音楽放談 pt.2

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革命は起こせるか -MOROHA

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私は基本的にコアな音楽が好きだし、悲しいかな私が最近好きになったアーティストでそこまで大きく売れているものは少ない。

ある程度以上の規模のファンベースはあるにせよ、一部で絶大な支持があるというような立ち位置の人が多い。

理由は、多分彼らが好きなことをやっているからで、最大公約数を目指していないからである。

だからこそ特定の人にはとても響くし、反面響かない人には響かないという結果になるんだと思うけど、その方が健全な気もするし、彼らの生活が少しでも潤うにしくないが、純粋なファン目線からいえばいいものを作って聞かせてくれることはとてもありがたい。


比較的キャリアの初期から聴いていて、着実にステップアップしてメジャーデビューまで行く人ってあんまりいないんだけど、先ごろMOROHAがまさにメジャーデビューした。

ユニバーサルと契約して、メジャー1枚目では過去の曲に新曲をいくつか追加したベスト盤をリリース。

初回盤はドキュメンタリーDVD付きでもあるが、売価は4,000円近い。

メジャー価格だ。

全て再録されているんだけど、やっぱり音も良くなっている。

UKのギターの音も綺麗に聞こえるし、AFROのラップは今の仕様である。

彼らが世に知られるきっかけになった”革命”では、明らかに声が枯れてしまっているが、あえてこのテイクを使ったのだろう。

全13曲で、個人的にはもう少しぶっ込んでくれてもよかったのにとか、ドキュメンタリーDVDよりもライブDVDをつけて欲しかったとか、結構色々思うんだけど、ともあれご祝儀も兼ねてもちろん新品で購入。


こうしてメジャーデビューしたこともあってか、テレビでの露出もだいぶ増えている。

元々は俳優の東出くんとか生田くんが紹介したことでテレビに出演し、その時に演奏されたのが”革命”だった。

それがきかっけでTVCMのナレーションもやるようになり、GalaxyのCMはすでに2~3パターンくらい継続しているはずである。

直近ではパズドラか何かもやっていたね。

独特の甲高い声なので、私も当初はそれが引っかかったけど、逆にそれが強烈に個性を放っているから不思議とちゃんと馴染んでくる。

ラップを使った音楽の場合、フローやリズム感など音楽的な要素はもちろんだけど、声も結構重要である。

言葉を聞いてもらうためには声ってやっぱり重要で、彼のようにしっかりと通る声は大きな強みである。

だから受け付けないという人も当然いるだろう。


彼らの歌っていることは普通の人の泥臭い日常や、なんとなくごまかしている日々や人生のあれこれであったりする。

詩的な言葉ではなくてストレートな言葉で表現されるので、こちら側にまっすぐ向かってくる。

言われると嫌なことでもあったりするから、これもまた好き嫌いがはっきり分かれるだろう。

ただ、一方で変な美談のような扱われ方をされることもあって、そうなるとまた違った伝わり方になってしまうように思う。

もっと広く聞かれるようになる中で、彼らがどういう受け入れられ方をするかはわからないけど、彼ら自身がやって行くことは多分これからも変わらないだろう。

その中で歌う対象や言葉は変わるかもしれないけど、ともあれ頑張ってほしいよね。


それにしても、 UKのギターがどんどんすごいことになっていっている。

"革命"