昨日は雨だっだが、横浜赤レンガ倉庫までOdd Brickというイベントへ。
ラインナップ的にはヒップホップ、ジャズ辺りが中心で,正直知らないアーティストが大半だった。
普段聞かない類のものが多かったのよ。
それでも私には行くに十分な動機があった。
なんとなればKamashi Washingtonが見たかったから。
単独もあったんだけど、チケットが取れなかったし、何より平日の1番変えるのが遅くなる水曜日だったので行けなかったんだよね。
そこへ来てこのイベントにヘッドライナーで出るという。
とかいいながら正直直前まで悩んだんだけど、またいつ来る分かんないからね。
他のアクトではAwichくらいしかわからなかったが、どこに出会いがあるかわからない。
とりあえず行くという決断をしたのであった。
雨なので、前日にポンチョを買ってね。
着いたのは昼過ぎ、まだ天気は曇りで持っている。
ありがたい。
少し会場内をブラブラしつつ、普通に氷結とかが缶のままで600円とかで売られている。
今日は酒飲むのやめよと思いつつ。
気になったのが、やけに女の子が多いということ。
それも20代前半くらいと思しき子が多くて、私が普段足を運ぶイベントでは見かけない層だったので、一瞬何か間違えたかと思ったが、どうやら韓国のアイドルが日本初ライブなのかな、そのファンであったらしいのをのちに知るのであった。
で、早速Awich。
名前は知っていたし、今年の武道館がえらい凄かったと方方で評判だったのでなら一度は観ておこうと。
彼女はヒップホップの人なので、一体どういうことをラップするんだろうというところなんだけど、乱暴に括れば今様の女性アーティストという。
社会に向かって中指を立てるようなリリックが多いようで、内容は結構過激だ。
性的な内容も多いけど、舐めんじゃねえよいうスタンスがこれでもかと溢れている。
一方で、彼女は娘さんもいるので、その子に向けた曲もあり、有体だが現代的な価値観である。
少しリナサワヤマと被るところもあるが、やはり女の子のファンが多いらしい。
ラップもトラックもカッコよかったですね。
ゲストでワイザーも一曲ラップして行った。
また音源も聴いてみよう。
このイベントは3つのステージがあって、メインステージとセカンドステージが配置的には対面になっており、行ったり来たりが非常に楽だった。
ほぼ間断なくタイムテーブルも組まれているので、このあたりは非常にスムーズでよかった。
ただ、もう一つのステージはDJブースになっており、ワゴン車みたいなところで演奏するというなかなかの環境。
さらに他のステージの音がバンバン聞こえてくるので、正直申し訳程度という印象だ。
でも、80KIDZとかも出てんだよな。
それはともかく、次は対面のどんぐりずへ。
こちらもラップではあるが、いわゆるヒップホップという感じでもない不思議な印象のユニットだったんだけど、ライブは初めましてだ。
率直な感想としては、ダンスミュージックだね。
サンプリングでこれ聴いたことある気がするな・・・なんて思いながら聴いていたんだけど、めちゃくちゃ楽しかったな。
あんまり細かいことはわからないけど、終始サービス精神も旺盛で、トラックはかっこいいし、MCは2人でやるんだけど、メロディーっぽいところもあればラップなところもあるし、インストもある。
攻撃性のないアッパーな曲が満載で、直感的に楽しめるライブだった。
楽しかったの、ほんと。
次はHyolynという女性アーティスト、韓国の人なんですね。
めっちゃギャルな見た目のためか、女性ファンがたくさんだ。
入場時に感じた客層は、どうやらこの韓国勢にあるらしい。
私は韓国の音楽は全然聞かないので知らなかったんだけど、人気あるみたいですね。
片言の日本語を駆使しながらMCをしていたので、まだまだ日本市場はこれからなんだろうか。
近くの女の子たちが可愛い可愛いと仕切りに言っていた。
ただ、個人的にはあんまりピンと来なかったので10分くらいみて、一旦外へ。
近くのコンビニで少し飯を買ったんだけど、入って出たら大雨になっていた。
飯を食べて再び入場して、みたのはMondo Grossoとしても活動する大沢伸一さん。
今回はDJセットでのソロライブなんだけど、めちゃくちゃ気持ちよかった。
まだ明るい真昼間だが、これ夕方にきいてたら本当に最高だよ。
どんぐりずとも共演していたようで、1曲コラボしてくれたんだけど、それも最高だった。
こちらもDJなのでさまざまなアーティストの音源が使われていて、聴いたことあるけどこれなんだっけ?という歯痒さを勝手に覚えながらも、超たのしかった。
センスってやっぱりあるよね。
次は韓国のTresureというアイドルのステージ。
今日は韓国勢も多いらしい。
例によって知らないが、どうやら初来日らしく、ペンライトをもった女の子たちが大挙していた。
