音楽放談 pt.2

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未知との遭遇 -オンラインフェスに寄せて

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先週はRising Sun、今週末はFuji Rockがそれぞれオンラインフェスとて過去の映像を元に配信を行っている。

 

RSRは行ったことがなかったのでそもそもどんなフェスなんだろうというところも興味があるし、好きなアーティストもたくさん出ている。

 

何より日本人アクトがメインのフェスで、私好みのバンドがたくさん出ているのが嬉しい。

 

初めて聞くのもあるのはフェスの良さである。

 

また、間にトークセッションもあり、Toshi-lowSuper Beaverの渋谷くん、そしてメインMCでもある三原勇希さんと怒髪天の益子さんのフェスのあり方みたいな話も、ぶっちゃけ話も満載で非常に面白かった。

 

また鬼キッチンとてこれまた Toshi-lowScoobie Doのドラムの人でお料理コーナーを2部制で行われたが、後半では竹中直人が登場。

 

謎の歌を垂れ流してやたら存在感を出して行ったのは最高であった。

 

過去のライブ映像と少しだけリアルの配信ライブ、さらにこうした合間合間の企画によってお祭り感やフェス感を出せていたのはまさに企画者の妙だろう。

 

リアルタイム掲示板でもアーティストと曲名をちゃんと出してくれていたのは親切だし、フェスというものをちゃんと考慮しているちうことも素晴らしい運営だったと思う。

 

さすがに徹夜では見られなかったが、再配信2回目と3回目とずっと見ていた。

 

 

そして昨日からFuji Rockだが、今朝から昨日の再配信を見ている。

 

時間的には3時間なので割とあっという間だし、正直これはテレビを見ているのとあまり変わらない。

 

ライブ映像はライブ映像として見られるのは嬉しいんだけど、ちょっと物足りないというか、RSRが良かったから余計にそう感じてしまう。

 

またチャットもただユーザーのコメントのみなので、なんとんく味気ない。

 

まあ、こうして放送してくれるだけで嬉しいんだけどね。

 

 

さて、こういう配信ライブではなんとなくコメントも追ってしまうんだけど、その際に気になるのがいわゆるネガコメントだったり、せっかくこうやっていろんなアーティストの映像が流れてくるのに「〇〇は?」みたいなコメント。

 

検索欄に入力したらいっぱい見られるよ?といってやりたくなってしまう。

 

まあでもそれはいいとして、あえて批判的なコメントを書いたり、早く終われとか書く人ってなんなんだろうね。

 

この両日でその端的な例となったのがTha Blue Herbだった。

 

RSRではソロ名義でリリースされた"And Again"、Fujiでは2000年の一部では伝説と呼ばれる"Ill Beatnik"がそれぞれ放送されたが、どっちも説教くさい、つまらない、痛々しい、宗教くさいなど、まあよくある批判的なコメントがたくさんあった。

 

 

理解できなくて疑問を呈しているという感じではなくて、なんか馬鹿にしたようなニュアンスを含むのがどうにも気になる。

 

そもそもヒップホップ自体、なんだかんだ日本ではマイナージャンルなんだろうな。

 

私もそんなにいろいろ聞くわけじゃないからそんな偉そうなことをいうつもりはないけど、アクトの多くが元不良とかそういうレッテルの人が多いから、そうした属性に対しての嫌悪感を持つ人も多いだろうし、謎に潔癖なのが日本人なので、文化的にも肌に合わないのかもしれないね。

 

とはいえ、だからと言ってそれを見下すようなことは私はいいとは思わないし、なんならいずれのイベントでもヒップホップで選ばれたのが彼らだけという事実にもう少し目を向けてもいいのではないだろうか。

 

テレビにはほとんど出ないし、たまたま出会う類の音楽でもないのは事実だけど、数年前に放映されたこのCMを覚えている人はいないだろうか。


ゲータレードCM(THA BLUE HERB「ONE STEP」×錦織圭)

このバックで流れているラップはBossのものだ。

 

また、彼らがレジェンドと呼ばれる理由は活動のスタンスにもあって、ずっとインディ、自主制作でやってきて、日々ライブをやって、音源作ってというアーティスト活動だけで飯を食えているという事実である。

 

また音楽的にもその影響度は大きく、それこそ今をときめくCreepy Nutsなんかは影響の大きさを隠しもしない。

 

またヒップホップ以外にもZazen Boys向井秀徳なんかも影響を公言しているように、その幅はかなりのものだ。

 

だから好きになるべきだなんていうつもりは全くないし、音楽のジャンルやメッセージとして受け付けない、理解できない人もいるのもそれはそうだろうと思う。

 

だけど、そうした文脈も知らないだけで嘲笑的に扱うことは、むしろ己の恥部を晒しているだけであるし、何よりせっかく知る機会なのにもったいないだろと思ってしまう。

 

フェスの良さは普段自分からは見に行かないアーティストにも触れられるところにあるんだから、せっかくならそういう楽しみ方をしてみようよって思うのですよ。

 

別にTBHに限らずね。

 

 

今日の夜も明日も、海外のアーティスト含めて色々見られるので、是非お酒でも飲みながら「お、なんかかっこいいぞ」「なんだこれ?」みたいな刺激を味わっていこうではないですか。


THA BLUE HERB - AND AGAIN @ りんご音楽祭2016

多分この曲の良さは20代にはわからない。

 

私もわからなかった。

 

でも、不意に滲み入る瞬間もあるんだよね。

 

そんな出会いもあるのが音楽の良さ。