音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

小休止23「タイアップ」

タイアップ、という言葉を知らない人はそういないだろう。

要するに、他のメディアであるとか、イベントなんかと連動させるような事を言うんだけど、一般には音楽でよく用いられる言葉ではないかと思う。

例えば、CMソングになりました、とか、このアニメ用に書き下ろしました、と言ったようなものである。

このタイアップは昔からあって、商業的に成功する為にはまずはテレビCMのタイアップを取ってこそ、みたいなところもあったようだ。

最近ではファッションイベントとのタイアップなんてのもしばしば取りざたされている訳であるが、やはり商品としての音楽を売り出そと思った場合、それ相応のところへ露出させる必要があるという訳である。

セグメント広告は今や常識ですからね。


面白いな、と思うのが、タイアップという言葉がしばしば一人歩きしている点である。

あるアーティストのアルバムが出るとして、その収録曲のうち~曲がタイアップ曲!!などと売り出されているものがしばしばあるのである。

あれは一体なんなのだろうか。

何が言いたいのだろうか。

それだけ耳馴染みのしている音楽ですよ、ということが言いたいのか、あるいはそれだけ良い音楽ですよ、と言いたいのか、はたまたこれ聴いとけば安心ですよ、とでも言いたいのだろうか。

別にタイアップなんて、消費者の側からすればどうでも良いのではないかと思う。

せいぜいあそこで使われていつあのがこの曲です、とだけわかれば、それ以上、それ以外の情報などどうでも良いと思う。

むしろ、それしか売りがないような奴も居るみたいで、それこそを憂うべきであると思うが。


今日は別にタイアップ云々を言いたかった訳ではない。

先日オリコンチャートで、けいおんとかいう漫画の企画系バンドの曲が1、2位を取った、というニュースが少し話題性を持ってニュースされていた。

以前Beckという漫画のアニメでも同じような企画系バンドがCDを出した気がするけど、今回は割と売れましたよ、という事で一部ファンを喜ばせている訳であるらしい。

私はこの漫画を知らないし、大して興味もないけど、Yahooニュースのコメント欄が面白かったので。

相変わらずおたく嫌いな奴とおたく(と思しき連中)との喧嘩みたいなのとか、J-POPは駄目になっている、と言ったコメントが目立っていた。

いずれもどうでもいいやん、と第3者的視点からはつい言いたくなってしまうが、それを言っては身もふたもない。

ちなみに私は、アニメ系オタク(いわゆるアキバ系)ていう人種って、嫌いである。

アニメは日本が誇る世界の文化だぞ!!と鼻息を荒くしてまくしたてる輩もあるが、別にアニメを見下している訳ではない。

私、好きですよ、アニメ。

もちろん全部とは言わないけど、面白いものは面白いと素直に思う。

では何が嫌いかと言えば、オタクが嫌いなの、そうして鼻息荒くしている。

別にお前はただそのアニメが好きなだけのファンでしょ、なのに何故にそんなに偉そうなのですか、と思うのですね。

好きなもんを語るのは構わないけど、でもそれはお前じゃないよ、と。

だから別にアキバ系に限んないんだけど、ただあとは個人的な事由により、てことで。

まあ、半分はある種の投影というか、それ=自分のような、アイデンティティの土台とまでは言わないけど、人格形成の上で既に欠くべからぬ一要素となっているのかもしれず、それが故に彼等はやたらと高慢に映るのかもしれないが。

というより、高慢に映るのは単なる彼のコミュニケーション能力の低さ故であって、人格的にどうこうということではないのかもしれないけど。


まあ散々言った挙げ句当初とあんまり関係ない話になってしまったが、タイアップと言うのは共通項を見いだす、と言った場合には幾分かは有効なのかもしれない。

実際「あの映画で使われていた曲」とかいうと、より多くの人に興味を持ってもらいやすくなることは多分にある。

だからといってタイアップという言葉だけをプッシュするやり方は、やはり何かずれている。

楽曲なりアーティストなりの良さと、ブランドやイベントのコンセプトがマッチするからタイアップというのは意味があるはずだし、それなくんばまったくのナンセンスであるはずである。

しかし、やはり産業音楽に取っては売れることが必須の命題。

その場合はコンセプトがどうだと言った面倒な話は置いておいて、とにかく話題性のみをかき集めることに注力せられるのは致し方ないのかもしれないね。

でも、そうしてやたらと分けのわからない売り方ばかりをされる側は、一体どう思っているのだろうか。

まあ、どうでも良いけど。