音楽放談 pt.2

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甘いかもしれない果実 ―Trout Mask Reprica

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ゆらゆら帝国の解散のニュースがYahooのトップにも出てきて、案の定ファンと「知らん」というコメントをわざわざ残す連中とで喧嘩が起こっている。

例の寄って「J-POPはクソだ」「通ぶんな」「所詮マイナーだろ?」「文化的無知め」など、次第に別のところで言い争ってる。

良いじゃないか、別にどうでも。

私は素直にびっくりしたよ。

まだ聞いた事ないけど、是非聞きたいと思っていたバンドの一つだし。

アメリカでも評価されているバンド(しかもDFAから発!!)なので、やっぱり誇らしいじゃないですか。

日本人で純粋に音楽で勝負できるバンドなんて。

私はどちらかと言えばJ-POPなどクソだ!と言い放つ方のスタンスに近い。

それは認める。

だけど、最近は別にどうでも良い。

意外とJ-POPも聞いていると面白いところもある。

芸能というのはなかなか高度な娯楽なんですよ。


ただ私の場合、基本的に偏屈なので、奇妙な音楽にやたら心惹かれるのである。

変態とか、異常とか、そういう常軌を逸した感じが大好きなのである。

一応言っておくが、かなり常識的であると人には言われる。

しかし、感覚は変態的でもいいじゃない。

あるいは、自分自身が普通であるからこそ、普通でないものに心惹かれるのかもしれない。


そんな訳で、今日は奇妙奇天烈の代名詞ともなっているようなバンド、キャプテン・ビーフハーフの名盤として知られる「Trout Mask Reprica」である。

私もそれほど聴き込んでいるわけでもないので、正直あんまり書けない。

ブルースをベースにしてるとはいえ、はっきり言ってこのアルバムは奇妙でしかない。

全部で28曲、トータル71分という超長尺なアルバムであるが、曲らしい曲は僅かなもので、10曲もないんじゃなかろうか。

プロデューサーは、これまた変態と名高いフランク・ザッパ

学生時代からの仲という2人は仲良しだ。


不思議なもので、よくわからないがたまに聞いてみようと言う気になる。

しばらく聞いてみるのだが、やはりよくわからなくて姿を消すのである。

興味のある人もない人も、一度聞いてみると良い。

その時どんな感覚が現れるか、それも面白い実験である。

実際、既成概念をぶっ壊してくれる音楽というのは世の中に思いのほか多い。

Boredomsもそうだし、Lou Reedの「メタルマシンミュージック」もそうだろう(違うか)。

別にそんなアヴァンギャルドに依らなくても、いわゆるポップミュージックでありながら、今まで感じた事のない感覚を与えてくれるものなどいくらでもある。

もちろん好む好まざるはあるので、万人に対して同様に作用するかはまた別の問題である。

重要な事は、変な線引きをしないことであろう。


そういう意味に置いては、J-POPでもアヴァンギャルドでも、別に区別する理由などないのである。

どっちに依るかは好みであって、どちらに振れたかに関して批難しても仕方あるまい。

リンゴを嫌いな人を批難する事なんてナンセンスだと、そんな事は皆わかっているはずである。

でも、もし喰わず嫌いなら、一度食べてみなよ、くらいは言うでしょ。

それと同じ感覚で音楽の紹介も受け入れもされるべきである。

知っている知らないは、別に本質的な問題でもなんでもないんだしね。

楽しめるものの幅が広ければ、それだけ人生も楽しくなるかも知れないのだから、せっかく目にしたものは、一応手に取ってみても良いと思うけどね。


までも、キャプテンビーフハートは、やっぱりオススメしないかな。