音楽放談 pt.2

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新作色々

ここのところ私の好きなアーティストのリリースが続いており嬉しい。

 

リリースは以前でも入手できてなかったものも含めると、久しぶりにせっせと音源を買っている。

 

また来日含めてライブ日程もどんどん発表されており、単独ではまだ目ぼしいものは来ていないのだけど、ともあれポジティブなニュースはいいですね。

 

とりあえず国内アーティストについてもいくつか押さえており、今月は筋肉少女帯人間椅子の対バン、Lillies And Remainsを、7月はdownyPredawn、Analogfish、8月はサマソニである。

 

フジも行こうかしらと画策していたが、上記と日程被りに気づいて戦慄。

 

初日のラインナップが激アツなのだけど・・・

 

まあ、そのうちこういうのは出てくるよね、と思いつつ、せめて後悔なきようにしたいところだ。

 

 

そんなわけで、ここ1ヶ月くらいで買ったものをいくつか整理がてら。

 

まだ全然聞き込めていないのだけど、どの作品も非常にいい感じなので、嬉しい限りだ。

 

Syd『Broken Hearts Club』

まずはThe InternetのヴォーカルSydのソロ2nd。

 

私はバンドの方から入り、そのスイートな歌声が素晴らしいじゃないかとファンになったくちだ。

 

1stソロはバンドと比べるとよりR&B的な色が強く、彼女のヴォーカルが存分に発揮されたような作品で、いまだにずっと聴いている。

 

静かな夜にぴったりなのさ。

 

そこからおよそ5年ぶりの新作だが、どうやら途中で作り直しをしたとか。

 

失恋の経験があり、それを経てのことらしく、だから時間もかかったのかしら。

 

一聴して最初に思ったのは、前作よりも統一感みたいなのは少ないかなという印象だった。

 

またフィーチャリングも多く、失恋があったという割に耳心地はどちらかと言えば明るい印象だった。

 

ジャケットも前作のクールなイメージと比べると真逆くらいのデザインである。

 

とはいえ曲はやはりいいし、声は艶っぽくてスイート、期待に違わないものである。

 

残念なのは、メディアが今の所リリースされていないので、私は配信版での購入なので歌詞がわからないのだ。

 

まあ、まあ時間がある時に探してみよう。


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フジロックでの来日は決まっているので、その残後で単独もやってくれないかな。

 

 

Black Dice 『Mod Prog Sic』

こちらはリリースは昨年なんだけど、ようやく購入したので。

 

アメリカのノイズ・アヴァンギャルドバンド、Black Diceの実に10年ぶりのアルバムである。

 

私がこのバンドを聴くようになったきっかけは、確か2005年前後のDFAがめちゃ話題になっていたあの頃である。

 

当時NYのバンドが非常に多く出てきており、Animal CollectiveやGang Gang Danceと並び話題になっていたのが彼らだ。

 

音楽的にstrokes的なギターロック、DFA周辺のディスコパンク、Yeah Yeah Yeahs、Liarsのようなアートパンク、TV On The Radioのようなブラック的な音楽など、それぞれに特徴だった集団があちこちにいて面白かったんですよね。

 

で、当時私は変な音楽を探し回っていたのでそこで出会ったのが彼らだったが、初期はもろBoredomsフォロワー的なトランシーな音楽だったんだけど、『Broken Ear Record』というアルバムからサイケデリックな要素をぐっと強くして、時空が歪んだような音楽を展開している。

 

しかし独特なポップさがあって絶妙にクセになるのである。

 

私はなんじゃこりゃ?とか思いながら聴いているうちにすっかりファンになって今に至る。

 

前作は2012年、これまた非常に奇妙だがポップなアルバムをのことしてすっかり沈黙していたので、見つけた時は嬉しかったね。

 

シングルはちょくちょく出していたけど、こうしてアルバムとしてまとまった形でのリリースが私はやはり好きなのです。

 

残念ながらレコードしかメディアが出ていないので、観念して配信版をDL。

 

10年ぶりながら、今までで1番ポップで聴きやすいものの、変わらず狂っていて素敵だ。

 

ある種の暴力性よりもむしろファンタジー的に感じられるのがなんとも不思議である。

 

周りに知っている人すらいないし、まあ来日はないだろうことは想像に難くないが、ともあれこうしてたまにでいいので奇妙な音楽を届けてほしいところだ。


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Toro Y Moi 『MAHAL』

割とコンスタントに新作をリリースしているのが、かつてはチルウェイブの代表格と言われていたToro Y Moiも新譜をリリース。

 

前作は割と打ち込みの多いダンスミュージック的な感じで、ほぼ同時期にリリースしたBlood Orangeのアルバムとも通じるものがあった、というか相互に客演するなど、明らかにベクトルは合致していたんだろうな。

