音楽放談 pt.2

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久々のフルスロットルなリリーズ

昨日はLilies and Remainsの9年ぶりの新譜に伴うツアーだ。

 

既に全国を回っており、東京がラストとなる。

 

アルバムリリース前にも一度ライブをやっているのだけど、定期報告会みたいな感じではなくアルバムツアーとなるとやっぱりちょっとテンションあがる。

 

アルバム自体は個々の楽曲もいいし、アルバムとしての構成もいい、最高傑作と言って差し支えない素晴らしい出来だった。

 

これまでのクールで気障ったらしいかっこよさはありながらも、もっと日常に寄り添う様なところもあって、これまでにない色も見せている。

 

そんなに頑張ることなく全曲レビューも書けたので、よかったらみてあげてください。

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会場も渋谷のWWW Xと、彼らにしてみれば少し大きめの箱だ。

 

いかんせん活動頻度が低すぎるので、どこまで集客できるかの懸念はあるが、ファンとしては少しでも大きな箱で見られるのは嬉しい限りだ。

 

ちなみに、ツアー発表後、よっしゃ!といって早々にチケットを取ったつもりが、直前でとっていたなかった事が発覚。

 

危なかった。

 

 

会場は、おそらくソールドアウトではなかったと思うが、9割方埋まっている印象だ。

 

ざっと見た感じ、海外の人もいて、ジャンル的な強さも感じるところだ。

 

彼らのライブは毎回大体アンコールを入れて1時間半くらいで、MCなども含めて12~13曲が相場となっている。

 

リリースしていない期間は、割とセットリストも固まっていたが、今回新譜の曲も入るので新しいものも期待だ。

 

ライブは"Like The Way We Were"からスタート、大体中盤で披露される曲で、KENTがハンドマイクで歌い踊るパフォーマンスなので、ちょっとしたサプライズだ。

 

1曲終わって軽く挨拶を入れるという変則的な感じで始まった。

 

ちなみに今回のツアーメンバーはベースは高松さんではなくRuby Sparksの人、ドラムはオリジナルメンバーであるこうちゃんこと宮内さんが、シンセは益久さんという人がサポートしている。

 

前回の単独の時もこのメンバーだったが、正直その時はグルーヴ感みたいなものがまだ足りないな、なんて感じたので、ツアー通してどうなるかなと言うものあった。

 

 

今回は都合20曲、1時間半みっちりと演奏されたのだけど、まあやっぱりかっこいいな、このバンドは。

 

新譜の曲も過去曲も満遍なく演奏されたんだけど、ベースの音楽性は固まっているので違和感なく展開しつつも、初期曲の方がギターでアグレッシブに引っ張っていく曲が多いのに対して、直近2作はシンセの音が全面にでているので、曲の表情がちょっとずつ違いがあるのが面白い。

 

私は彼らの曲の、歌のないところにとても魅力を感じているのだけど、改めてアルバムを跨いで聴いてみると、KENTの作曲のクセというか、特徴が結構はっきり出ているのもわかる。

 

まずはイントロで印象的なギター・シンセフレーズがあり、Aメロの後に演奏パートがあり、印象的な曲は全てと言っていいくらいここが肝になっている。

 

"The Fake""Wreckage""Across The Line""Broken Receiver""Neon Light" "Greatest View"あたりがそうかな。

 

他方でヴォーカル曲もしっかりあって、それらは普通にいい。

 

シンガロングなタイプの曲ではないが、なんとなく鼻歌で歌いたくなる様なポップなメロディーだったりする。

 

言葉の乗せ方、リズムも心地いいので、要するに私は彼らの曲が大好きなんですね。

 

 

ともあれ、新譜の曲も楽しみだったわけだが、”Spining Away”以外は全て演奏されたね。

 

改めてライブで聴いても、やっぱりいい曲揃っている。

 

特に1曲目"Sperior"とか大好きなんだが、やっぱりいい。

 

この曲は割とヴォーカル主体の曲だが、メッセージ性もあるので曲の展開も含めていい曲だ。

 

シングルカットされていた3曲もいずれもよくて、特に”Greatest View”は歌のないパートの音像が素晴らしく、個人的には静かな夕暮れの景色がマッチするんだけど、この情景感がたまらない。

 

過去曲のギターのかっこよさと、近曲のシンセのメロディアスさのコントラストもあって、余計にそれぞれが際立つ様な印象だ。

 

「往年のヒット曲」などと茶化しながらのMCも入っていたが、いつ聴いてもかっこいいのだよ、色褪せない。

 

彼らの楽曲は80年代頃のものがベースになっていて、いわばリバイバル系のバンドではある。

 

しかし、いい感じにアップデートもされているので古臭さみたいなものはなくて、それどころか懐かしいとかいう感覚もない。

 

まあ、これは私が個人的にずっと聴いているからってだけかもしれないが。

 

いずれにせよ完成されているので、いつ聴いてもテンションが上がる。

 

”The Fake”はやっぱりかっこいい、あのKENTとKAZUYAのギターリフの応酬がたまらない。

 

 

演奏については、前回よりもやっぱり一体感というか、バンド感は出てきた感じだ。

 

一方で演者ごとの特徴もなんとなく感じるところであったが、特にそれを思ったのはベースだ。

 

長らく高松さんが演奏していたし、アルバムでも弾いているのでそのフレーズだったりが耳に残っているのだけど、高松さんのベースって結構跳ねている印象だなと個人的には思っている。

 

例えば”Falling”は、静かながらリズムが跳ねているのが面白い曲なのだけど、その跳ね具合ってなんだろうというと、フレーズをパシッと1音1音キレ良く弾く様なところに起因しているのかなと。

 

今のベースの人も、別に下手とかそんなことはもちろんなくて、全然ハマって入るんだけど、一方で音の出し方というか、そういうのは手癖とかもあるんだろうなと思った。

 

とはいえ、全体的にマッチしていて息も合っている感じで、いい感じにバンドになってきた感じだ。

 

まあ、これでツアーは一段落だけど。

 

 

次回作についても軽く言及されたのだけど、流石にアルバムはないとはいえ、なにかしらのリリースは狙っているらしい。

 

個人的にはライブ音源とか、またカバー集みたいなものも面白いと思っている。

 

もっともマイペースな彼らなので、期待して期待せず待っていよう。

 

 

最後はアンコール待ちになるも、曲ないんですよ、とMCのみ。

 

何はともあれ、最高にかっこいいライブでした。

 

引き続き気長に活動して欲しいものである。


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