今年もサマソニに1日だけ参加、一度は観ておきたいKendrik Lamerを観るために。
今年は個人的にはあんまり強く観たいアクトがある訳でもなく、また日割りもかなり微妙なので、前半は漠然とウロウロすることに。
そこで少しでもいいアーティストが見付かれば良いではないか、というわけだ。
折角ならオープニングから見たろかしら、と思ったが、そこまでのガッツはなかった。
昼ちょっと前に海浜幕張駅に着いたので、飯食ってからいこうと。
で、会場に着くと入場はスムーズに進んだので、とりあえずビールを買ったのだが、あんまり冷たくないし、紙カップがなんか微妙だな。
ソニマニでも思ったが、高くなった割には量減ってないか?とか思ってしまうケチである。
今日はそんなに飲まなくていいや。
ともあれ時間的にちょうど始まったももクロを観ることに。
彼女らのライブは初めて観るし、なんなら音源もちゃんと聴いたことはないが、折角だしね。
ライブはザ・アイドルな感じで、歌って踊ってのハイテンションライブだ。
Perfumeはスタイリッシュでハイテクな感じがかっこいいのだろうが、ももクロは全力疾走な感じだ。
音もオケではなく生バンド、しかもドラムはtoeの柏倉さん、ギターはマーティ・フリードマンということで、意味不明に強い。
彼女らもリップシンクではなく生歌なので、ライブ感があって良かったね。
近くでファンらしき男性2人組が楽しそうに踊っているのがなんか良かったね。
ラストはデビューからのお馴染みのあの曲だが、先日の、あちこちオードリーで名前部分どうする問題を話していたので、なんかつい注意して聴いてしまった。
家に帰ってもう1回録画見ちゃった。
いずれにせよ、彼女らが今も多くのファンを獲得して、支持されている理由は十分にわかった気がする。
楽しいライブで、フェスの初っ端にバッチリでしたね。
ここからは知らん奴を覗き見。
まずはThe Snuts、初来日だそうだ。
UKのギターロックという感じで、この手のバンドを聴くと夏感を覚える。
しかし、正直今の私にはそこまでピンとくる感じでもなかったので、2〜3曲聴いて別のステージへ。
メッセの一番奥のステージでやっていたKids Returnというイタリアのバンドを観に。
全く知らなかったのでただの思いつきだ。
曲によってはちょっとKing Crimsonかと思うような重厚な曲も多く、なかなかコアな音楽だった。
驚いたのが、それでも結構人が入っていたことだ。
有名なのか?
まあ、そもそも人の数が多すぎて、ちょっと人気のアクトだとあっという間に入場規制になってしまう。
正直それもどうかと思ったが、まあお祭り感には人混みか。
ともあれ、これも2〜3曲見て再びマウンテンでWillowのステージへ。
見た目的なところからてっきりR&B系かと思っていたが、曲はかなりロック。
ちょっと調べてみたところ、あのウィル・スミスの娘さんなんですね。
しかも英才教育を受けているらしく、既に有名人だったらしい。
かなり人も入っていたのでこちらもびっくりしたが、素直にかっこよかったよ。
歌はめちゃくちゃうまいし。
彼女はいわばサラブレッドなわけだが、それゆえのモヤモヤを素直に表現しており、そういうマインドっていいよね。
思ったよりも全然かっこよかったな。
そして次はSonicステージのMaisie Petersという女性SSW。
公式アプリのプロフ写真では、かなりクールな感じかと思ったが、ステージにいるのはタイトな青空柄のノースリーブにミニスカート、ポニテにしためちゃガーリーな女の子だ。
可愛い。
ステージングもステージを広く使いながら動き回るのだけど、ポップなステージだった。
ただ、曲紹介の時にはできるだけわかりやすい英語で話しており、芯はしっかりしているんだろうなと思ったものだ。
ちなみに、この子はまだ22らしいが、誕生日が一緒だったので勝手に親近感を覚えた。
それにしても、このPVのイメージともだいぶ違うから、日本のステージということであえてこういう衣装だったのかなと思うと、ちょっと違うことも考えるよな。
ほぼ終盤くらいで再びマウンテンに移動し、FLOという女性3人組のライブへ。
イメージとしてはTLCとかその系譜かなと思ったのだけど、彼女らも20そこそこの若い子達らしい。
元々仲の良かった3人がオーディション番組をきっかけにデビューして、早々に注目を浴びて人気になったらしい。
終始楽しそうなテンションは若さゆえかしらと思いつつ、正直そこまでピンと来なかった。
ただ、こちらも結構な集客があり、こんなに人気あるの?とびっくりした。
最近あまり最新情報は収集できていないけど、それでもこんなに文脈から切り離された思いがしたのも初めてだ。
でも、いいよね、そういうの。
