私は平生メガネをかけているのだけど、20代後半の頃にメガネ迷子になったことがあった。
仕事でもつけていたんだけど、当時かけていた黒縁だと、どうしても陰気臭い感じになってしまうので、何かいいのはないかしら、といって選んだのが銀縁メガネ。
割と童顔なので、それにより少し箔をつける狙いもあってしばらくかけていたんだけど、ある日営業先で見知らぬ人に「銀行の方ですか?」となぜか話しかけられたことがあった。
いえ違いますというと、ああそうなんですね、失礼しました。といった会話があった。
また実家に帰った際に、やけに両親がよそよそしいというか、そんな態度が気になったのだが口をついて親父から出た言葉が、「インテリヤ〜ザだな・・・」であった。
当時はかなり仕事も必死にやっていたし、実際社内でも舐められてはいかんみたいな気持ちもすごくあったので多分目つきも悪かったのだろう。
流石にこれはいかんと思ってフチなしメガネを選んでみたり、丸っこいメガネを選んでみたりとあれこれしていたが、なんやかんやでたどり着いたのが薄ら透明フレームの軽量なちょっといいメガネであった。
ちょうど30になった時に買ったんだけど、これが実にしっくりきており、つけ心地も非常にいい。
耳にかかるストレスも少なく、すでに5年も使っているが、先日夜中に踏んづけてしまいフレームが大きく湾曲、ちょっと手で戻してみても流石に使用不可になってしまったので、一昨日入院させてきた。
その前にも一度やらかしたことがあったが、その際は歪みがそれほどでもなかったのでなんとかなったが、今回はダメだった。
修理まで1週間ほどかかることになったので、その間は代替メガネを使っている。
度数自体は変わらないんだけど、つけ心地がやはり違う。
こちらはやすいメガネなので、やはり欠けた時にフィット感が全然違うのだ。
まあ、選ぶものによって変わると思うけど、ともあれしばらくはコンタクトも使って乗り切るしかない。
物は大事にしないとだ。
そんなわけで、今日はメガネアーティストにフォーカスしていこう。
正直そんなに浮かばないけど、なんとかしよう。
まずはこちら。
Zazen Boys - Honnoji / Cold Beat 7.19 2018
日本のオルタナを変えた男、Zazen Boysの向井秀徳。
Number Girlとして世に出た当時、世間のメガネ文系男子が勇気づけられたとかられてないとか。
いずれにせよ、イギリスのWeezerではないがロックはロックっぽい格好でないとロックではない、という価値観を駆逐するに一躍買ったことは確かだろう。
そのフォロワーでさらにその後の邦ロックと呼ばれるようになる礎を気づいたのもやはりメガネであった。
ASIAN KUNG-FU GENERATION 『リライト』
ご存知Asian Kung-Fu Generationである。
彼らの1stアルバムには"NGS"という曲もあるが、Number Girl Syndromeの略だそうだ(綴りが違うかも・・・)。
背も高くない、メガネのもさっとした青年が全力で叫んだこの曲はいまだにアンセムだ。
「いつまで俺はリライト歌うんだ。。。」と一時悩んだこともある彼であるが、今は振り切ってやっているのだろう。
ヒット曲を持つことの不幸とも言える現象だけど、とはいえ彼の活動や考え方は賛否あるものの何もしていないよりも何かをやっていることが大事だ。
続いてはこちら。
ナード系メガネの逆襲、Monobrightである。
Vo桃野含めてメンバーの4分の3がメガネだ。
この曲の歌詞もわかりやすく「勇気なんて俺には必要ない!」と叫びきる勇気、何気にギターもキレッキレでメロディもポップ、彼らの曲はかっこいいのだ。
このような陽気な曲が耳を引く一方でかなり暗い世界観の歌詞もあるのが彼らの魅力だ。
もう解散してしまっているが、今はそれぞれの音楽活動をしているだろう。
続いてはこちら。
メガネ界のスター、フルカワユタカ率いるDoping Panda。
ダンサブルなロックは今聞いても余裕でかっこいいじゃないか。
時代の先を行った3人は残念ながらセールス的に成功したかと言えば微妙だろう。
資生堂か何かのCMタイアップもついていた気がするけど、周りで彼らのバンド名を聞いたことがなかったな。
でも、これからの季節にぴったりなアップテンポで楽しい曲満載なので、いまだにおすすめである。
続いてはこちら。
アナログフィッシュ(Analogfish) "最近のぼくら" (Official Music Video)
今やインテリジェンス系メガネ日本代表候補とも言える下岡さんを擁するアナログフィッシュだ。
ただ、考えてみたら下岡さんは常時メガネというわけではなくて、たまにノーメガネのときもある。
しかしドラム・コーラスの斎藤さんは今はずっとメガネだからいいだろう。
ちなみに斎藤さんもデビュー当時はノーメガネであったが。。。
いずれにせよ下岡さんの服装含めてアーティスト感がますます強い見た目になってきとり、最近ではコロナ髭とてダリみたいな髭を蓄えている。
歌うたびにモシャモシャするということが先のライブで明らかになった今、その髭がどうなるかはわからないが、いずれにせよ制作中と思われる新譜を楽しみにしている。
続いてはこちら。
今日本で一番売れているメガネの1人を擁するKing Gnu。
私はたまたま何かでこの"Vynal"という曲を見かけて、ウェブの音楽メディアだったかと思うけどそこで絶賛されていた。
その後こんなに売れるなんて思ってもみなかった。
当時もっと吹聴しておくべきであったと後悔している、わけではない。
ただ、個人的にはこの曲のいかがわしさとか色気がすごくいいよね。
でも、この曲だとメガネかけてねえな。。。
まあいいか、1人はかけている人いるし。
最後はこちら。
King Crimson - Discipline (Live)
レジェンド系メガネ代表、Robert Flip率いるKing Crimsonから近年の編成のライブセットで。
この曲ももう30年くらい前にリリースされた曲だが、当時とは大きく姿を変えたアレンジでライブでも演奏されている。
だいたいなんでドラムが3人、しかも前衛にいるのか。
2018年の来日は観に行ったが、素直にかっこいいと思いましたよ。
元々彼らの曲は好きな感じではあるけど、よくもまあこんなじじい共のくせにかっこいい音楽やりやがって、痺れるぜ。
ただ、割と若いメンバーで揃えるドラムに比べて後衛はフリップやトニーふくめ高齢者メンバーだ。
演奏時以外は座って休んでいる姿が実に味わい深かった。
彼らはBeatlesの時代から存在しているバンドなので、フリップはマジでおじいちゃんだ。
そんなおじいちゃんが日本の四国含めて全国ツアー回るってすごくないですか?
ボブ・ディランもそうだけど、元気な爺さんだよな、本当。
また元気に日本にきてほしいよね。
そんなわけで、メガネが印象的なバンドマンを擁するバンドをいくつかご紹介。
完全に思いつきだが、それっぽくまとまったよね。
まだ休みが2日もあるのが嬉しいのだけど、とりあえず、今夜も酒を飲もう。