価値観を広げるためには、今まで触れてこなかったものに触れるのが手取りばやい。
面白いもので、何となく毛嫌いしていたようなものでも、あるとき不意に好きになる事だってあるしね。
逆もあるから面白いんだけど。
例えば、レッチリとかって、初めて聴いたときは正直ピンとこなかった。
でも、ある時ふと聞き返したら「かっこいいやん」となった。
しかし、今は再び魅力的には感じられなくなってしまった。
なぜかは我ながらわからない。
しかし、最近聴いている音楽を参照すれば、何となくわかるような、でもやっぱりわからない。
別に嫌いになったわけじゃない。
部屋の灯りは・・・という下りのわかる人はきっと良い年だろう。
それはともかく、音楽好きなので、できるだけ色んな音楽を聴こうと思うんですね。
実際ここ数年で私の耳はかなり鍛えられましたよ、多分。
なんか音の細かな部分にも気がつけるようになってね。
で、最近はややテクノ系の幅を広げている。
Aphex TwinやAutechreなんかは少しく前から聴いていたけど、他にはあんまりだったので。
そっち系のアーティストでも、名前は知ってる奴は結構あるんだけど。
テクノ、特にアンビエント以降っていうか、そういう奴ってすごく冷たいじゃん。
だから、そういうのがどうしても昔は怖かったんだけど、最近は却って心地よかったりしてね。
疲れているのかもしれないけど。
そんな訳で、良さそうな奴を探しているのである。
ところで、私は他にも変態的な奴が好きなのですね。
理解できない感じがぶっ飛ばされていい、ていうかね。
そういうものを求める心の根っこはまだ見つからないけど、それはともかく無闇に刺激的なのが欲しいのですよ。
意外と(でもないんだろうけど)テクノ系で有名(ていうか私の知っていた)奴だと、結構変態的な奴が多かった見たいでね。
で、このほど何か買おうと決意、お店にて物色していたの。
目的は既に決まっていて、SquarepusherかCeephax、あるいはAphex Twinね。
特に前2者は聴いた事なかったので是非に、とね。
で、さんざん悩んだ挙げ句、今回はとりあえずCeephaxを買ったのでした。
どうせいずれ全部買うと思うけど。
この人はSquarepusherの実弟で、しかもkyonoのWagdug~に曲を提供していたので、興味の発端はそこだったんだけどね。
聴いてみて、思わずうれしくなってしまった。
期待に違わぬ変態加減、エキセントリックで刺激的で、それでいて冷たい感触。
きれぎれのトラックもなんだか心地よくて。
こんなの聴いている、とあまり人には大声では言いにくいけど、いいね。
まだ聞き込んでないので、ちゃんとしたレビューてのはできないんだけど、これは面白いので他の作品も是非聴いてみたいね。
ちなみに今回買ったのは、彼がデビュー当時作った音源の、片割れのようなものであるらしい。
当時2枚分の音源を有しながら、レーベルの予算の都合上1枚分しかプレスできなかったそうだ。
しかし、残った方も非常に内容がレベルが高かったため、なんとかして出したい、そうした思いの結果
カセットテープに落としてそれをセットにしたそうだ。
それが伝説的な扱いになり、割と最近ようやくCD化を果たしたのだそうだ。
やっぱりそっち方面じゃ相当有名みたいだね。
あんまり詳しくないのでその辺の事情はわかりかねるが、この非感情的な音楽が心地よい今日この頃。
長い休みが欲しいものだ。
なんだ、この締めは。