驚くことに、場外にもファンと思しきが乞食のように音漏れに群がっていた。
すごいな、韓流。
彼らは例によって日本語でMCをしていたので、ちゃんと市場を見据えて送り込まれたらしい。
先の女の子は、図らずもということだったんだろうかなんて思ったり。
そして次はSTUTS、今回はバンド編成のライブだ。
といってライブ見るのは初めてなんだけどね。
tofubeatsがゲストで登場しただけで、基本的には打ち込み音声を使ってのライブだったけど、えもいな。
“夜を使いはたして”はやっぱり名曲だと思うの。
少しずつ日も暮れ始める時間で、いい塩梅だった。
次はUK出身というLittle Simzという女性アクト。
名前はみたことがあったけど、どんな音楽かは知らなかった。
ヒップホップらしいのだけど、どんな音楽かしら、と思ったらかっこよかった。
歌詞はわかんないんだけど、パフォーマンスも佇まいもいいね。
開始してすぐは、思ったよりリアクションがよくないな、と思ったのか分かり易い英語でのコール&レスポンスを求めたり、シンプルな単語のパートでの合唱を促したりと、ショーマンシップも素晴らしいね。
ちなみに、リアクションが悪かったわけではなく、単に英語がわからなかっただけである。
めちゃくちゃよかったのよ、ライブ。
終盤の曲で、どうも機材トラブルらしく、2度ならず3度目までやり直すという事態も。
途中でトラックが落ちちゃったんですね。
2回目の時はよっしゃよっしゃ、みたいなノリで乗り切ったが、流石に3度目になるとマジか・・・とバツの悪い顔をしていたんだけど、そこでアカペラでのラップを挟んで場を繋ぎ、3度目の正直ということで今度はうまく行った。
ちなみに載せたのは2019年の海外でのライブ映像だけど、この時も1回トラック止まっちゃってるね。
何か難しいんだろうか。
ともあれ、初めて聴いて、観たんだけどよかった。
ちゃんと音源も聴こう。
私は、どうやら主張のあるアーティストが好きらしい。
ここでメインのカマシまで、雨に打たれて待つ。
ポンチョ買っておいてよかったと心底思った瞬間だ。
これからわけもなく、雨の日にポンチョでたたずんでしまいそうだ。
さあ、いよいよメインだ。
珍しく前列の方でスタンバイ、雨は降ったり止んだりを繰り返している。
2日前に単独公演をしているので、バンドメンバーはフルラインナップのようだ。
といって詳しいわけではないが。
編成はサックスのカマシを中心に、トランペット、トロンボーン、フルートの管楽器部隊と、キーボード、ダブルドラムに女性ヴォーカルの大編成だ。
みんなが並んで音を出しただけでかっこいい。
この日のラインナップの大半が、ヒップホップアクトも多かったのでオケは打ち込みが多かった分、生演奏の良さも手伝ってめちゃくちゃ気持ちがいいのだ。
で、彼らはジャズなわけだけど、面白いなと思ったのはメンバー紹介も兼ねてだろうけど、ずっとみんなで曲をやる訳ではなくて、間間にメンバーのソロパートを設けていて、それぞれが腕を見せつけてくれる。
その間たのメンバーは少し外して、プレイしている人がちゃんと見えるようにするところ。
椅子に座ったり、後ろ手に組んでニコニコ観ていたりと、なんか演奏とは裏腹にゆるくてよかったな。
それはともかく、どの人もすごいんだろうなというのは素人目にもわかるくらいまあみんなよく手が動く。
トランペットの人はスキャットも披露していたが、何より見た目が派手だった。
やっぱり目立ちたがりなんだろうか。
またキーボードの人もアルバムがちょうどリリースとなったようで、テンションも高くソロパートが長かった気もしたが、演者が楽しそうなライブはいい場合が多い、
今回もそうだったね。
ドラムもスゴテクだし、ワシントンの緩急効いたサックスもいいし、伸びやかな女性ヴォーカルもいいし、ずっと気持ちよかったな。
ラストは“Fist Of Furry”で幕となったんだけど、大雨も途中から演出家と思えるくらいになったな。
テンションあがるとこうなる感覚もなんか懐かしい。
そんな感じで、昼からがっつりライブ漬けの1日となった。
帰り道はびちゃびちゃだったけど、満足感はばっちりだ。
行ってよかったな。
それにしても、やっぱりこうやって海外のアクトが来てくれるようになったのがいいですね。
大物の来日が多く、私のメインで聴いているアーティストはまだ少ないのが正直なところだが、Broken Social Sceneもツアーをスタートしたようなので、またの来日も期待したい。
また、ここのところ図らずもだけど女性アーティストを観る機会も多くて、しかもどれもかっこいいのだよな。
私は基本的に闘っている人が好きらしい。
時代の変わってきているタイミングなので、あと10年したらどうなっているのだろうなとか考えるよな。
ともあれ、今日も今日とて遊びに行こう。