ここで少し飯を食って、Inhalerを見ることに。
こちらも今注目の若手UKロックバンド、何かと若者に無責任に未来を託したいと言われる存在らしい。
U2のBonoの息子ということもあって、知名度は既に高いようだ。
なんか2世アーティスト多いな。
ただ、単なる七光ではなくて、曲はカッコよかったし、佇まいも良かった。
U2みたいなあれこれというよりは、割とストレートなロックという感じで、素直にカッコよかった。
初来日になると思うが、堂々としたもので、最近の若い子はすごいなと思ったものだ、
とはいえ、私の今のモード的にそこまでピンとは来なかったんだが。
それにしても、本当にこういう若いバンドが出てくるとすぐに未来を託そうとするメディアのじじい共はどうにかならないだろうか。
ちなみに、この間にSonicステージではちゃんみな、Awichと日本の女性ヒップホップ系アクトが続いたのだけど、いずれも入場規制だったようだ。
まあ概ね予想できたし、今回の客層を考えてもそうなるだろうなと思ったが、彼女らがマウンテンで良かったんじゃないかと思うが。
そんなステージをよそに、私はマリンへ移動。
リアムとケンドリックを見るために。
既に夕暮れ時、昼間ほどの灼熱ではないので割と快適だ。
流石に3時間くらい立っているのもしんどいので、アリーナ席で見ることに。
既にかなり席は埋まっていたが、絶妙な位置をキープできたので、そこでラストまで楽しむことに。
まずはリアム。
大阪でのセトリは見ていたが、まあ概ねその通りだった。
オアシスの曲を半分くらいやっており、自身の曲は存在感イマイチだった。
悪くはないけどそれほどでもない、というのが実際だと思うが、その原因てつまるところリアム自身がノエルの曲をトレースしてしまっていることではないかと思う。
今更ありもしないルーツを追いかけることはできないにせよ、この歌声はやっぱり唯一無にだ。
ひと頃に比べればだいぶ歌声も戻っており、その一点で感動だ。
そして、SNSで見かけた評が確かにと思ったのが、リアムがオアシスをもう1回やりたくて仕方ないセットリストというもの。
半分くらいオアシスの曲だ。
声もだいぶいい感じなので、ファンとしては嬉しいけど、一方でリアムが全然前に進んでいないことが切ないし、でもだからこそ再結成の可能性もある、でも個人的にそれがベストとは思えないところもあって、複雑な気持ちになった。
ソロの曲は、たいして聴いていないこともあるけどパッとしないんだよな。
それは仕方ないところもあるが、本当に歌えなくなるその前に、と思いつつ、アーティストとしては違うものも見せてほしいとも思う。
それがリアムの可愛らしさでもあるんだろうけどな。
そしてラストはKendrik Lamer、そんなに熱心に聴いているわけではないが、単独ではまず来ないアーティストの一人なので、1回は見ておきたいと。
ステージには一切の装置もない。
ただ一人出てきたケンドリックがひたすらラップをする。
途中コンテンポラリーなダンスなどのギミックはあったが、基本的にはラップ自体で見せるスタイル、というわけでもないんだなというのが今日のライブの感想だ。
もちろんラップスキルはさすがとしか言いようがないし、カッコよかった。
ただ、ダンスパフォーマンス含めての表現だったろうから、それで言えばやっぱりわからなかった、というのが正直なところだ。
カッコよかったけど、どこか浸れなかったな。
トラックがオケだったこともあるけど、そもそも彼の表現が、ラップは一つの手段でしかないということなのかもしれない。
ちゃんとリリックの内容もわからないから、余計にストーリーがわからなかったんだろうが。
といっても、ライブはカッコよかったんだけどね。
そしてラストの花火。
なぜかラストの曲の終わり前に打ち上がるという謎の演出。
故意なのか事故なのかわからないが、せっかくのトリなのにラストの感性もなく静かに去っていってしまって、なんか残念だった。
そんなわけで、今年も1日だけだがサマソニは楽しかったな。
正直去年ほどのインパクトはなくて、割りと純粋にライブを楽しむような時間だった。
出演アクトも若手が多くなっているし、客層もコロナ前は同世代しかおらんくないか?と思ったが、昨年からさらに若返っている印象だった。
いわゆるロックフェスというよりは、広くポップフェスという感じなので、結果的にフジロックとも違う色になってきたし、いい意味で日本的なイベントになっていると思う。
ただ、個人的にはやはり演奏もなにも生であればこそ魅力に感じるので、それがライブの感想に直結しているなと思ったものだ。
また来年もあるだろうから、期待してまた1年すごそう。
明日も休みなので、ゆっくり体を休めよう。
結局楽しかった。