすめしたい団体である。

 

 

さて、それはともかく最近私は自転車を買って、平日の深夜、あるいは休日の麗かな昼下がりなどにこの自転車に跨って近所を小一時間ばかり彷徨くのが慣わしとなりつつある。

 

元々は運動不足の解消と、少しく体調を悪くしたのでそのリハビリではないが、心身の健康のためにというわけだ。

 

割と駅から離れたところには方々に公園なんかも多いエリアなので、その辺りまで行っては一休みして戻ってくるというただそれだけなのだが、その道すがらに音楽を聴きながらゆるゆると走るのがなんとも良い。

 

人通りも多くないので、余計なストレスもなく、気を張らずに走っていられるから気晴らしになるのだ。

 

そして、最近平日は音楽をゆっくり聴く時間もないので、こういう折に聴くのも良いのである。

 

というわけで、自転車散歩におすすめなアーティストとか曲とかを勝手に紹介だ。

 

 

まずはこちら。

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ポストロックの代表的バンドの一つ、Sea and Cakeの『Fawn』。

 

ポストロックというとインストバンドが多いが、彼らはボーカルもあるのでとっつきやすいはずだ。

 

Tortoiseにも通じる透明感もさることながら、とにかく曲がエモい。

 

特にこのアルバムが私さ好きで、一曲目から素晴らしい。


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イントロは上物なフワッとした入りから、ベースが鳴り始める辺りとかたまらん。

 

アルバム通しても全体的に品のいい音楽なので、天気のいい穏やかな日には特におすすめである。

 

 

続いてはこちら。

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ミックステープが爆発的に広まって、リリースもしてないのにグラミーを獲ったことで一躍トップに躍り出たChance The Rapperの『Coloring Book』。

 

当時は無料でダウンロードできたんだけど、曲は元より録音も全て高品質。

 

HIPHOPが基本ではあるが、厳つい感じのではなくピースフル、ゴスペルとかの要素を取り入れた曲もあり、全体に楽しく聞けるのがいい。

 

夕方くらいの時間帯に一番映えるが、やっぱり代表曲でもある"No Problem"は聴いていて楽しいし、ペダルも弾む。


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私は夜に走り回ることが多いので、必然静かめな曲をチョイスしがちだが、その際にR&Bとかジャズとか、いわゆるブラックミュージックが実にハマる。

 

そもそも私がちゃんときようになったきっかけのひとつが彼らだ。

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元々はOdd Futureのメンバーとして現れたが、その後ソロ活動も含め話題となることの多いThe Internetである。

 

彼らのアルバムの中でも比較的初期の『Feel Good』は、近作に比べるとR&B色も強く、全体に静か目な展開も多いため夜聴くのにぴったりだ。

 

その上リズムは跳ねているので心地よいフィーリングで行ける。


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Sydの艶っぽいボーカルも心地よく、ストレス解消にもまさにピッタリだ。

 

 

この手の音楽はそもそも最近の私にもフィットするので、日本人でも彼らはよくハマる。

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日本のオシャレインディ代表、ceroの『Polylife Multi Soul』。

 

彼らの音楽には都会的な雰囲気を感じるんだけど、夜の住宅街とか、ライトをつけて走り去る車の風景とか、めちゃくちゃ景色にはまるんですよ、これが。

 

このアルバムは特に派手さはなく、淡々としていてちょっと虚無的な感じがあるのだけど、今の私にはその感じがほんとにちょうどいい。


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夜の街に本当におすすめ。

 

 

夜といえばこんな音楽も実にハマる。

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Nine Inch Nailsのインストアルバム『Ghosts』シリーズ。

 

彼らといえばメタリックで激しい曲がパブリックイメージとしては強いだろうが、首謀者Trent ReznorはAttica Rossを相棒に、近年はフィルムスコアの方が仕事が多いくらいだろう。

 

Socailnetworkではグラミー賞も獲得している。

 

そんな彼が最初にこのシリーズを出したのはもう15年近く前の2008年、そして2020年に続編をリリースした。

 

いずれも無料配布という太っ腹なリリースだったわけだが、彼いわくずっとこういうのを作りたかったとか。

 

白昼夢のサウンドトラックと自ら評していたように、アンビエント全開ながら、そのノイズの上を物憂げなピアノのメロディが流れており、まさに近年のトレントの得意技炸裂といった感じだ。

 

特に20年リリースの方は、サントラのアウトテイク集かなという感じで、夜中にピッタリだ。


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まして小雨の降る最中でははまり過ぎてちょっと怖くなってくるぞ。

 

いずれにせよ、高校生の頃からのマイフェイバリットは変わらず今も大活躍だ。

 

 

最後はこちら。

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坂本慎太郎の『物語のように』。

 

ソロ以降は独自の音楽性を発揮しており、もはや捉えどころがなさすぎる世界だが、その歌詞は特に寓話に満ちている。

 

このアルバムの英題表記もファブルになっていて、ストーリーではないからその含意するところはそれとなく推しはかれるところだろう。

 

冒頭の曲は昨今の著作権に絡んだテーマで、ある種の無知を揶揄したような内容かなと初めは思ったが、しかし後半に行くほどそれって本当にヤバイの?という線引きの難しい話題になっていく。

 

ただ人を好きになることが、ただ友愛を示すことが違法なのかと。

 

寓話は一見してただの出来事のような事の裏にさまざまな意味を含意させる事で受け取る側にメッセージを投げかけるようなものであるが、このアルバムの曲は全編に辺りそんなテーマを扱っている。

 

しかし、曲そのものは牧歌的でゆったりして、穏やかなものである。


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こちらも天気の良い日に何気なく聴くにはぴったりだが、ふとその歌詞の意味に触れようとすると前方不注意を招きかねないので注意が必要だ。

 

PVもなんかちょうどいい感じだ。

 

 

と、私が自転車に乗りながら聴いて楽しくなる曲たちを一部紹介したが、真夏だったらもっとアグレッシブな曲だったかもしれない。

 

常に感情は周囲の環境と共にあるし、日や時間によっても変わる。

 

人によっての好みもあるだろうけど、ともあれ自分なりにこの目の前の世界を綺麗に染めてくれたり、彩ってくれたりする音楽を探すのも楽しいものである。

 

いずれにせよ大事なことは、ストレスのないマイワールドを描くことかもしれないが。

 


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