音楽放談 pt.2

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少なくとも、こんな気分 -Tha Blue Herb

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ありがたいことに、私は仕事で褒められることが多い。

 

上司にはあまり評価されないが、一緒に現場でやっている同僚や、クライアントからは割といい評価をされてきた。

 

なので、つい調子に乗ってしまうことがあるのだけど、そうなると決まって頭の中に流れる曲がある。

 

曲と言うべきかは難しいかもしれないけど、いずれにせよ調子に乗りかけている自分に冷や水をぶっかけるには十分だ。

 

何かといえば、もう20年くらい前の曲なんだけど、THA BLUE HERBの不滅の1st収録の”孤奮”というトラックだ。

 

ほとんどアカペラと言っていいものだけど、このトラックのリリックは実に素晴らしい。

 

「ひょっとして何か成し遂げたつもりでいるんじゃねぇだろうな」というパンチライン

 

この言葉がやけにいつまでも刺さって仕方ないのは外でもない、私はこれまで何も成し遂げていないからだ。

 

20代後半にいた会社では、それをやろうと結構必死にやっていたけど、あっけなくそれは否定された。

 

もう少し時間をくれてもよかったのにと今でも思っている。

 

元々そこまで身を入れてやるよりは、ちょっと身を引いて見ているタイプだったけど、その時は一世一代ではないが、結構な気持ちを入れてやっていた。

 

当時は自分がほぼ最年少みたいな状況だったから、その中で舐められないように勉強もして、結果も出して、色々働きかけて、本当に一生懸命やっていたんだよね。

 

でも、それもうまくいかず、私は改めて人生を諦めた。

 

その頃彼女にも振られて、以来振り返ってみたらずっと仕事をしていたし、それなりの結果も出してきたけど、結局何かを得たわけでもなくて、貯金もなければ権力もなにもない。

 

せめてもの救いは同僚たちからの評価だけだ。

 

男ばっかりだけど。

 

私は何も得ていない。

 

かと言って何も失ったわけではないけど、失うような何かはなかったし、だから何かがほしかったし、だけどそれがなされていない以上は私はただの空っぽだ。

 

だから今で結構ジタバタしていて、少しでも今を変えたいし、そのことで将来に爪痕を残したいと思っている。

 

他にやることはないからね。

 

だけど、それがなかなかできない。

 

うまくいかないとつい人のせいにしちゃうしね。

 

そんな気持ちにもこのトラックはしっかりと釘を刺してくれる。

 

何か成し遂げないとと思いつつ、遂げることなんて人生において可能なんだろうか。

 

そんな思念にもかられる

 

誰か助けてくれ。

 

私は肯定されても否定されても、どっちにしろ自分を否定しないと生きていけない。

 

満足した瞬間に足元から崩れ落ちて、どうしようもないどん底に叩き落とされるのではないかという恐怖心がずっとある。

 

だからかわからないが、割と面倒が起こった時ほどあれこれ頭がフル回転して楽しかったりもする。

 

困ったものだ。

 

かと言って、それを乗り越えた先に待っているのは達成感ではなく安心感でしかない。

 

とりあえず乗り越えた、とね。

 

幸せってのはなんなのか。

 

せっかく乗り越えて、「さすが俺」とか思ったその次の瞬間には件の言葉が頭を過ぎる。

 

所詮そんなものは足元の小石をどかしたにすぎない。

 

それほどの器量も能力もないくせに、そこそこで満足できないこの性、なんとかならんかね。

 

世の中には仕立てに出るしかない得意先にだけ強く当たって幸せになっているやつだっているのに。

 

そんなやつが結婚して人の親だって?誰に求められてそうなってるんだよ。

 

結構頑張っていると思うけど、私は誰かに必要とされているのだろうか。

 

今この瞬間、小石がそこを退いた瞬間に、私は価値をなくすような気がして、だからこそ頑張り続けないといけない気がして。

 

しんどくもなる。

 

でも、手を抜いたら次の瞬間生きたまま死んでいくような恐怖感がある。

 

そうなっちゃダメだという焦りだけがそこにある。

 

幸せっていうのは、安心感がそこにあることだと思う。

 

幸せになりたい。

 

俺はずっと1人だ。

 

少なくとも、そんな気分だ。

 


ザブルーハーブ お前1人で来い 名言 ワースト