音楽放談 pt.2

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小休止141「動物ジャケット」

気がつけばもう6月になっている。

早いな、マジで。

はたと気がついた時にちょっとびっくりしたのだけど、季節は夏になっているし、私はまた一つ歳をとっているし、困ったものだ。

ここ半年くらい寝ても休んでも疲れが取れなくて、どうも具合が悪いなと思っていたのだけど、ひょっとしたらこれはストレス的なやつかもしれないと気づき、少しだけ運動することにしたのが先週の木曜日。

帰ってきて、近所を少しジョギングなんかして見たわけであるが、おかげで結構スッキリした気持ちになった。

昔からこういうところがあって、存外健全な体質なのかもしれないと思ったものだ。

もっとも、そんなに激しい運動をしたつもりはないけど、準備運動とかもろくにせずにやってしまったせいか昨日から膝が痛くて、階段の特に降りるのがめっぽう辛い有様に。

情けないことだ。


さて、そんな前振りとは全然関係無いけど、今日はなんとなく動物ジャケットのアルバムを並べてみようと思う。

自分のiTonesにあるやつだけだけど。

何の気なしに眺めていて、ふと気になったのだ。

何かしら人をモチーフにしたものや、何かのイメージみたいな抽象的なものや、街並みとか風景みたいなとか、アーティストによっても違ってくるけど、意外と動物モチーフって少ないなと思ったのだ。

特に大した意図はないけど、今のようにDLが主軸となりつつある中、あえてメディアにおけるジャケットの面白さとか、そんなものをちょっとでも感じ取ってもらえればいいかなと。


まずは割とオーソドックスに動物のアップ系。

イメージ 1

toeの1stフルアルバム『the book about my idle plot on a vague anxiety』。

カモシカかな?この凛々しい横顔がシンプルながら印象的である。

彼らの音楽性は少し影があるのだけど、そんな楽曲の世界観ともマッチするいいジャケットだ。

多分未明~もう少しで日が出る手前くらいの時間かな、という塩梅も素晴らしいね。


イメージ 2

続いてはPlasticzoomsのミニアルバム『Secret Post Card』。

80年代のシンセポップ的な空気満載のとても陽性な音楽である。

彼らのキャリア中随一の爽やかさもある曲は、初夏のこの季節にぴったりだ。

ミラーボールに描いたような猫のジャケットの印象からは明るさって感じないけど、いい曲満載なので是非チェックして見てほしい。

ちなみに彼らは近年は海外を拠点にしており、先日までヨーロッパツアーをしており、今は日本に帰国中。

金曜日にライブがひとしきり終わったところで、これからまた新しいツアーになるのかな。

ニューウェーブ好きな人には特にオススメだ。


イメージ 3

続いては花電車の『Golden Age Of Heavy Blood』。

一部では日本ヘヴィロックの金字塔とも評価されるアルバムである。

平和的なヤギかな?のアップだがゴリゴリのヘヴィロックで、かなりかっこいい。

いっときは入手困難だったようだが、今はそうでもない。

好きな人は一度は聞いてもいいアルバムである。

ちなみにSlipknotの『Iowa』はこのジャケットが参照点になった、かどうかはわからない。


イメージ 4

そしてこれ、Prodigyの『The Fat Of The Land』。

ロック×ダンスのクロスオーヴァーの先駆けとして今でも根強い人気のある彼ら。

いまだ現役だけど、この当時の音楽も今聴いても余裕でかっこいい。

それに、こんなにかっこいいカニの姿もそうそうあるまい。

躍動感が半端ではない。

イエイ!とかいう吹き出しをつけてあげたい気持ちになるな。


次のブロックは空想動物畑から。

まずはこちら。

イメージ 5

Broken Social Sceneのドン、Kevin Drewのソロ1st『Spirit If...』。

ユニコーンのモチーフは結構使われていそうで意外とそうでもないのかな。

アルバム全体としてはどこか夢の世界的なキラキラした空気があるけど、一方で限りなく地に足のついたところもあって、そのバランスがとてもいい。

バンドとしても7月にアルバムが出るので、とても楽しみだ。

過去作を聴きながら待とう。


イメージ 6

これまた新作の待たれるSuper Furry Animals『Guerrilla』。

彼らの作品の中でも疾走感のあるロックな曲を多く収録したアルバムで、初めて聴くには一番聴きやすいかもしれない。

といっても、基本的にどのアルバムもポップでメロディアスで優しい音楽をやっているので、どれもおすすめなのが彼らのアルバムだけど、近作はよりサイケな感じだから、好みが出やすいかなと思うのでね。

多分ベースはタコだと思うけど、SFチックで印象的なジャケットである。


イメージ 7

そしてこれはThe Shins『Wishing The Night Away』。

実に気色の悪い怪物だが、内容は心穏やかにしてくれる素晴らしい楽曲である。

今年出た新譜はまだ買っていないが、アメリカンインディの良心といったバンドである。

要チェックや。


最後のブロックは擬人化、化け物系。

イメージ 8

まずはこちら、Captain Beefheart『Trout Mask Replica』。

70分以上に及ぶ長尺アルバム、プロデュースはあのFrank Zappaである。

濃厚でブルージーな世界を堪能できるが、私にはつかみどころのない作品で、これを理解するには音楽的なリテラシーが足りない。

でもたまに聴きたくなる。

顔だけナマズ、背景真っ赤、ジャケットのインパクトも絶大だ。


イメージ 9

続くはカナダの異色デュオDeath From Above 1979の1st『You're Woman, I'm A Machine』。

ベース、ドラム+打ち込みという編成ながらバキバキのハードコアサウンドを叩きつける彼らの金字塔である。

今聴いてもめちゃくちゃかっこいい。

メンバー2人の顔が象みたくなっているわけだが、どういうコンセトプトなのだろうか。


イメージ 10

変なジャケットで言えば、Deerhoofの『Milkman』もなかなかのものだ。

こいつがまさにミルクマンらしいが、ケツと脇にバナナ刺さっているし、頭にはイチゴが刺さっている。

ファンシーとグロテスクの共存は原宿系の走りだろうか。

でも、このキャラって今だしたらちょっと流行りそうな気もする。

ちなみにこのバンドのヴォーカルは日本人で、拙い英語と日本語の混ざった歌詞で歌っているのだけど、かなり不思議な音楽をやっている。

その音楽は抜群に評価が高く、結構な大物バンドにもよく呼ばれている。

アメリカインディでは知らない人はいないバンドなのである。


他にもたくさん珍獣系ジャケットはあるのだけど、どういうコンセプトで選ばれるんだろうとか、そういうのを考えるのも結構楽しい。

今回載せなかったけど、歴史上もっとも有名な動物ジャケットは、やっぱりPink Floydの『原子心母』だろう。

手がけたのはかのヒプノシスだが、制作背景のコメントが面白かった。

ともあれ、デジタル中心、メディアが顧みられることは少ないけど、それも含めて表現される世界もあるので、是非色々チェックしてみてほしい。

暇な時にジャケットを眺めるためにCD屋をウロウロするのも結構楽しいので、やることがない人にはそんな過ごし方もおすすめである。