音楽放談 pt.2

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小休止193「曜日のテーマ」

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最近1週間がクソ早い。

 

グルグル回っている間にもう終わっている。

 

同時に毎日苛立ちが募って仕方ない。

 

仕事のレベルが低すぎるし、とにかく気が利かないやつが多い。

 

気が利かないというよりは、非協力的であると言うべきか、人には無茶も振ってくるからこっちだって気を遣ってやってやるのに、こちらの協力要請には些細なことすら答えないばかりか、できるだけタッチしないようにしやがる。

 

こんなに一緒にやっている感がないのは久しぶりだ。

 

まあ、そんなことにイラついても仕方ないので、今週は木曜と昨日と久しぶりに連日飲んでいる。

 

外で。

 

今日もまた飲みに行くけど、そのラインナップも現職→前職→前々職となっている。

 

旧知の人にも会いながら自分というやつを見直そうではないか。

 

 

さて、そんな1週間は曜日で区切られているんだけど、そうした曜日をテーマにした曲は世の中にたくさんある。

 

でも、どうしてもテーマになりやすいのは週末だろう。

 

果たして全曜日ちゃんと存在するのかと自分のライブラリもみてみたが、あるもんですね。

 

そんなわけで、日曜日〜土曜日までの1週間、を彩る曲を。

 

是非今週のテーマ曲としてどうぞ。

 

あくまで私のライブラリにある曲だけなので、あしからず。

 

 

まずは日曜日。


Velvet Underground-"Sunday Morning" from "Velvet Underground and Nico" LP

Velvet Undergroundの1stの1曲目"Sunday Morning"。

 

穏やかな曲調はいかにも日曜日の朝の静かな感じでいいじゃないか、とも思うが、歌詞をみていくとなんだか不安を掻き立てられる思いもする。

 

何もない、日曜日の朝。

 

ルー・リードの穏やかな歌い方が逆に歌詞を引き立たせるような気もするね。

 

ちなみにこの1stアルバムは、アンディ・ウォーホールのバナナの絵で有名なジャケットである。

 

アルバム全体では裏路地感満載の世界観で、ヘロイン中毒者の歌が2曲目にくる。

 

小金を握りしめてプッシャーを待つ男の曲である。

 

一方で”Your Mirror"という曲はとても美しい歌詞だなと思う。

 

時代を感じる音質だけど、危なっかしくも素晴らしい曲満載なので、是非手に取ってみてほしいバナナである。

 

 

続くは月曜日。


New Order - Blue Monday (HD music video 1983)

やっぱりこの曲だろう、New Orderの"Blue Monday"。

 

80年代エレポップの代表曲にしていまだに人気の絶えない彼らの代表曲だ。

 

一時はこの曲がダンスフロアから鳴り止むことはなかったくらい流行ったそうだ。

 

今聞いてもかっこいいしね、長いイントロだけでも聞いていて楽しい。

 

クラフトワークからの影響も非常に大きいよね。

 

ヴォーカルは下手くそだが。

 

ちなみに、New Orderの前進はJoy Divisionというバンドなのだけど、このバンドも今に至るも名盤クラシック、伝説と言われるバンドで、いまだにフォロワーのようなバンドを産み続けている。

 

正式なアルバムは2枚しか出ておらず、活動期間もわずか4年ほどで、活動が停止した理由はヴォーカル、イアン・カーティスが自殺したことによる。

 

イギリスのバンドなのだけど、アメリカツアーにまさに旅立たんとしている最中に急にいなくなってしまった。

 

残されたメンバーが、このNew Orderとして活動し始めて、また別の時代を築いたのだからすごいことである。

 

日本で言えばフジファブリックも同じ境遇だね。

 

そしてこの曲の歌詞は、そのイアンに対して歌われた悲しみとやるせなさに満ち溢れているので、よかったら歌詞もみてみていただきたい。

 

別に仕事に行きたくない、みたいな曲ではないのであしからず。

 

 

続いて火曜日。


Tuesday Feeling (Choose To Stay)

火曜日の曲はあるかどうか微妙だったが、割と最近の曲で見つかりました。

 

Blood Orangeの目下最新作『Angel Pulse』収録の"Tuesday Feeling"。

 

非常にメロウでスイートな曲が聞いていて心地いいアーティストなんだけど、この曲も耳心地にとてもいい。

 

でも歌詞をみていくと、何かに懊悩している様を描いている。

 

ざっと見ただけなので違っているかもだが、自分次第で求めるものを手に入れられそうなところにいるのに、そこに踏み出せない苦悩みたいな感じなのかなと思っている。

 

タイトルも"Tuesday Feeling"だ。

 

どんな気分なんだろうか、火曜日って。

 

休みが終わって仕事に入っていく頃だけど、ある意味で歯車になる瞬間でもあるかもしれない。

 

その視点で考えると、そうじゃない生き方もある、とかいう解釈もできないだろうか。

 

自分の火曜日と照らすと面白いかもしれないね。

 

 

そして水曜日。


アナログフィッシュ(Analogfish) "Wednesday" (Official Music Video)

日本のロックバンド、アナログフィッシュの"Wendnesday"。

 

彼らの曲では都会の景色を暑かったものが多いのだけど、この曲もそんな曲の一つだ。

 

