音楽放談 pt.2

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Synchronicity ’22

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昨日は3年ぶり開催となったSynchroncityへ。

 

数年前からは毎年行っていたのだが、コロナによって中止になって以来、ようやく実施できるご時世になった。

 

喜ばしい限りだ。

 

昨年は開催を試みたものの、結果としてできずにクラファンで支援を募っていた。

 

私にとっては日本のアーティストの発掘にもいい機会を提供してくれているナイスすぎるイベントだったので、ささやかだがTシャツを購入がてらにクラファンもやったが、存続してくれて本当によかったね。

 

再会となったこの会のラインナップもさすがの安定感。

 

概ね常連と言えるアーティストを呼んでくれているので、とりあえずベースの安定感はさすが。

 

相変わらずとんがっており、日本のオルタナ系音楽をやっているアーティストが新旧おり混ざっており、冷静に見るとなかなか他では見られないと改めて思う。

 

ヘッドラインはtoeと渋さしらずオーケストラ、このフェスでは常連だし、世界にファンベースをもつ実はワールドワイドなバンドながら、どちらも知らない人は全然知らない存在だろう。

 

また日本ではニッチジャンルであるインストについても、こんなにラインナップを揃えてくるなんてそうはない。

 

実際一日中インストめぐりのような楽しみ方をする人も少なからずいるし、なんならインストバンドで入場規制が発生するイベントってあるだろうか。

 

また、このイベントで知ってハマったバンドもたくさんあるので、やっぱりいいイベントだなと思うよね。

 

私は1日目だけの参加だったが、1日中楽しかったね。

 

会場に着くとリストバンド交換の行列が結構続いており、入場までに20分くらいかかったのには驚いた。

 

いうてもこのご時世なので、色々と気を使いながらの運営だろう。

 

スタッフさん大変だったろうね。

 

ともあれ私は初っ端はduoでのMono No Awareを見ることに。

 

名前は知っていたけど、なかなか聞くことがないままになっていたのでせっかくならこのタイミングでライブを見ておこうと。

 

 

会場はすでにかなりの入りで、開始してすぐはリストバンド交換まちの人もいたので単純に入りが遅れていただけのようで空いていたが、程なくいい感じの密度。

 

同じ時間ではスペアザもあったが、特定アーティストに偏らないあたりが素敵だ。

 

 

で、完全に音楽も初めましてだったんだけど、絶妙に肩の力も抜けていて、歌詞も含めてなんともいいムードを持っている。

 

言葉のチョイスも歴代の日本のアングラバンドたちを彷彿とさせるようなところがあり、曲はポップなので面白い。

 

女性コーラスがたまに入るが、それもちょっとファンタジックですらある。

 

ライブはかっこよかったし、曲も好きなタイプなので、今度ちゃんと音源も聞こう。

 

 

続いては同じ会場でLITE、一旦多くの客がごっそりはけて、程なくして開始前にも関わらずほぼ満員に、ていうか後で知ったが入場規制になっていたみたいですね。

 

すっかり日本のますロック代表みたいな感じになって、海外のバンドを自主イベントで呼んだりとワールドワイドに活躍している彼らだが、もうduoのキャパでは収まらなくなったんだね。

 

彼らのライブは10月の単独以来だが、彼らのライブはいつ観てもすごい。

 

ずっと3倍速みたいな曲ばかりだが、なんであれが演奏できるのか意味がわからない。

 

今回は"ef"始まりで、全体にポップでアグレッシブなセットリストだった。

 

また、彼らのライブは正確無比な構築性を叩きつけられるような展開が多かったんだけど、意識的なのかモードがそうなのかわからないが、そうした部分よりも荒さやそこからくるアグレッシブさみたいなものを強く感じた。

 

多分細かなところも含めて結構ミスがあったようにも感じたが、それ以上に勢いというか、パワーみたいなものが溢れていてロックバンド的なダイナミズムがあってよかった。

 

"sinkai"ではdowny青木ロビンが登場。

 

前回はリモート出演で歌うという文字通りの離れ業だったが、今回はステージ上で。

 

すぐ後にライブを控えていたので、準備中に来たんだろうが、それにしても何で彼はこんなにイケメンなんだ。

 

