音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

ソロに見られる彼の良心 ―Paul Smith

イメージ 1

 

バンドをやっている連中のソロワークが注目されるようになったのいつからなのだろうか。
 
最近では、特にフロントマンがソロをやると言うのがしばしば話題になる。
 
それこそRadeoheadのトム・ヨークや、Strokesのジュリアン、Incubusのブランドン・ボイド、Arctic Monkeysのアレックス、あとヨンシーとかね。
 
他のメンバーのソロ活動も、最近では注目されるようになっている。
 
それこそアークティックスのドラマー/マットとか、Strokesのメンバーはみんな活動的である。
 
ソロではないが、別バンドを組むパターンもある。
 
White Stripesのジャックなどはその典型である。
 
いくつバンドやるんだよ、と思う。
 
アークティックスのアレックスはバンド形態か。
 
Queens Of The Stone Ageのジョシュは、バンドも組むし、あっちこっちのバンドにゲストで参加したりと、活動の幅は非常に広い。
 
でもソロはやらないのは不思議と言えば不思議である。
 
別バンドまで挙げると実は結構キリがないかも知れない。
 
こういう本体とは違う形で彼等の音楽に触れられるのは、思わぬ感性を持っている事がわかったり、実はこういう音楽がやりたかったのか、という発見もあって、かなり興味深いのは確かである。
 
表現欲求の凄まじいMars Voltaの2人のように、本体とそれほど音楽性自体が違わなくとも、やっっぱりすごいな、と言う事を再認識させられる場面も多々在るので、ファンとしてはやはり気になるところである。
 
 
さて、そんなソロを発表しました、といったちょこっとっだけ話題になったのが、イギリスでは既に国民的な人気もあると言うが、日本では今一認知度の低いMaximo Parkのフロントマン、ポール・スミス
である。
 
個人的には大好きなバンドなのだが、周囲の人に聴かせても反応は今一だった。
 
何故だ・・・。
 
まあいいや、ともあれバンドとしてはリミックスを出したのと前後して、彼自身が友人と宅録で作ったと言うアルバムは、実に地味なアルバムではあったが、非常に良心的で、ぬくもりが在り、穏やかな雰囲気の作品であった。
 
はっきり言って今の日本で売れる類いの音楽じゃないな、と言う感じだけど、聴いていて非常に心地が良い。
 
Maximo Parkの曲とはアレンジなどで大きな違いがやはり在るのだが、シングルのカップリングに入っていたような曲達が集まっている感じである。
 
やっぱり良い曲書くな、と言う事を再認識させられるし、ポールのヴォーカルも非常に個性もあって、歌もうまいし、才能の在る人なんだなと思った。
 
音楽性としては、マキシモの方が好みでは在るけど、これはこれで良い作品である。
 
ステージ上のキレキレのパフォーマンスから受ける印象とはかなり違うので、ソロを出す価値と言うのはこういう発見感だと思う。
 
まあ、ファンからしたらある意味ではやっぱりね、と言う部分の方が多いかもしれないし、実際それほどの驚きはないだろうけど。
 
 
派手さはないし、コマーシャルな作品でもないので、特別ヒットする事はないだろうし、良い作品だね、という評価以上のものはなかなかでないかもしれないけど、何気なく耳に入ってきたときに、なんか良いな、と言う感想を持つだろうし、聴いていて心地いい気分にしてくれる音楽だと思う。
 
良心的な作品、と言うのが一番しっくり来るかな。
 
手元においておいて決して損はないアルバムである。