年から来年にかけては、私が大学生くらいの頃から聞いているバンドがこぞって来日予定だ。
直近では!!!にBattles、3月にはThe NationalにFoalsと、ちょうど絶妙に見れていない連中もいて嬉しい限りだ。
とは言いながら、!!!については正直最近のアルバムがそんなにハマっていないので今回は見送り、The National とFoalsについては転職してすぐなのでちょっと具合を見ないといけない。
歯痒いが、まあ仕方ない。
なんとか行けるようにそれとなく調整を図ろう。
そんな中でも注目株が、These New Puritansである。
デビュー当時から異色を放っていて、ゴス、ポストパンク的な色の濃い音楽性から評価がパキッとわかれるタイプのバンドであったが、なんだかんだもう10年以上活動していて、アルバムは今年リリースされたので都合4枚目だ。
決して多作な方ではないが、間にライブアルバムを挟んでいたり、そのためにアルバムの曲をオーケストラアレンジなんかもしているので、かなりアート志向が高いバンドであることは当時から鮮明であった。
このバンドは双子の兄弟が中心になって結成されたんだけど、2人してディオールだったかのモデルもやっていたり、何かプロデュースみたいなのもやっていた気がする。
当時のインタビューで、「たまたま表現しようとしたことが音楽が適していたからやっているだけで、特にバンドに拘っているわけではないから早々に辞めるかも」みたいなことを言っていたんだけど、こうして今も活動してくれているのはファンとしては嬉しい限りだ。
1stアルバム『Beat Pylamid』は、その名の通りビートを主軸にした音楽で、ギターバンドが全盛だった当時にしてはかなり異色であった。
呪術的なヴォーカルと哲学的というか文学的というか、そんな歌詞も印象的であったね。
These New Puritans - Elvis (Official Video)
続く2ndアルバム『Hidden』はそれをさらに深化させて、使われる楽器もより多様になって、この頃の単独公演が初めて観たライブであった。
Duoでのライブだったが、日本の大学生だかの管楽器隊を従えたライブで、かなり独特の雰囲気をたたえていたね。
それとわりと近い頃にサマソニの深夜枠で出演、流石に観衆は少なかったが、個人的にはその日に観たライブの中ではかなり上位に入るくらいよかったね。
These New Puritans - We Want War (Official Video)
そして3rdアルバム『Feild Of Reads』はゴス的な色が前面にでており、ポストパンク的な疾走感は皆無の音楽で、この頃から日本のメディアでも扱われなくなっていった。
私自身、このアルバムの第1印象は地味で、暗くはないけどとっても静かで、例えるなら郊外の人気のない美術館みたいな印象であった。
正直どう捉えたものかと思いつつ、聴いているうちにスルメ化していた。
このアルバムの曲をもとにオーケストラとやったライブ音源を収録したのが『Expanded』というアルバムだが、このアルバムもよかったよね。
来日もなくなって久しい中だが、彼らの音沙汰が少しでも会ったのは嬉しかったものだ。
These New Puritans - Fragment Two (Official Video)
そして今年久しぶりにアルバム『Inside The Rose』をリリース。
全体的な印象としては2ndと3rdの間くらいという感じか。
いつの間にかメンバーが抜けて、兄弟2人だけになっていた。
2ndの時点ですでに女性メンバーについては在籍が怪しかった記憶があるが、それはともかく相変わらず彼ららしさは保ちながら、今時かってくらい暗い感じだ。
何曲かポップ調な曲もあるため、前作よりは聞きやすいものの、相変わらず彼らは彼らだ。
そんな新作を携えて、来月来日が決定。
場所はO-Nestという狭い会場で、1日だけだがタイミング的にもちょうどよく、私は無事チケットもゲット。
下記でご確認を。
狭い会場にもかかわらずはけない可能性もあるけど、そんなことは問題ではない。
でも、興味ある人は是非チェックしてみて欲しいバンドである。