ただし、こちらも歌詞は悲しい、というか寂しい。

 

恋人と別れて、初めて迎える翌週の風景だろう。

 

当たり前の風景が変わっていく瞬間の描写といおうか、「表通りは何事もなさそうに、いつも通りの穏やかな水曜日、この街の中で僕を知る人は君以外にはいないのに」という一節が切ない。

 

この曲は『最近のぼくら』というアルバムに収録されているが、このアルバムは全体に静かでミニマルな曲調が多く、歌詞もパーソナルな視点で歌われる曲が多い。

 

都会に暮らす何気ない人の何気ない描写の中に、日常的に起こるちょっとした揺れみたいな事象を通して、当たり前の意味みたいなものを考えさせられるところもあるように思う。

 

社会と個人を行ったり来たりする視点の取り方をする歌詞がどれも味わい深いので、是非歌詞カードも見ながら聞いてみて欲しい音楽だ。

 

 

そして木曜日。


The Weeknd - Thursday

正直あんまり聴き込んでいないが、The Weekendの"Thursday"。

 

歌詞はみてみたがあんまり意味がわからない。

 

とりあえず1週間の中で、木曜日には君の声が聴きたくなる、みたいな感じだろうか。

 

1週間も終わりの手前、週末が見えてくるばかりに却ってしんどいのが木曜日だ。

 

この曲調にしても、この1週間はまだ終わらねぇのか!なんていう絶望にも似た気持ちを良く表している、と言うわけでもないか。

 

 

そして金曜日。


The Cure - Friday I'm In Love (Official Video)

The Cureの"Firday, Im In Love"である。

 

この曲の中でも1週間を歌っている。

 

月曜日から木曜日まではブツクサ言いながらさっさと過ぎ去ってくれ、金曜日には君と恋に落ちている、なんていう歌詞だ。

 

週末の開放感や楽しみを表したような曲、まさに花金である。

 

The Cureについては私はようやく最近になってちゃんと聞いているのだけど、Smashing PunpkinsやNine Inch Nailsにも影響を与えているアメリカでも大成功しているバンドだ。

 

すごい人気らしいですね。

 

イメージとしてはもっと暗いというか、それこそゴス系のイメージを持っていたので、こんな爽やかな曲があるなんて意外に思ったものだ。

 

このイントロのギターなんかも80年代っぽいというか、私が好んで聞いているポストパンリバイバルと呼ばれる一群や、Lilies and Remainsからも感じるエッセンスがあって、嫌いなはずはなく、改めて色々のアルバムも聞いている。

 

フジロックにもしばしば登場しているので、日本人にも馴染みの深いバンドの一つかもしれない。

 

 

そして最後は土曜日。


R.E.M. - A Month of Saturdays

R.E.M.の"A Month od Saturdays"、彼らのキャリア史上で屈指の緩曲だ。

 

解散後のベストアルバムに収録された曲なのだけど、歌詞が素敵すぎる。

 

土曜日ばかりの1ヶ月が欲しい、週末をくれ、という内容なんだけど、私も土曜日は一番好きかもしれない。

 

昨日までの緊張感を開放して、明日も休みだ。

 

圧倒的に脱力していられる日なので、1ヶ月ずっと土曜日だったらどれだけ幸せか。

 

まあ、論理的には破綻しているが、問題なのはそこではない。

 

R.E.Mは日本ではコアな音楽ファンくらいしか聞かないバンドだが、一部では世界最重要ロックバンドと表されたこともある。

 

特に本国アメリカにおいてはその影響は強く、90年代のオルタナムーブメントの着火点みたいな存在だと言われており、インディーバンドとしての成功規模は半端ではない。

 

かのNirvanaのカートや、Radioheadのトムも彼らをリスペクトしている。

 

シングル単位では大ヒットはないものの、何万人クラスの会場を余裕でソールドアウトさせるという状況だったらしいので、その意味でも特異な売れ方をしたバンドだった。

 

また、彼らの曲は政治的なメッセージも色濃く発信しており、初期からの代表曲が"Oange Crush"という曲だが、大統領選があると決まって彼らの存在はクローズアップされている。

 

すでに解散して久しいので、今はだいぶそうでもなくなってきたのかもしれないけど。

 

こういう政治的な色があると日本人には敬遠されがちだけど、もちろん楽曲はそれだけじゃない。

 

根本は優しさみたいなものが溢れていて、ヴォーカルのマイケル・スタイプの歌声も相まって、疲れている時に不意に聴きたくなる曲でもある。

 

この"A Month of Saturdays"の収録されたベストで、キャリアの代表的な曲はしっかり聴けるので、2枚組の大ボリュームだがおすすめだ。

 

 

こんな感じで曜日をタイトルにした曲はたくさんあるが、特に中盤の曜日は割と憂いのある曲調のものが出てきたね。

 

やっぱり週半ばってしんどいのよね。

 

翻って金曜日のきらめきと、土曜日の脱力、日曜日の朝と夕方の温度差と、やっぱり1週間でも感情のあり方は波がある。

 

是非1週間のテーマを自分なりに組んでみて、ピンとくる曲を聴きながら、頑張って行きたいですね。

 

  1. とりあえず、今日は土曜日なので脱力する日である。