音楽放談 pt.2

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メジャーの素養 ―Heavenstamp

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最近は邦楽バンドもよく聴いている。

たまたまタイミングがそういうとき、というだけで、特段の理由はないのだけどね。

強いて言えば友人から借りる機会が多いから、てとこだろう。

こうして聴いていると、日本にもかっこいいバンドはたくさんある。

だけど、日本人バンドばかりが出るフェスとかは基本的に行く気がしない。

何故なら客層がクソだから。

なんであいつらはみんな首にタオルを巻いてお揃いのTシャツを着て、カップルはもれなく無闇にいちゃついているんだ。

音楽聴けよ、と思うとなんだか鬱陶しいのである。

なので、出来れば単独とかで観られれば、ていうのはいくつかあるよね。


で、そんな邦楽バンドの中でも最近株が上がっているのがHeavenstamp

今年ようやく1stアルバムを出したのだが、既にEPは複数でており、その時点でかなり評価は高かった。

Block Partyのギタリストがプロデュースしている、なんていう話題性もあり、ヴォーカルも美人なので、そりゃ話題になるよね。

楽曲は2005年前後のNew Wave リバイバルと言われた一群を彷彿とさせるようなギターが印象的であり、またヴォーカルも非常にはっきりとした日本語で力強い歌声なので、まあ売れない要素はない。

アルバムが出る直前にメンバーが一人脱退しているが、それでも非常に力強いアルバムを出してきた。


友人がこのバンドが大好きで、EPはほぼ全て借りていたので概ね入っている曲は既に聴いた事のある曲だったので、あとはアルバムとして仕上げたときにどうなるか、というのが問題だよね。

結論からいうと、ちょっと長い。

後1~2曲減らしても良いと思う。

ぶっちゃけあまり楽曲に幅のある感じではない、というかヴォーカルのメロディがそんなに幅がないので、いくつかの分類で構成されているような印象を受ける。

それは今後の課題でしょうね。

それでも全体的には十分楽しめるないようだと思う。

特に女の子には人気が出そうなバンドだと思う。


で、このアルバムの中では、やはり”Morning Glow”という曲が出色だと思う。

EPでも既に発表されている曲だが、この曲は歌詞も曲も一番素晴らしいと思う。

片思いの切なさを歌った曲なんだけど、情景が目に浮かぶような描写といい、表現の仕方と良い、見事だと思う。

私自身はそんな甘酸っぱい思いを繰り返しているようなタマではないので、共感できるという訳ではないが、同じような状況の子が聴いたら溜まらんのじゃないかしら、と思う。

高校生くらいの子や、あるいは普通に大人の人が聴いてもそこの普遍性はあると思う。

表現は決して幼稚ではないし、かといって小難しくもない。

だから素晴らしいのである。


この1曲だけでも聴く価値は十分あるバンドだと思いますので、興味のあるかたは是非と思いますね。

全体的には、個人的にはそこまで夢中になるタイプではないけど、曲は基本的にはポップでかっこいいし、ギターもなかなかの切れ味、ヴォーカルは美人で歌声も力強い。

あんまりしょっちゅう顔出しをしているイメージがないので、そこで知られないという事が一番のハードルかな。

もっと売れても良いと思うバンドですね。

"Morning Glow"