5月はライブが沢山あり、Analogfishにリリーズに、筋肉少女帯にクラフトロックにレッチリに、といった具合で最高だ。
私は5月生まれでもあるので、なかなか楽しい1ヶ月にしたいところだ。
そんなライブ月間の1発目は最近すっかりお馴染みになっているRAYの単独だ。
ライブの頻度は多いグループだが、年数回の中規模会場でのライブで、今回はグループができて5周年という記念イベントになっており、会場も渋谷のWWW Xだ。
キャパ的には800くらいだったと思うが、普段は100かそこらの会場でのライブがほとんどなので、彼女らにとっては大一番である訳だが、ライブの10日前くらいにはソールドアウトしており、これはこの手のアイドルグループ界隈ではなかなかのことらしい。
実際そこらのバンドでも埋まんないことあるからね。
先日過去音源のセルフカバーをリリースしたり、直近でもシングルを配信リリース、そして今日のライブではMo'some Tonebenderが曲、演奏という新曲の発表もリリースされており、まさに勢いに乗っている状態だ。
メンバーの1人が体調不良で活動休止中だが、ライブ中盤からの一時復帰もするので、ファンの側も期待値含めて高い状態である。
しかし、こうして紹介がてらの書き出しではあるがトピックが多いな。
ともあれ、楽曲の良さはお墨付き、メンバーもみんな20代半ばとか実はちゃんと大人で、だからこそ地に足のついたところがあるわけだが、ここから1年でどうそのポジションを上げていけるか、そんな勝負の節目にもなるであろうライブかもね。
いずれにせよ、120分のロングライブ、曲もたくさんやるだろうから素直に楽しみである。
本編開始前にいわゆる影ナレでコットが今日の注意喚起をする。
普段は写真撮影はOKだが、今回はNGとのこと。
えらいもので、今日は誰もカメラを構えていなかったね。
さて、本編は映像投影から始まる。
このライブコンセプトを示すようなものだが、運営の気合いを感じるところだ。
いつもの"Overture"が鳴り響くと、メンバー登場でライブスタートだ。
前半は４人でのパフォーマンスだ。
初っ端から代表曲を連発しまくってくる。
あえて詳細は書かないけど、メンバーの気合いも並々だった。
普段の大塚の小さなライブハウスよりも広いステージなのだが、却って躍動しまくりである。
オケはドラムやベースラインなどリズムを音源よりも強くしたようなミックスになっていたように感じだが、メンバーの歌声も気合い十分だ。
かなり爆音だったと思うのだけど、なんというか、全体にスポーツライクですらあったな。
途中MCの時にスクリーンを使った演出もあったのだが、そこでは結成の日付が表示され、そこから過去曲をやるという流れ。
かなりバタバタした感じがないではなかったが、グループとしてネクストフェーズへ行くからね、という宣言でもあるのかなと思えて、まさに攻め時なんだろうなという感じがこういうところでも感じられる。
一旦中休みを挟んで、現体制になってからのオフ映像が流される。
なんだかちょっと感傷的になってしまうわけだが、当然前振りだ。
第２部からは愛海さんも復帰。
正直休止前は明らかにコンディション良くない感じが出ていたが、1ヶ月くらい休んで少しでも回復したんですかね、声も何もバッチリであった。
復帰1曲目でみこちとの対になる振り付けで、愛海さんの頭をふいっと撫でる場面があったのだけど、思わず声が漏れてしまった場面がなんかよかったな。
それ以降は極めて粛々と、というとなんだけど、休止してましたっけ？くらいの感じでやっていたのが却ってよかったね。
しかし、こうやって5人揃うとやっぱりこの方がいいなと思ってしまう。
4人の時が物足りないとかそういうわけではないのだけど、でも5人だからこそのバランスがあるもので、これがグループの面白いところである。
ダンスも歌もキレキレで、ソロパートもしっかり歌い上げる。
近くにいた人は多分泣いていたね。
でも、やっと揃ったな・・・なんて思っていた私もすっかりファンである。
ともあれ、後半も"火曜日の雨"”読書日記”などアグレッシブな曲もしっかり歌い踊りこなす。
新曲も織り交ぜつつ、ラストは意外な”津軽よされ節”。
5人揃っているので内山さんも安心だ。
謎の歓声が上がったものだ。
ライブパートは賞味90分くらいだったが、あっという間に終わってしまった。
そしてアンコール。
ここでは新曲2曲を投下。
1曲は事前アナウンスもあったモーサム作の曲、もう一つは完全新曲で、作曲陣の発表はなかったのでメロンちゃん作かもしれないが、RAY版の”サイン”的なほぼインスト主体のダンス曲で、歌は同じフレーズをリフレインしながらみこちが間でアジテーションする感じの曲。
かっこええやないか。
ライブ後は各メンバーからの一言を挟んで、2大発表が。
一つは9月の現体制2周年ワンマン、もう一つは韓国・中国へのアジアツアーだ。
実は世界にファンベースを持っているグループながら、ついにライブを開催するにいたるとは。
ジャンル的に大きく売れにくいが、一方でニッチにコアなファンがいるところなので、十分戦えるはずである。
日本なんて狭いからね。
そんな感じで、グループ5周年ライブは幕に。
体感的にもあっという間だったし、メンバーや運営の気合いもよかったし、やっぱり5人揃うと完全体な感じもして、いいライブでしたね。
他のアイドルファンがどうか知らないが、ともあれ結構行儀のいいファンが多いのかなというのが彼女らの活動の軌跡なのだろうね。
冒頭にも書いたけど、ここから1年が多分大きな勝負時だろう。
アイドルの場合、運営の志も大きく作用するのだろうけど、その当事者である彼女ら自身が頑張っているので、成功を掴んでほしいよね。
いいライブでした。
