音楽放談 pt.2

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天気の話と政治の話

笑っちゃうくらい色々なことが社会で起きていて、個人的な暮らしでも色々と考えさせらる出来事が続いている。

 

まあ、私個人に何かが起こっているわけではなく、私の周りの人に起こっているだけなので実は私自身は変わらないのだけど、それがあかんのではないか、と言うには十分すぎるものであった。

 

それはまた別の機会に書くとして、6月からすでに猛暑で季節感がバグっているのは日本国民にとって唯一の共通の話題かもしれないね。

 

インドより暑いらしいが、インドには行ったことがないので具合がわからない。

 

ロシアとウクライナは相変わらず戦争中で、当初早期決着も予想されていたがもう半年くらいになるだろうか。

 

そりゃ長年バチバチするような緊張感の中で生きてきた一国の主が、そこらの政治学者の読み通りの展開を甘んじるわけもないということだろうか。

 

 

で、私は音楽が好きなのでその辺りのトピックは気になって色々見たりするんだけど、選挙も近づくタイミングで大きな音楽団体が自民党を支援すると公式に表明した問題か。

 

私は政治を語れるほど勉強できていないし、初めこのニュースを見たときにはてっきり政治的な業界支援がようやく決まり、そのキャンペーンかと思った。

 

しかし、ちゃんと見れば様々な人が関わる業界団体が、特定の政党を支持すると表明することの危険性だろう。

 

すでに多くのアーティストが声を出しているが、様々な政治信条を持つ人がいるわけで、にもかかわらず団体としてそうだと表明してしまうことは、イコールその団体所属者全てがそこに賛同しているかのように見えてしまう。

 

そりゃ当人らからすればおいおいちょっと待てとなるわけだ。

 

この問題の背景については、芸能界の利権的なところが絡んでいると言われているらしいが、いかにも政治的トピックだなと感じる。

 

 

で、やっぱりこの手の話で湧いてくるのは一知半解でそうした発言をするアーティストを批判する人たち。

 

そしてコロナ禍絶頂の時にもあったけど、普段は反体制だなんだと言っていざとなったら政府に頼るのカッコ悪い、という謎の批判である。

 

それとこれとは別だし、別にそういうスタンスのアーティストばかりではない。

 

明かなアナーキストみたいな存在もいるけど、そうじゃない人の方が多いしね。

 

またロックというジャンルで括られるアーティストほどそうした扱いを受けるが、何かに攻撃したり、政府に反抗するとかのイメージをいまだに持っている人がいるのに驚くが、それ以上に驚くのはそんな無理解を平気な顔して発露する厚顔さについてだけど。

 

 

何かにつけ極端な人はたくさんいて、ゼロイチどころかゼロレイテンイチくらいの浅さで怒り狂っている人もいるので、どういう精神構造なんだろうなと感じる。

 

普段話をしていても、思慮深い人とそうでない人の差は日常会話から明らかで、結論までの距離が短すぎるのである。

 

その結論がバチッと妥当なものであればいいんだけど、ほとんどの場合そうではないし、短絡的な思考という言葉があるように、頭の中の論理が発露していないわけじゃなくて、本当に何も考えていない、どこかで知った知識を条件反射で出しているだけなんだよね。

 

そういう人は自分の中にロジックはないから、何か突かれるととりあえず怒り狂うんだろう。

 

勉強なんて、初めは知識の集積から始まるかもしれないが、できる人はそこからちゃんとプロセスを身につけていけて、かつ指摘されたら違ったの?マジで?どういうこと?とそれを受け止めて咀嚼できる人である。

 

怒り狂っても却って恥を撒き散らすだけなんだけどな。

 

少し話は違うけど、中には得意の俺は知らないマウントを発揮している人もいるが、少なくともこの業界の中でこの人は名前くらいは知っとるだろというレベルの人に対してその発言は、それこそ恥の撒き散らかしである。

 

そもそもなんでそういう発言をするのか、素朴に不思議なので理由を聞いてみたいくらいだ。

 

本当に理解ができないんですよ、だって何も得られないじゃない。

 

ともあれ、ある程度著名になるとそういうものがついて回るし、なんなら有名でないただの一個人でもそのような憂き目に合う世の中なので、そういう人をどういなしていくかが処世術になるんだろうか。

 

 

なんだか取り留めのないことをかいてしまったが、こういうことを見たり考えたりしていると、必ず私の頭の中で流れる曲がR.E.M.のメジャー1st『Green』の1曲目に収録された“Pop Song 89“という曲。


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PVは初めて見たけど、年齢制限かかっとるな。

 

この曲の歌詞が絶妙にコミカルで風刺が効いていて面白い。

 

天気の話をする?政治の話をする?というのがサビの歌詞なんだけど、その前の歌詞で描かれる微妙な距離感の人との話題について考えさせられる秀逸な歌詞である。

 

曲調は軽妙でめちゃくちゃポップなのがいいのである。

 

ちなみに、このPVで最前面で歌っているのがこのバンドのヴォーカルで歌詞も書いているマイケル・スタイプという人なのだが、トップ画像はこの方の近影である。

 

仙人みたいになっててびっくりした。

 

時間の流れはこんなにも人を変えるのである。

 

彼らはすでに解散してしまったバンドで、日本ではあまり人気も知名度もないのだけど、アメリカではいまだに選挙の時には彼らの名前や楽曲が取り沙汰される機会も少なくない。

 

このアルバムがリリースされたのが88年なのだけど、当時の大統領選のタイミングだったこともあるし、それから年を経てリリースされたアルバムでも当時の大統領に対して歌われた曲もある。

 

割と観念的というか、直接的な言葉は使わないことの方が多いので、その曲だけはかなり特徴だっている。

 

このように書くと余計ハードルが高いと感じてしまうかもしれないが、曲は基本的にポップだし、他にもただただ明るいノーテンキ(少なくとも聞いただけでは)な曲もたくさんあるので、決して難しくはない。

 

まあ、総じて地味ではあるのだけど、だからこそハマるとずっと聴いていられる類の音楽で、私も定期的に彼らの音楽は聴いているし、たまに無性に聴きたくなる。

 

ちなみに彼らの曲は大人気バラエティ、アメトーークのたちトークのコーナーでも使われていたりする。


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ずばり"Stand"という曲である。

 

意味がありそうで絶妙にポイントが掴みづらいのが彼らの歌詞だが、ぜひそちらも色々考えてみるのも面白いバンドだ。

 

 

日々のちょっとした言葉でも、こういう音楽でもなんでもそうだけど、表面的なもの以上に様々な意味だったり意図だったりがあるものである。

 

条件反射に反応するだけではそれは見えてこないし、結果的に視野を狭めるだけである。

 

忙しいから一つ一つにそんなに深めてはいられないだろうけど、少なくともそこだけで判断しないようにするだけで、だいぶ見える世界はかわっていくんじゃないかなと個人的には思っている。