個人的な話しをすると、私は12月から職場が変わって、これまでよりも若い人たちと一緒に働いている。
未経験のところなのでまだまだ勉強しなければならないところなんだけど、ぼんやりながらもどう進めるかのイメージが出来てきたので、あとは実務を薦めながらやっていこう、という所には来れた。
以前転職したときよりも意識の持ち方とか、仕事の仕方とか、そういうのは変わったなと思う。
来週から早速頑張らないとね、なんて思っている。
さて、そんな訳で今年は個人的には非常に起伏に跳んだ1年だったのだけど、そんな中で聴いた音楽の数は既に前回述べている。
今回はじゃあ今年のベストは何かしら、というところである。
正直十分に聴き込めていないものも多いし、旧譜でも出会いがたくさんある中だったので難しかったのだけど、ここはまあ、勢いも含めてえいやと決めてしまう。
1位:アナログフィッシュ/Almost A Rainbow
書評:アナログフィッシュ自体昨年から今年に掛けてかなり聴いていること、単体ではライブで観た回数も一番多いバンドであった事。
社会的文脈をそれとなく含みつつも、キチンとポップソングとして響くこのアルバムは、温かくて素晴らしかった。
2位:Battles/La Di Da Di
書評:普通に聴いたら変態的な音楽なのに、不思議とポップでユーモラスに響く。
ライブも素晴らしくて、素直にカッコ良かったですね。
3位:The Velvet Teen/All The Illusory
書評:久しぶりのフルアルバムは、かなりストレートな音楽性、初期作を思わせる所もありつつ、近作に見えるプログレ的複雑さもありつつで、素晴らしかった。
念願の単独ライブも観られたので、個人的に思い出も一杯です。
いつまでも変わらぬインディな佇まいもかっこ良かったな。
4位:Kendrick Lamar/To Pimp A Butterfly
書評:先頃も書いたけど、今年はブラックミュージックもかなり手を広げました。
その中で彼のアルバムはポップさとメッセージ性と現代社会という中で重要作として各誌でも絶賛されてますね。
ベストアルバムも軒並み名を連ねている。
聴かれるべき音楽というのはこういうものだろうと思う。
5位:mouse on the keys/flower of romance
書評:今年は個人的にインストの熱い年でもあったのだけど、彼等のストイックで退廃的な音楽は美学という言葉がしっくり来る美しさがある。
6位:Rayon/The World Left Behind
書評:日本の女性音楽家によるアルバム、Predownとの共演もある初の作品ですね。
所謂チェンバーポップ的な音楽性で、インストとヴォーカル曲の混在する構成で、音色も上品で綺麗な音楽です。
海外の女性SSW系のアーティストとも共振しそうな感じなので、こういうシーンとして盛り上がるとおもしろそうですよね。
7位:goat/Rythm & Sound
正直曲自体は1stとあまり大きな変化はないのかもしれないけど、そうした変化というよりは成熟を目指していくようなタイプのバンドかな、という印象なので、ライブ含めこれからどう発展していくのかが非常に楽しみ。
日野さんの人柄もグッド。
8位:Girl Band/Holding hands With Jamie
書評:今年話題になった新人バンド、これでもかってくらいの不機嫌な音楽。
歌詞を観ると意味不明、アルバムタイトルもあんまり意味がないとか。
ギラギラに尖っていて、音楽的にも不気味さもあってこういう音楽は大好きですね。
9位:Eagle Of Death Metal/Zipper Down
書評:いつも通りのハッピーでピースフルなアホっぽいロックンロールアルバム。
不幸な事件に巻き込まれてしまった事は音楽ファンとしても非常に憤りを覚えるばかりであるが、彼等にはこれからもこんな素敵な音楽を届けてほしいですね。
10位:Deradoorian/The Expanding Flower Planet
書評:元Dirty Projectorで大物アーティストへの客演でも話題、そして美人というAngel Deradoorianの初ソロアルバム。
音楽的にはBat For Lashesらの系譜なので、Julia Holterとかとはまた違う路線である訳だけど、この手の音楽ってなぜか妙に聴きたくなるときがあるのである。
来日も決まっているので、是非行きたい。
と、こんな具合にまとめてみたのだけど、正直順位に明確に意味はなくて、聴いた中で印象的だったものを並べたというところである。
もっとちゃんと聴かないとあかんな、と思っているよ、ホント。
10位まで並べたけど、内5組は今年始めましてというアーティストである。
これまでも聴いていた中ではAshとかFoalsとかもよかったんだけどね。
Deerhunterも聴き込めていないし。
だから、これから先に「これめっちゃええやん!」とかいって変わる可能性大である。
ちなみに今年は新しく聴くようになったアーティストも盛りだくさんで、特定のアーティストというよりはあるまとまりとして聴いているところがあったので、余計に個別のアーティストをじっくり聴くというよりも新たな可能性を探っていたというところかな。
ホント、もっとじっくり音楽聴こう。