音楽放談 pt.2

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つながり -LITE企画イベント

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昨日はLITEの自主企画イベントへ。

LITE含め4バンドが出演し、内2組は海外組、もう1組は日本のSkillkillsというバンド。

私はLITE以外はほぼ未聴、Skillkillsについては1度だけ、かのO界隈で行われたアングラすぎて客の集まらなかったイベントのトリに出ていたので、そこでみたのだけど、正直その時はそこまで覚えていないのだけど、ただ独特な感じなのは覚えていたので、改めてここで聞いてみるのもいいだろうと。


イベントは17時半からで結構なロングランだった。

まず1発目はそのSkillkills。

打ち込みと生楽器のトラックにラップを乗せるスタイルなのだけど、特にトラックがめちゃくちゃ変則的なのである。

初めはどう乗っていいいか戸惑うが、これが不思議とはまってくる。

リリックについては正直仔細に聞き取れた訳ではないけど、言葉遊び的な要素が強いのかなと思ったが、どうだろうか。

ちなみにベースとドラムが生なので、そこの力強さが肝かもしれないね。

以前見た時よりなんかかっこよかったな。

普通に音源も聴いてみようと思ったし。

多分、前はどう聴いていいかわからなかったのかもしれないな。

"Neo Cyber Madness"1(Ninja Slayerサントラに提供)


続くはアメリカからのMyletsという人。

1人シンセとギターで登場し、打ち込み+ギター+ヴォーカルという感じで、音楽的にはNo Ageとかを彷彿とさせる印象であった。

自分で全部音を入れてやってんだろうね。

普通にかっこよかったし、ちょっとしゃがれる絶叫パートもかっこよかったのだけど、せっかくならバンド形態の方がもっといいんじゃないかと思ってしまった。

全部バンドの音を入れている感じだから、うまく指向性の合う人と会えたらもっと面白そうなのに。


3組目はUKからTTNGというバンド。

私は知らなかったのだけど、ポストロック界隈ではそこそこ名の知れたバンドであったらしく、数年前に来日ツアーもしたことがあったらしい。

また、toeの山嵜さんもコメントを寄せていたこともあったらしく、近くでそんなことを話している人もいた。

で、音楽的にはマスロック的と紹介されているのだけど、確かにギターの人が非常に細かで流麗なフレーズを弾いており、これが実に綺麗で素晴らしい。

タッピング奏法なども織り交ぜつつ、器用なことである。

またドラムも細かなフレーズも入れつつ、時に変則的なプレイもしながらで、なるほどこういったところがそういう評価なのだなと思いつつ。

音楽的にはSea and Cakeとかtoeとも通じるところもあって、これはよかったですね。

ちなみにベース/ヴォーカルの人はちょこちょこ変わっているらしいのだけど、この人の声も透明感があって楽曲にマッチしていたし、よかったね。

曲中先ほどのMyletsの人がサポート的にギターやベースを弾いていて、彼らには交流があるのかな、なんて思いつつ。

こういうバンドを見て思うけど、やっぱり楽器の演奏が上手いっていうのは大事だよね。

もちろんそれが全てではないのは当たり前のことだけど、うまいことはアドヴァンテージになっても足枷にはならないだろう。

こちらも今度CD探そう。

よかった。

"Coconut Crab"


ラストは主催者LITEである。

新譜も11.16にリリースされるため、今回の期待は新曲をどれだけ聞けるかな、というところであった。

すでに何曲かは公開されているが、いずれもLITEらしいものの発展系という感じで、ますますテクニックを上げている感じの曲だったのだけど、この日公開された曲はいずれもなかなか驚きであった。

武田さんも「賛否両論呼んでやろうと思って作りました。どよめかせたいと思います」と語っていたけど、なるほど確かにこれまでのLITEにとっては非常に大きな転換作になるかもしれない。

未公開の中で2曲披露されたのだけど、いずれもヴォーカルトラック。

1曲はゲストヴォーカルを招いてのもの、そしてもう1曲は武田さん自身が歌うという。

以前もEPで女性ヴォーカルを招いてやっていたことはあったけど、ゲスト曲はその時よりもヴォーカルを押したトラックという印象で、曲そのものがこれまでとあり方が違う印象。

そして武田さんの歌う曲は、まだ慣れないせいもあってか声がちゃんと聞こえなかったのが残念ではあったが、一方で曲がびっくりするぐらい変則的というか、指折りの奇妙な曲になっているのは何かでバランスを取ろうという思いがあったのだろうか。

確かにアルバムとしてパッケージされたものがどうなっているのか、実に楽しみだ。

ただ、演奏は相変わらずアホかっていうくらいうまい、ていうか人間の手ってあんな風に動かせるんだね。

かなり強度もあって、かっこよかったな。


そんな訳で、結局終わったのは22時手前という長丁場であった。

しかし、思った以上に体感的にはあっという間で、いいイベントだったね。

海外のまだ知られていないインディバンドを、こうやって日本のバンドが引っ張ってくるというのもまだまだ少ないし、洋楽バンドが大物含めて来日が少なくなっている中で、変にガラパゴス化するのも健全ではないと思うし、せっかくならいろんなバンドや音楽に触れる方が楽しいしね。

LITEがかなり海外ツアーも積極的に回っている中で、こういう繋がりができて、それを単に自分たちの活動だけに終わらせないところが彼らのすごいなと思うところである。

アーティスト、バンドをやっている人であれば、彼らの演奏テクニックを認めない人はいないだろう。

そうして認められる彼らだからこそという側面もあるだろうけど、素晴らしいことですよ。

2月4日には単独公演も決まっているので、これは是非行きたいよね。


最近はロッキン系中心に日本のバンドも活況を呈しているけど、それゆえにガラパゴス化しているようにも思う。

彼らにとっては音楽そのものよりもそれを通した交流みたいなところが主たる目的なところもあるのだろうから、実質音楽自体にはそこまで興味が深い訳でもないのかも知れないけど、せっかくそういう入り口に立ったならあれこれ手を出して見てほしいよね。

結果的に彼らの求める繋がりも、こうやってできていくところもあるんじゃないかと思うけどな。