しかし、最近はそうした世間のそういった動きに対してまったく興味関心が亡くなってきている。
年が明けたからなんだというのか。
所詮カレンダーで定められた一つの定点に過ぎず、殊更騒ぎ立てるものでもあるまいに。
区切りはあっても良いのだけど、そこに特別感を設けたいというのは一体なんなのだろうか。
まあしかし、クリスマスなどと違ってより文化的な意味合いがあるのだから、これは必要な事なのかもしれない。
それにしても、昨年はそんな風には思わなかったのに、なんだか年々世間という奴と距離を置きたい気持ちになるのは一体なぜだろうか。
ま、せっかくの年末休みに天気がすっきりしないせいで、やる気事体もわき起こらないためかもしれない。
さて、先日マイ今年のベストをまとめてみたのだが、そうしても今一今年はすっきりこない。
やはり決定打に欠けるということなんだろうね。
で、音楽雑誌も各号でベストアルバムを発表しているので、ちょっといじってみる。
まずは老舗Rockin' On。
超保守派で大物スタジアムバンド大好きな雑誌なので、毎度あまり参考にはならないランキングを発表してくれているが、今年もその期待を裏切らなかったな。
以下ベスト10になんとエアロスミスが入っちゃうあたりがまあ、さすがだね。
所謂新顔系でいえば、XX、DP、Passion Pit辺りを挟んでいるが、申し訳程度に感じられる。
Linkin Parkが入ってこなかったのが意外だったが、まあ面白みは特にない。
この雑誌は2,3年前から編集者の座談会を今は亡き某雑誌を意識してか行っているが、そこでの話し合いもなんだかオナニー全開で面白くない。
まあ言ってしまえば趣味に合わないというだけかもしれないけどね。
ともあれこの雑誌はやはり新しい情報を、音楽をもっと紹介しようという気概もなければ、何か動きを起こしてやろうと言う野心も感じられない。
単なる広告媒体の一つでしかないのだろう。
インタビューも特に面白くないしね。
好きなアーティストが出ていても特段買いもしない雑誌、という評価は来年も揺るぎなさそうだ。
で、もう一つの総合洋学誌、Cross Beatであるが、こちらは最近頑張っている印象がある。
冊子の形態をリニューアルし、一部邦楽も扱うようになっている。
こちらも今は亡き某雑誌に対する意識を感じるが、以前までは同列ばかりの歯切れの悪いランキングだったが、潔く並べる容易なった。
傾向としては海外の雑誌の評価に近いところに行く印象である。
さて今年はどうかといえば、上位は私は聴いた事ない奴が多かったな。
Frank Oceanとか、Beach Houseとか、Grizry Bearも聴いてないし。
所謂売れ線ではないのを持ってきた辺りが、やっぱり某雑誌の穴を貰ってやろうと言う魂胆も見えないではないが、音楽雑誌としてはこちらの方が面白い。
この雑誌では座談会ではなく各編集者個別のランキングを書評交えて羅列しているため、その企画は面白い。
是非リイシューばかりをピックアップするのではなく、より新しい情報を提示し続ける雑誌であってくれれば、もっと個人的には面白くなるのに。
それにしても、毎年思うのだが邦楽についてはそういったランキングがあまり作成されない。
CDジャーナルだかMusic Magazineではジャンル別に作成しているものもあったが、より音楽の主要消費層であるはずの若者をターゲットにしたRockin'on Japanではそれをしないのはいつでも腑に落ちない。
恐らくあれも広告媒体だから、レコード会社に角を立てるような企画は出来ないんだろうね、なんて勘ぐってしまう。
だって、売上げに貢献してくれるであろうミスチルとかをもし低いランキングにした場合にはスポンサーが離れてしまうかもしれないわけでね。
彼等のアルバムをまともに聴いた事はないから評価は出来ないけど、少なくともシングルで聴く限りに置いては単なるポップバンドが求められる曲を商品として提供し続けているという印象しかない。
それはそれで大変なのはわかるが、およそ音楽という視点におけるランキングでは上位には入り辛いだろう。
そんな利害関係が透けて見える段階で終わっているのだ。
しかもロック雑誌だろ?と思うがまあいいか。
また、私個人が作成したランキングに付いても、やっぱり音楽雑誌の評価には絣もしない奴ばかりでしたね。
ザゼンとかは雑誌によっては評価されているし、Passion Pitはベスト10には案の定入ってきたけどね。
Dirty Projectorとかも聴いているし、いいと思うけど、よく聴いたと言うとやはり違うのが来ちゃうんだよね。
以前よりもあれこれと考えずに私は作成するから、余計に偏るよね。
またいくつか参考にしながら、聴いた事のない奴も手を出して行こう。
とりあえずはBeach Houseかな。
以前から気になってはいたしね。
また来年も良い音楽を聴いて行きたいものだ。