最近は時間が合えばライブへ足を運ぶようにしている。
昨日は赤レンガ倉庫、今日は鶯谷だ。
MOROHAが単独をやるというので,久しぶりに行こうかなとね。
それこそ2ndの辺りから聴いていて、彼らがメジャーデビュー記念に行ったZeppまでは結構追いかけていたんだけど、その後は音源は聴くが武道館には行かなかったし、そうこうしているうちにやっぱりコロナで少し疎遠になっていた。
でも、思うところあって最近また聴いているんだけど、そこで単独の報が目に入ったのでね。
ライブの前、早く着いたので会場近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら時間を潰しながら街ゆく人を眺めたりしてね。
さてライブである。
開始10分くらい前に着いたが、すでに会場はなかなかの入り。
客層はやはり幅広く、男女ともさまざまな属性の人たちだ。
ただ、見た感じ20代の子が多そうだ。
近くではBilly Irishのライブ行ってきた、なんていう子も。
考えてみれば音源も既に2年以上空いているので新曲も期待しつつ。
毎回思うが、恐らく飯が食えるくらいには売れた頃だろう。
まだまだこれからというのはあるだろうが、他方で爪に火をともすようなこともないだろうから、テーマをどこに置くかって難しそうだなと思いつつ。
まぁ、大きなお世話だろうが。
ライブは新曲でスタート、早速彼ららしいなと思ったし、やっぱり彼らは変わらない。
ただ、変わったところといえば以前は客を睨み付けるようなライブだったのが、今はファンと認識してやっているような印象になったことか。
以前THA BLUE HERBのBOSSも言っていたが、俺らを試しにきてんだろ?と構えていたが、実はそいつらが仲間だってある日気づいたとか。
彼らもそんなフェーズにはなったんだろう。
元々そんなに攻撃的なわけでもないしね。
客も心得たもので、曲中は拍手しない。
静かに聴き入る様は,アイドルのライブしか観たことない人からしたら意味わかんないだろうな。
それはともかく、今回は新曲も他にも何曲か披露されたんだけど、恐らく不倫、とまでいえるかだが、既婚者への恋を歌ったような曲や、どちらかといえば家族の負の側面にも焦点を当てたような、これまでと違ったダークな曲も。
ただUKのギターは例によってしっとりと聞かせるから、なんか複雑な気分にさせられる曲だったな。
尤もダークと言っても犯罪とかではないし、当の本人にとっては美しい事象である場合もあるから、誰の視点なのがでも変わるだろう。
ラストも新曲で締め括られたが、この辺りの曲のテーマは一貫しているように思う。
アフロにとってはUKは変え難い相方で、UKにとってもそうなのだろう。
その関係性に加え、先に書いたように観客も彼らにとっての在り方が変わったのかなと。
それこそ"恩楽"でもファンに向けたメッセージは歌われていたけど、あの時の卑屈さも少しあった時とは違うんだろうなと思う。
MCのとぼけた調子もすっかり板についているが、余裕も感じられたね。
ともあれ、久しぶりにライブ観られてよかったな。
アフロが終盤のMCで言っていた、一生懸命やってると一生懸命な人しかいなくなる、ていうのは真実である。
私も最近すごくそれを感じる。
彼らにとっては幸福な音楽活動ができているのかもしれない。
新譜も楽しみに、引き続き観続けていこうと思えるアーティストである。