 

そこからの新作は、今までよりもちょっとハードめの音である。

 

エンジン音に幕を開けていくので、ジャケットの通りドライブがコンセプトなんだろうか。

 

今までのまったりした音楽と比べても、彼の中で違うベクトルでの曲たちだろう。

 

と言ってまだ全然聞き込めていないんだけど、チルウェイブという感じではないがこれはこれでいい感じだ。

 

そもそも彼の曲が私は好きなんだよな。

 

こちらも来日はちょいちょいあったが、私は未だライブを見られていないので、ぜひ来日してほしいアーティストの一人である。


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Arcade Fire 『WE』

Arcade Fireも5年ぶりとなる新作リリース。

 

私は考えてみれば彼らは1stの後から聴いているので、なんやかんや長く聴いているアーティストの一つだ。

 

まさにスタジアムクラスにいく一歩手前くらいの頃に新木場でみた単独ライブは本当にすごくて、いまだにあの感覚を味わえるライブにはそうそう出会えていない。

 

アルバムも新作がリリースされるたびにちゃんと買っているのだけど、正直3rd以降は個人的にはあんまりピンときていないという感じだった。

 

DFAがプロデュースした『Reflector』など音楽的にちょっと違う方向で、アグレッシブさもあって悪くはないのだけど、なんかピンとこなかった。

 

前作も曲自体は悪くないのだけど、なんか全体にのっぺりした印象で、結局ほとんど聞かずに蔵に入った。

 

しかし、今回のアルバムはまだ2回くらいしか聴いていないんだけど、いい感じですね。

 

私が彼らに求めているものが、音楽的なテクニックとかではなく、圧倒的なエモさとドラマチックさみたいなものらしく、そんなものをなんとなく感じるように思う。

 

またじっくり聴いていこう。


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Analogfish 『Live Bootleg Vol.1』

個人的には待望だったライブ盤である。

 

コロナ禍では映像作品としては2つリリースしており、いずれもすばらしいのだけど、どうしてもDVDだと外で聴けない。

 

彼らのライブ音源って、ベスト盤とバンドルされた10年前の日比谷野音のもの以来なんだよね。

 

彼らが定期的にやっているファンクラブ向け配信でリクエストしたこともあったが、こうしてリリースしてくれて嬉しい限りだ。

 

今年の2月に開催された京都でのライブ音源をリマスターしたものだが、音源で聴くのとライブアレンジでだいぶ違う曲もあるので、その観点でも面白い。

 

SNS』のリリースツアーだったので、このアルバムからの曲が多いものの、旧曲もどちらかと言えばポジティブな曲が多く選曲されている。

 

“うつくしいほし”はライブの方がギターリフがJoy Division感が強く、健太郎さん曲の“Saturday Night Sky”や“Moonlight”は打ち込み要素が弱くなるがその分ギターなどの演奏パートが際立っている。

 

セットリストも素晴らしいので、彼らの入門盤としてもお勧めな作品である。

 

Vol.1ということなので、今後は定期的にリリースしてくれることを願っている。

 

余談だが、ライブ活動で生業を立てている灰野刑事やメルツバウなどは、ライブごとに音源を作成、100枚とかしか刷らないらしいが、1枚1500円程度で売っても10万円、原価はいくらかかかるにしても、ライブの数だけそれをやればそこそこの収入にはなるので、終演後に物販で軽くサインでもつければファンとしては喜んで買うだろう。

 

アナログフィッシュはライブごとでほとんどセットリストも変えてくるし、昔の曲を全然違うアレンジでやったり、他のバンドのカバーもやったりと本当に毎回のライブが見逃せないぜ、というバンドなので、こういうやり方も是非やってほしいけどな。

 

しっかりマスタリングまでやるところに彼らのこだわりを感じるので、これはこれでもちろん嬉しいけど、もっとバンバン気軽に出してくれてもいいものである。


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先週は坂本慎太郎の新譜もリリースされており、今日Amazonから到着予定だ。

 

本当はStarsやWarpaintも新作を出しているんだけど、どっちもメディアが出ていない、あるいは品切れ状態で、配信でさっさと入手しようか迷っているので、次のタイミングでまた書くことにしよう。

 

コロナは落ちつているわけではないけど、止まっていても仕方ないよねというところで世界が動き出している中でこうしてまた新しい音源も出てくるのは嬉しい限りだ。

 

やっぱりこうしていい音楽を届けてくれるのはありがたいことなので、せめてお金はしっかり払って還元していきたいところである。

 

まだまだリリース予定のアーティストも控えているので、引き続きご期待である。