音楽放談 pt.2

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たとえ例えなくても -Klan Aileen


Klan Aileen「Astroride」

この頃またいろんな情報番組を見るようにしている。

 

土曜日の午前は王様のブランチとか見ちゃったりして。

 

この番組も随分長いことやっている番組だが、ある種の象徴としていじられることも多いが、実際見ていて特に実のあるものがないと言うのが正直なところだ。

 

ある意味すごいことなのではないかと思うがそれはともなく、こういった番組では今話題のことを色々と紹介しており、その中で音楽が扱われることもある。

 

そういうところでしばしば出てくるのが「日本人離れした」「洋楽みたいでかっこいい」というもの。

 

これって褒めているんだろうか。

 

前者については、ヴォーカルなどで確かにこのパワーは黒人さんみたいだ、みたいに思うことはあるし、骨格が影響するところもあるだろうから一定納得感があるんだけど、後者については毎回疑問である。

 

なぜかって洋楽=かっこいいという価値観を前提にしているように感じるからだ。

 

実際はいわゆるJ-POPっぽいくないものをそうざっくりと評しているだけであろうことはわかっているけど、それにしても実に浅はかと言うか情けない思いをさせてくれる。

 

洋楽っぽいて、たんに言葉がルーズでメロディの載せ方が英語っぽいとかその程度の場合が多くて、それを洋楽みたいでかっこいいというのがなんか恥ずかしい。

 

影響を受けた音楽がどこかによる違いだけで、結局やっているのは日本人だ。

 

シンプルにかっこいい音楽をやっているというだけで良いではないか。

 

もちろん私もそれが同じ日本人だということである種の誇らしさみたいなものを覚えることはあるけど、日本でもこういう音楽をやっている人っているんだね、くらいの話でしかないのではないだろうか。

 

形容詞的に洋楽みたい、なんていうものは必要ないのである。

 

 

なんて、こんな話も本当はどうでもいいと思っているし、こういうことを言うとマウントを取ろうとして嫌な奴だと今の世の中では言われてしまうんだろうけど、言いたいことはそういうことじゃなくて、それはそれとしてただ受け入れればいいではないかという話だ。

 

もちろん人に何かを紹介する時のわかりやすさを考慮してそうした例えをすることはあるけど、少なくとも洋楽っぽいなんていう乱暴なくくり方はしない。

 

一体どの音楽を指しているのかさっぱりわからないから。

 

それこそ日本でも売れているQueenとLady Ga GaとかTyler Swift、Bruno Marsでもみんな違うだろ。

 

もちろん似たところもあるだろうけど、ぱっと聴いて同じ音楽だと思う人はいないはずである。

 

60年代ならいざ知らず、もう2020年だぜ。

 

そんなつまらないカテゴライズはやめようぜ。

 

 

ちなみにトップに載せたのはアメリカのアーティストだが、PVを日本で撮影したそうだ。

 

Animal Collectiveっぽいサイケデリックな音像と、80年代のポストパンク的な荒涼さもあるクールな音楽をやっている。

 

メロディには邦楽的なキャッチーさもあるため日本でも一部ロックファンの間で注目されており、来日公演が待たれている。

 

まだ知名度は低いものの、これから売れること間違いなしだ!

 

というのはちょっと嘘で、日本のKlan Aileenという二人組のバンドだ。

 

音楽性については聴いた人が各々好きな評価をすればいいだろうが、ともあれかっこいい音楽をやっていることに変わりはない。

 

 

なんでもそうだと思うけど、何かを評価する時に似た何かで例えることそれ自体は全然悪いことだと思わないし、理解を助けるためには有効なので全く否定しないけど、そのくくり方が乱暴すぎるとただのステレオタイプにしかならないから、それはよくないと思うわけだ。

 

洋楽とは邦楽とかそういうことじゃなくて、かっこいいものはかっこいい、それだけである。

 

そんなわけで、是非Klan Aileenの音楽も聴いてみてね。

 

日本人とは思えない、洋楽アーティストみたいなイカしたセンスをしているから。

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