音楽放談 pt.2

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新機軸と不変と普遍 -ササキオサム

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先日も書いたのだけど、家の近所のレコード屋でササキオサムさんのインストアイベントがあって、新譜購入者を対象にサインとツーショット写真が撮れるというものがあり行ってきた。

以前住んでいたところでもサイン会とミニライブイベントはあったのでその時も行ったのだけど、こうした撮影会は初めてだったので喜び勇んで行ってきた。

自分が小学生の時から聴いているアーティストになるのだけど、こうして20年越しくらいで地元からは遠く離れたこの場所で写真を撮ってもらうというのがなんかすごく不思議な感じがした。

歌声は変わらず艶やかだし、アルバムもコンスタントに出してライブも精力的にやっている。

テレビのバラエティにもちょくちょく呼ばれるようになっており、ファンとしては嬉しい限りだ。

ちょっと腫れぼったい顔だったけど、背も高く細身で足も長い。

話しかけると気さくに対応してくれるので、これからも応援します、なんて思うよね。


そんな新譜なのだけど、まだ十分聞き込めていないがここ数作の中では少し毛色の違う楽曲が並んでいる。

前作はオサム節全開で、彼の基本にあるロックンロールな佇まいなアルバムだったけど、この曲はもっといろんなことをやってみた、という印象である。

曲調も全体的にわかりやすいロックチューンというよりは少しひねってきた感がある。

歌詞を見ても、普通の人たちに向けられたような曲が多く、それこそサラリーマンな人には共感的な要素が多いのではないだろうか。

1曲目の”Happiness”は静か目に入る曲で、終盤に向かって盛り上がっていく展開もさることながら、歌詞も無い物ねだりをしていた若い頃に思いを馳せつつ、今の目の前の現実からささやかでも幸せを探していこうというような内容である。

リスタートというのがテーマなのかな。

続く”インソムニア”も別れてしまった後悔を振り切るような内容なのかなという感じだ。

反して”きいてよ”は片思いの熱情といった内容で、曲調もコミカルでオサムさんらしい気取った言葉の照れ隠しって感じで聞いていて楽しい曲である。

全体的に歌詞は大人なものが多くて、それこそ”ニッチ”はアラサー以上のキャリアウーマンな独身女性の姿を歌っているような内容である。

終盤には”アネモネ”のサンプリング?もあるので、旧来のファンであれば思わず反応してしまうだろう。

"BLUE"は”きいてよ”の続きみたいな印象だ。

続く”SHINE”はその先でようやく踏み出す所にいる感じ。

大人になると、つい恥や外聞が優先しやすくなるし、精神的ダメージから立ち直るのもしんどくなりがちだから、そういう不安がある時は時間がかかっちゃうんだよ。

ラストはこれまたオサム節全開の明るいロックな曲”イノセント”。

歌詞の内容も曲調もオサムさんの描く前向きソングだ。

この人のこういうメンタリティは好きだな。


多くの場合歌詞の内容や音楽性などで聴かなくなるアーティストの方が増えていく場合が多いけど、彼の曲は新旧問わず今も聞いている。

それは普遍性があるからだろうし、その表現の仕方や歌っている対象が自分の中にハマるのだろう。

今のオサムさんの曲は若い人が聴いても多分ピンとこないと思う。

寧ろ、普段音楽はそんなに聴かないような普通の人に結構刺さる曲だと思う。

このアルバムは7曲と尺も短いので、昔Moon Child聴いてたな、とかいう人は改めて聴いてみてほしいですね。


ところで、今年の3月にMoon Childとしても再々結成ライブが発表された。

今回はギタリストは秋山さん、キーボードも河野さんと、完全オリジナルラインナップである。

ただ、ワンマンではなくDo As Infinityとの対バンという形で、平日開催だ。

前回2発目のライブではチケットが全く売れておらず苦戦したトラウマだろうか。。。

ともあれ、私には嬉しい知らせでしかないし、また見られるなら嬉しい限りだ。

こうして変わらず元気でやってくれているのが、ファンとしては嬉しいんですよ。


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