今年に入って新卒の子が入ってきた。
なんと一回り違うと言う事実に結構衝撃だったんだけど、一方で実に可愛いなと思って見ている。
女の子ばかりの部署にあって珍しく男なのだけど、ぱっと見今時の若者という感じだが、実に素直で楽しそうに毎日を過ごしている。
私が新卒の頃ってこんなだったのだろうか、なんてふと思い返して見たくはなるけど、多分こうではなかった。
生意気だったからな。
それはともかく、もともと私はなぜか年下に対しては滅多に怒らないし、極めて広い心で話をしている場合が多い。
全然見下しているわけではないし、むしろ自分が同じ年の頃と比べればしっかりしている子の方が多いから、せめてつまらないことでつまずかないようにという目線で見てしまうのだ。
特に今の会社では、ほとんどが年下の子なんだけど、正直最近辟易しているというか、こいつら何言ってんだ?みたいな感覚が強くなってしまっていけない。
まあ、ぶっちゃけその子らだけではなくて、部内全体に対してそう思っているんだけどね。
もういい加減付き合っていられないと思い始めているんだよな。
ともあれ、なんだかんだ言っても単に飽きただけだし、結局この環境で続けることに意義を見出せないだけなんだけど。
昨年は結構必死こいて頑張った。
何としても伸ばしきると思ってめっちゃ粗利あげたし、目標達成率も130%で、他の案件に比べたって色々な側面でめちゃくちゃ価値のあることをしたはずなのに、結果として全然評価されたとは思っていないし、実際給料にも反映されていない。
会社全体の数字によって上がらないのは仕方ないと思う部分もあったけど、仮に満額上がったとしても高が知れていることがわかった瞬間に、もういいやと思った。
なので今また転職活動中である。
それはともかく、昨日今日と高校時代の友人が来て、あれこれ話したり遊び回ったりした。
基本的には彼のやりたいということが盛りだくさんだったのでそれに付き合った形だったけど、なんだか楽しかったね。
そこでも色々酒を飲みながら話をしていたんだけど、やっぱり年をとっているし、どうしても視点は変わっているななんて思ったものだ。
別に老け込むつもりは全然ないけど、いい意味では多少のことではバタつかなくなったし、色々なものを受け止めてきちんと相手の望む形で返すこともよくできるようになってきた。
仕事で身についたスキルもあるし、数少ない人間関係の中で培ってきたものもあるだろう。
思っている以上に私は成長したのかもしれないと思う一方で、変わっていないこともやっぱりあるな、なんて思ったりもした。
高校時代の友人なので、彼とあったのはもう15年以上前だ。
当時の記憶はどんどん薄れていく一方で、彼とのやりとりは変わることない温度感だ。
それが不思議でもあるんだけど、嬉しくもある。
思えば、大学時代のいまだに付き合いのある友人とも、そんな距離感が心地よくて続いているところはある。
変わるものと変わらないものと、それがいいバランスであるときに、人は幸せに年を取ることができるのかもしれないね。
私自身でも、変わったところと変わらないところときっとあるのだろう。
自分で自覚しているところと、思っている姿と違うところとあるんだろうけど、実際はどうなのだろうか。
いつまでたっても不安が拭えなくて、転職にしても納得のいかなさもあるけど、結果がすべての世界にあって、金が変わらない限りは本質的に価値がないのではないかと思えて仕方ないのだ。
ありがたいことにクライアントからはとても評価をしてもらっているし、一緒にやっているメンバーも多分私のことを認めてくれている。
実際、私が担当でなくなったら取引は切ると明確に言い切られているんだけど、それはとてもありがたいことだ。
なぜそこまで評価してくれているのかはわからないけど、ありがたいことに昔からそういうクライアントには恵まれてきた。
だからこそ、いつも環境が納得いかなくて転職していくんだろうな。
それが自分の人生だから、もうどうこういうつもりもないし、どこかで限界がきてダメになるなら、それまでの人生だったというだけである。
せめて強がって生きるしかないんだけどね。
自分は大人になったのか、ただ何かを諦めただけなのか。
手に入れられないものに気がついた瞬間、残されたものが愛おしくなっていく、という歌詞が不意に思い出されるわけだけど、私にとって手に入れられないものってなんだろうなんて思うわけだ。
まあ、手に入れられないものよりも、残されたものがなんなのかがわからないというが実際だ。
最近そんなことばかりを考えている。
佐々木健太郎(Analogfish)"STAY GOLD" (Official Music Video)