音楽放談 pt.2

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小休止30『たまには映画を』

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基本的に音楽に関して書く事にしているこのブログであるが、今日は珍しく映画について書こうではないか。

今日は珍しく映画を観に行ってきたのですね。

本当はライヴへ行こうとチケットも取ったのだが、移動距離が1時間半と長く、帰ってくる時間も改めて考えてみたらなんだか気持ちが萎えてしまって。

そこで変わりに映画を観に行こうと思い立った訳である。

で、何を観たかと言うと、昨今話題の世界的なSNSサイト、FaceBookの創設の話「The Social Network」である。

私自信FaceBookはやっていないのだが、監督がかのDavid Fincherで、その上音楽監修はTrent Raznorである。

たったこの2つの要因がきっかけではあるが、映画としての評価も高く、またCMの煽りも引っかかるものがあったので、せっかくなので観に行った訳である。

以下若干のネタバレも含むので、見る予定の人は読まない方が良いかも。


物語の大筋は、天才的なプログラマー/マークが、学内のボート部の連中に声をかけられた事がきっかけで、学校内のSNSの構築を引き受けるところから物語が転がり始める。

彼はコミュニケーション能力が極めて低く、人が傷つくような事をつい言ってしまう。

その上捻くれたものの見方をしてしまうので、つい反感を買ってしまうのである。

人の情緒をキチンと理解できるのであるが、口をついて出てくる言葉はどうしても人を傷つけてしまう。

その為、彼女からは「性格が最悪」といわれ振られてしまう。

その腹いせと寄った勢いで自信のブログに彼女への暴言と未練を書き綴り、更には学内の女生徒を比較してどちらが綺麗かを投票させるサイトを僅か1日も書けずに構築し、それを学内の生徒向けに配信。

その事がきっかけで彼女にはますます嫌われ、学内でも嫌われることに。

しかし、このサイトがきっかけでボート部の連中に声を書けられることに。

彼等の「名誉挽回のチャンスだ」と言う言葉により、彼は学内SNSの構築を引き受けるのだが・・・。

その後、Facebookの成功や、そのことによるナップスターの開発者との出会い、更には共同開発者の唯一の親友との衝突などが描かれる。


ほとんどが事実の叙述で、あくまでFaceBookの開発から一段落までの顛末を描いて行くのが主軸であるので、壮大な物語でもなければ過剰なロマンスもない。

描いているのは、20歳そこそこで60億という巨万の富を築いた一人の天才の、極人間的なリアリティと言ったところではなかろうか。

彼がFacebookをつくろうと決心した一番の理由は、彼女とのよりを戻したかったから。

ナップスターの開発者も、好きだった女の子が運動部の副キャプテンとくっついた事で、それを見返してやろうと言う思いだった、というエピソードが披露される。

そんな彼に、主人公が「成功により彼女の事は忘れたの?」と尋ねる場面が在る。

一瞬不思議そうな顔をしながら、彼は「もちろん」と応える場面があった。

そして、最後の場面では、新人弁護士に「あなたは嫌な奴じゃない、そう振る舞っているだけ」といわれた主人公は、元彼女にfacebookから友達申請をするのである。

妙にかわいらしいエンディングでは在るが、それ故にこの映画はすごく親近感を抱くとともに、ついFacebookを覗いてみたい気にさせられるのである。

今や世界中の友達をつなげているシステムを作り上げたのは、友達作りがうまくない、しかし友達が欲しい青年なのである。

敢えてメッセージを掲げるとしたら、素直が一番、と言ったところだろうか。


非常にスピード感のある展開で、観ていて飽きる事はないし、登場人物もそれぞれのキャラクタが経っている。

そして何より凄まじい情報量の台詞は見物である。

人の事を考えずに自分の考えをまくしたててしまうと言うところにも、いかにもコミュニケーション能力のなさが伺える訳であるが、私自身も余り他人事ではなくて。

もっとも、そんな天才的な発想もスキルも持っていないけど、人とうまく接せられないジレンマも所々に描かれており、それも面白かったな。

劇場公開中に是非観てみてほしい映画である。


で、個人的関心のもう一つの点が、音楽である。

すでにNINの公式ページから、この映画の音楽が一部ダウンロードできるようになっていたので、曲自体は知っていた。

イメージ的には「Ghost」的な音である。

重たいうち込みとピアノの演奏という2つの要素が要となっており、そのセンスはまごう事泣きトレント印。

思わず劇中の音楽が流れるたびににやけてしまった。

やたら凄みのある音楽は、映画の雰囲気ともマッチしていたし、盛り上げるのにも一躍買っていて、非常に良かったね。

その他、デッケネの曲も流れたり、結構耳馴染みした音楽も合って、それも楽しかったな。

是非この辺りもチェックしてみてほしいところである。