音楽放談 pt.2

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矜持とはなんぞや -Tha Blue Herb

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今週火曜日はTha Blue Herbの久々単独ライブへ。

 

新譜のリリースツアーだったのだが、ファンにとっては満を侍してだ。

 

私にとってはかの野音以来、実にもう2年ぶりというのがびっくりするが、ともあれ待ちに待ったライブだ。

 

今回のアルバムは、正直これまでのような一発で持っていく圧倒的な存在感は薄いと思う。

 

2枚組という長尺なので、咀嚼するまでに単純に時間がかかるということもあるけど、テーマとして明らかにこれまでと比べるととんがっていないからだ。

 

実際アマゾンのレビューでも賛否両論だったわけだが、考えれば彼らのアルバムは最近がずっとそんな調子だ。

 

私も第1印象は、トラックはかっこいいがリリックはん〜、と思ったのが正直なところだ。

 

だけど、何度か聞くうちにどうもしっくりくるというか、なんとも言えず沁み入ってくるのだ。

 

今回のライブのMCでも言っていたが、彼らは20代、まして30代にも歌ってはいない。

 

あくまで彼らは40代としてのリアルを歌っているからね。

 

だからこそというわけではないけど、じわじわくるのだ。

 

 

それはともかくライブである。

 

2枚組のアルバムの中で、どの曲をやるかも焦点だが、結論から言えば新作の曲もいい感じにちりばめつつ、旧曲とのバランスも絶妙で、いいセットリストでした。

 

ていうか、平日の20時スタートで3時間弱遣り切るそのスタンスに痺れたね(笑

 

ライブ全体の運びは流石の一言。

 

長くてもその時間的なものを感じさせない構成は、やっぱりTha Blue Herb だったね。

 

これまでと一番違うなと感じたのは、何よりBossが楽しそうだったこと。

 

キャリア的にはもうあぐらかいていていいポジションだ。

 

それでもこうやって時代の流行と逆らうようなことをあえてやってみせるというのは、かっこいいなと思うのである。

 

 

最近私は転職活動をしているけど、一方で方向性を見失ってしまっているというのが正直なところだ。

 

だけど、そんな時に一つの価値観の指針になるのが、彼らの曲だったりする。

 

今この瞬間だからこそ響く曲もあって、なんだかんだ励まされてしまうのだ。

 

彼らは今も昔も変わらず、自分たちの信じた道を進むだけである。

 

音楽の素晴らしさを人に伝えるなら、こうしたチアフルな側面だろう。

 

これからも末長く、頑張ってほしいアーティストだ。

 


THA BLUE HERB "ASTRAL WEEKS / THE BEST IS YET TO COME"【OFFICIAL MV】