音楽放談 pt.2

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自分探し終了 -Charlotte Hatherley

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7月ですね。

今週末にはようやくBroken Social Sceneの新譜が出るが、同時にToro Y MoiやHeimも出る。

リリースラッシュである。

そして去る6月末、ひっそりと話題にもならずにリリースされたが個人的には楽しみにしていたのが、Charlotte Hatherleyの8年ぶりになる新作。

5年前にもEPを出しているが、その時はSylver Tongue名義で、ちょっとコンセプチュアルな活動をしていた。

当時はサポート的に動いているのが多くて、Bat For Lashesのサポートをよくしていた頃だ。

その後くだんの名義でしばらくライブをやったり、EPを出したりしていたので、そのままアルバムを出すかと思っていたらいつのまにか当該名義のサイトは閉鎖。

かと思えば映画のサントラを作ったりしていたらしい。

Twitterなどではちょくちょく動きは見せていたが、結局期待する音楽活動はなかなか出てこずやきもきしたものだ。

確か1年か2年近く前に、一度マスタリングまで行ったみたいな話が上がったが、その後ぷっつりと音沙汰も途絶えていたけど、今年頭くらいにようやく形になって、名義も元の名前に戻してのリリースとなったわけだ。


一応補足しておくと、彼女はイギリスのバンドASHの元ギタリストで、2nd~4thあたりまで在籍していた。

彼らのアルバムで今でも最もメジャーな感じのする『Free All Angels』収録の代表曲"Burn Baby Burn"のイントロのギターリフは今聞いても瑞々しさとキラキラ感が半端ない。

大好きさ。

『Meltdown』ではもっとアグレッシブで硬質なリフをかましており、サウンド面においてもかなりいい仕事をしていたのである。

何より美人だったのだけど、その外見に似合わずキャラはいわゆる姉御肌。

メンバーの中で最も男らしいとも評されていたわけであるが、ちょうどその頃に1stソロ作をリリース。

ちなみに私がASHを行くようになったのは彼女のこの1stソロがきっかけという、多分世界的にみても稀なパターンだと思う。

ASHの名前は知っていたけど、当時USオルタナ系に夢中だったので、UKの同世代バンドって手を伸ばしてなかったの。

その1stはバンド活動をしながら制作されたので、楽曲としてはまとまりがないものの、元々XTCDavid Bowieなどが好きということもあり、バンド本体とはかなり異なる音楽性がとても面白かった。

なんて思っていたら、程なくバンドを脱退、ソロ活動を始めるわけである。

そして2ndアルバムを出したタイミングで単独来日もしている。

私は行ったのだけど、生Charlotteはマジで美人でした。

ライブ自体は必ずしもいい出来ではなかったし、明らかに緊張しているのが伝わってきて、歌はマイクのバランスが悪く序盤は聞き取りにくかったり、それを客席から指摘されてしまうくらいだった。

だけど、ギターはさすがでしたね。

ソロ名義では3枚のアルバムを出して、それから先のSylver Tongueを挟んで、ようやく4枚目のアルバムとなったわけだ。


脱退後の3作はやはりギターをメインにしたロックがベースのアルバムで、XTC的なイメージの強い作品であった。

それが私にはとてもツボだったし、だからずっと追いかけていた。

しかし、Sylver Tongue名義ではシンセを中心にした音楽にシフトして、ライブでもコスプレ的な衣装を纏って活動していた。

音楽的な参照点がBowieの方がメインになったのだろう。

正直目新しさを感じる音楽ではないけど、ちょうどこちらも私の好きなテイストもあったので、結局待っていたわけである。


こうして長い年月を経てリリースされたわけであるが、ひとまず一聴した感想としては前作までとはやっぱりかなり違う音楽になったなという感じ。

シンセ主体なので、激しさよりはややアンビエントな感じもありつつ、間に挟んだSF映画の影響が結構大きいんだろうね。

まだ若い女の子的だったバンド当時と思えば彼女ももうすっかりいい年なので、可愛いという形容詞は似合わなくなってきたが、相変わらず綺麗な姿はファンとしては嬉しい限りだ。

それに、シンセ主体とは言ってもギターを手放したわけでもないし、やっぱりギターを持った彼女に期待してしまうところもある。

ちなみにEPに収録されていた曲のうちでアルバムにも入っているのは1曲のみだった。

なので、Sylver Tongue名義の曲で、アルバム未収録の1曲を貼り付けておこう。

アルバムについては、また別途書くとして、ひとまずはリリースおめでとう、ということで。

"Creature"