音楽放談 pt.2

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まとわりつく過去 -Charlotte Hetherley

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最近はまたテレビを録画しておいて土日に見るんだけど、できれば可愛い女の子の出ている番組が見たい。

それが人情というものだ。

といってそんな探す時間もないから目についたものをとりあえず、という感じなんだけどね。

で、バラエティ番組を見ていてふと思ったのが、最近っていわば「痛い女」みたいなテーマで組んでいるものが多い印象だった。

それを明言するしないに関わらず、いわゆるこじらせ女子などと言われているような女性芸能人が身を削って話をしている印象である。

何もそこまでしなくても、と見ていてたまに切なくなるんだけど、これってメインの視聴者には誰を想定しているのだろうか。

女性の社会進出著しい昨今、かつてのように20代で結婚して子供産んで、みたいなモデルはすでに破綻している。

そこにヘタレ男の急増で、未婚率は増えていると言われているわけだが、30過ぎて未婚の女性を負け犬呼ばわりするのは数年前のブームらしいが、今もそれはあるらしい。

男はどうなるんだ?という話は全く議論にならないのが不思議だが、ともあれこの手の番組って同じような境遇の女性を想定しているのか、あるいは話題に上らない男の優越感のためのものなのか、たまにわからなくなる。

ただ、その中で話題になるのが元彼の存在なのだけど、女性芸能人の方がいつまでもそれをいじられているのがやけに気になる。

それこそすっかり病んでいる感満載になってしまった田中みなみさんとかね。

その手の話題をいつまでもいじるのって下世話だし下品だと思うから、そうすると大体早送りするんだけど、やっぱりそういうネタって楽しいのかね。

昔は離婚女性を「傷がついた」なんて表現をしたらしいが、これも考えて見ればひどい話だよね。

男性社会だと言われるのは、実はこういうところに露見されているのかもしれないね。


さて、アーティストでも過去のキャリアをいつまでも引っ張られてしまう事例はしばしばあって、Charlotte Hatherleyもその一人だろう。

彼女は昔Ashというバンドのギタリストで、バンドがキャリア最高潮を迎えたタイミングでメンバーだったこともあり、いまだにその印象が強い。

私は彼女をはじめに知って、そこからAshも聞くようになったからかなりレアケースだと思うが、彼女のソロ作は全て持っているし、初にして唯一となった単独のLiquidroomのライブにも行った。

昨年久しぶりにアルバムを出したんだけど、その間にあった Sylver Toungue名義のEPも持っている。

XTCのファンとあってひねくれ気味の楽曲だが私は好きな感じだったので、何気にずっと追いかけているのだけど、世間的には、特に日本ではどこまで行っても元ASH、いまだに彼女はソロとしての存在感を確立できていない。

まあ、本国ではずっとライブ活動もしているし、映画のサントラなんかもやっているし、数年前はBat For Lashesのツアーメンバーでもあったので、実はAsh脱退後のキャリアの方がずっと長くなっている。

なんならAsh本体がすでに一線級ではなくなってしまっていて(単に世間が飽き性なだけで私は新譜も発売日に買ったけどね)、それでもなお彼女には元Ashがつきまとう。

それはそれで仕方ないところもあるし、彼女にとってマイナスということはないんだろうけど、実際そうばかり言われるのはどんな気分なんだろうね。


で、昨年出たアルバムなんだけど、それまでの3作と比べて打ち込み主体の音楽になっており、いわゆるエレポップ的な感じであった。

それまではギター主体のパンク、ロック的な音楽だったところから、彼女の代名詞でもあるギターを封じて臨んだわけだが、私は前作までの方が好きというのが率直なところであった。

サポートではギターではなくキーボードだったみたいだから、そういう所の影響もあるのかもしれないし、邪推すれば自分=ギターというイメージを変えたかったのかもしれない。

悪くないけど、ちょっと物足りなかったんですね。


過去は消せないのはそりゃそうだけど、いつまでもそこに縛られる理由なんてないし、まして他人がいつまでもそこばかりをいうのは本人を縛りつけることにしかならない。

私はある程度状況が安定してくると、それを全て打ち捨てて全く新しい環境に身を置きたくなるところがある。

誰も自分のことを知らない環境というのは、不安もないではないけどどっちかというと楽しい。

その中でしっかりと存在感を発揮して、しっかりと自分の居場所を作ったらまたリセットしたくなる。

私のような無名人はそれが簡単だけど、有名人にはそれが難しいから、大変だよね。

ともあれ、私は再びの単独来日を期待しているよ。

"Hook You Up"