なんだか早い1週間だったな。
仕事もなんだか作業的なことでずっとバタバタしていて、とはいえそれなりに進捗はしたと思うけど、どうもこう、コアな部分が解決していない。
ともあれ、割と状況は前に動いたので、あとはちゃんと形にするだけか。
さて、そんな1週間のはじめはTera Melosの日本ツアー最終日に。
日本ではLITEの井澤さんが主催するレーベルに所属しているらしく、またバンド同士がもともと仲がいいこともあって、多くの日程で対バンするとともに、ツアー全体のサポートをしていた。
私はもともと初日のライブへ行こうかと考えていたんだけど、追加で決まった29日でNuitoとMelt-bananaが決まったので、そこでいくことに。
なにせNuito、活動再開後は結構活動的だったんだけど、また休むということだったので、じゃあもう1回見ておきたいと思ったわけである。
それにMelt-Bananaも年末に見たけど、せっかくなら普通のライブハウスでも見ておきたいと思ってね。
ところが、なんとNuito、インフルエンザでお休みという事態に。
しかもライブ前日ということで、2組になるのかと思ったが急遽WozniakというNuitoとも仲のいいバンドが代打出演決定。
井澤さんが方々に掛け合ったらしい。
私はこのバンドも、それこそNuitoの活動再開ライブの時に見たことがあってかっこいいなと思っていたし、図らずもついこの間友人から「カッコイイバンド見つけた」といって音源を借りたのがこのバンドであったのである。
だからまあ、それはそれでいいか、という感じだ。
むしろ前日夕方に急遽言われてエイやと出て来るなんて、男気溢れているじゃないか。
そんなわけで仕事終わりに勇んで会場へ。
まずは急遽のWozniakから。
ドラマーの人のソロプロジェクトにライブの時にはサポートを入れてやっており、音楽的には変拍子満載のいわゆるポストロック(便利な言葉だ)である。
マスロック的な感じもあり、これが実にかっこいい。
日本のインストバンドってほんとクオリティ高いと思うんだがどうだろう。
それにしても、これだけのアーティストでも日本では完全にマニアック領域である。
もっと聞かれてほしい存在である。
ちなみに、この日は急遽物販まで用意していた。
貪欲さは大事である。
続いてはMelt-Banana。
彼らギター、ヴォーカルのデュオなのでドラム、ベースは打ち込みで、ステージ上にはでかいアンプがドカンと置かれてその前で二人は演奏している。
彼らのライブはとにかく音がでかい。
ギターはめちゃくちゃトリッキーで、ヴォーカルはほとんど何言っているかわからないんだけど、まあ爆音のライブで、ここまでエクストリームだとやっぱり日本では人気出にくいだろうなと思う。
そして今回も、熱心な外人のお客さんが嬉々として見ていたのが印象的であった。
これだけ馬鹿でかい音出して全然割れないし、ハウリングもしないからすごいよね。
毎回のことだけど、終わった後まあ耳が痛い。。。
でも、かっこよかったね。
ところで毎回思うんだけど、彼らのファッションセンスって独特だよな。
ヴォーカルの人は結構綺麗な人なんだけど、髪型は90年代的といえばそうだけどいつも外ハネ、服はなんていいのかわからないが、不思議な服をいつもきている。
ギターの人はマスクをいつもしてて、髪型は頭頂部付近をおっ立てているので、トサカのある鳥みたいなのである。
これも含めて世界観なんだろうな。
そして主役のTera Melos。
ここ1年はこんなインディバンドまで来日してくれて、ほんと嬉しいよね。
とは言いつつも、正直そこまで熱心に聞いているわけでもないだけど、『Xed Out』というアルバムが実にかっこよくて、せっかくならライブも見たかったのだ。
彼らはマスロックがベースにあるんだけど、アメリカのバンドらしく非常に変態的な音楽をやっている。
3ピースなので音圧はないけど、その分アホかというバカテクでいろんな音を出している。
得意のループも使っているので多層的な演奏で、何やっているのかよくわからないところもある。
ただ、彼らのPVなどからイメージするよりは真面目というか、黙々と演奏しているのが意外だった。
まあ、曲が複雑だからそれどころじゃないんだろうけど。
すでにMelt-Bananaで耳と意識をやられていたので、半ば朦朧とした状態で聞いていたんだけど、なんだかよかったね。
終焉間近で謎のカタコト日本語を披露していたけど、そのあとは普通に英語でMCをしていた。
彼らもbanana好きらしいね。
ともあれ、いい対バンイベントでしたよ。
今年はソニマニでFlying LotusやThundercatも決まったし、単独もまた期待できそうだ。
うれしいな。
向こうじゃ彼らもテレビで演奏するんですね。