ここのところ音楽をあまり聴けていない。
日中仕事している時はニュースも知りたいからラジオを 聴いていることが多く、またに中はお客さんとの商談も多いのでなんだかんだ忙しい。
リモートで自宅勤務とて夜も動いていないと資料作りが追いつかないのだ。
ながら聴きをしていても、ちゃんと味わうような感じではないのだ。
しかし、今日は本当はもっと忙しくしているはずが、明日予定していた商談が全部飛んで昼間は久しぶりになんの予定もない日になってしまった。
びっくりした。
それで、今日仕上げないといけない資料がなくなったので時間が空き、久しぶりに少し早めに仕事を切り上げてだらだらと過ごしていた。
ぽちぽちとネットサーフィンしたり、ブログの記事のSEO状況みたりしながらポケッと過ごしていたんだけど、いつの間にかまずまずのポジションにきている記事を眺めつつ、自分で過去に書いたブログを読みながら、「なかなかうまくかけているじゃないか、ニヤリ」とか言いながら貼り付けた音楽動画をみていたんだけど、冒頭1分ほどをみて聞いてしながら次々に変えていくこの感じ、なんだか急に何かを思い出したような気分になったのだ。
私はあんまり趣味は多くない中で、音楽を聴くのは学生の頃からずっと変わらずある。
iTunes(もうなくなってしまったが)を眺めながら、ふと目に止まった曲をちょっと聞いてまた次のを聞いて、みたいな過ごし方を休みの日はよくしていたものだ。
特に夜は酒を飲みながら、そうして音楽コレクションを眺めながら、「あ、この曲を久しぶりに聞いてみよう」「このアルバムは当時全然聞かなかったから、改めて聞いてみよう」「この曲はずっと聞いているな」とか、そんなことをやっている時間がとても幸せだったものだ。
最近はこんな時間は全然なくて、いろんなコンテンツをハイスピードで消費しているようなあり方をしている。
これはよくないな。
冒頭1分だけ聴いてどんどん曲を切り替えていくのもなかなかに節操はないけど、でもその瞬間瞬間の自分の自由に従う感じがとても心地良くて、私にとってはとても幸せな時間だったのだ。
今日は久ぶりにそんな過ごし方を何の気なしにしていて、なんだか楽しくなったのでこうしてブログを書いているのである。
ちなみに、この間もう一つ気がついたのは、このブログも気がつけば10年くらいやっているのだけど、昔と比べると文章の熱量もだいぶ違うなと感じるのである。
興味がなくなったというよりは、身を任せるような聴き方をしているし、そこまで掘り下げられていないことが大きい。
洋楽については聴いているだけで理解できるほど英語が堪能でもないからね。
そうすると、書くのは得ている情報量も多い日本の音楽になるけど、それほどちゃんと聴いていないから大した感想も出てこないのだ。
これが大人になるということかな、とか言いつつも、今もスピーカーから流れる音楽が実に心地良くて、せっかく買っスピーカーの場所もいい感じの場所においたので、音のひびき方がちょうど良くて、音の解像度が違うぜ!とかいいながらニヤニヤしているのだ。
音楽に限らず、最近は気持ち的にゆっくりしたいなという時には絵を観にいくんだけど、その世界の中につかりながらも、自分の匙加減で適宜歩いて行けるのがちょうどいいのだ。
適度な強制力と適度な自由、それだね。
2時間映画を見るのは今はしんどいし。
自分の時間、という言葉がしばしば登場するが、本当の自分の時間というのは物理的な自由よりも、感覚的な自由かもしれないね。
明日は来週以降の準備をせっせとやろうか。
Anthems for a Seventeen Year-Old Girl - Broken Social Scene - Live from Here