髪型も伴ってキリストみたいな出立ちになっているが、ずっと入ってきてシャウト気味にエモく歌ってまたずっと履けていく。

 

かっこよかったぜ、私はあんな風になりたかった。

 

ともあれ、その後も『multiple』の曲も演奏されたが、ほんとこのアルバムの曲は速い。

 

また、"D"はやっぱりいい曲だ。

 

この曲はほんと好き。

 

2日目にはソイルも出るから、日程が重なってればタブゾンビも出たかもとか思いつつ。

 

ラストは"Fantasia"だったが、改めてこの曲を聴いていると、アルバムの中では異色に明るいなと。

 

初期の彼らはソリッドでシリアス、アグレッシブで

少し影のあるような曲が大半だが、この曲はそれらとは大分色が違う。

 

その曲をこのタイミングでやるあたり、彼らのモードが見て取れる思いだ。

 

控えめに言って最高でした。

 

 

この日はここからが忙しい。

 

会場をWestに移して次はdownyである。

 

入場規制は容易に想像できたので早々にはけて到着、既に7割方埋まっている中に滑り込んだが、程なく満杯状態。

 

久しぶりの密度感。

 

単独であればまだしも、この手のサーキットイベントではなかなか難しいところだ。

 

以前はノーMCだった彼らも最近は少しだけ喋るように。

 

セットしながらたまにボソボソ控えめに喋るロビン。

 

そうこうしている間にライブスタート、のっけからイベントでこの曲を?というくらいキャッチーさなんて言葉とは無縁の曲を展開。

 

言っておくが、私は彼らの大ファンだ。

 

普通この手のイベントではお初の人もたくさんいるので、ある程度キャッチーな曲で攻めるのが定石だが、むしろこのフェスの観客を信頼してのセットだったのかもしれない。

 

vjの映像も相まって、とにかく自分達の世界へ引きこんでいくんだけど、独特の拍子で刻まれるドラムに幻想的なギター、リズムキープはベースだと思っているんだけど、底を這うような低音も最高だ。

 

裕さんパートはSanovaがシンセで奏でていくけど、もうバッチリですね。

 

見た目もすくめて完全にメンバーである。

 

一度は解散して、また集まって、不幸があって再びの危機だったが、こうしてまだ活動してくれている。

 

優しい呪いというのは非常に綺麗で素晴らしい言葉だが、それはずっとあり続けてほしいものだと思ってしまう。

 

持ち時間は40分くらいだったと思うが、没入感も半端なく、圧倒されるライブだった。

 

 

終わって再びduoでtoconomaを観ようと思ったんだが、外まで並ぶ行列。

 

元々は羊文学を観ようと思っていたが直前にコロナでキャンセルになっていたので、ここで、ぽっかりと空くことに。

 

少し外に出て、コンビニでビールを買って休憩がてら飲んでいた。

 

飲み終わるとeastへ行ってDAN待ち。

 

 

而してのちDAN登場。

 

彼らのライブももう何年振りだ。

 

2nd のタイミングでイベントではチラ見できた程度だった。

 

入場規制だったのですね。

 

それからタイミングが合わずに単独も行けてなかったので、これは好機というわけだ。

 

元々彼らを知ったのもSynchronicityで、当時1stが出たばかり、しかし方方で絶賛されていたのでちょうどいい機会とライブをみたところハマって、速攻でCDも買ったのも今は昔だ。

 

すっかり存在もビッグになりつつある中なので楽しみだよね。

 

 

最近のライブがそうなのか、Djセットがメインだ。

 

彼らの楽曲でベースラインが私は大好きなんだけど、ベースとスチールパンは演奏だ。

 

うてなさんもいる。

 

1曲目は"SSWB"だが、アレンジが全く変わっており始めわからなかった。

 

イントロのベースラインがかっこいい曲なので、ここはもっとブリブリな音を聴きたかったが、そこからがすごかった。

 

打ち込みメインなので、曲間の繋ぎやアレンジもダンスフロアなライブでノリも最高。

 

徐々に上がっていく展開からブレイクするように静かに展開するところも、非常に完成度の高いライブだった。

 

ちょっとレベルが違ったな。

 

先のDownyもそうだけど、自分達の演奏に引き込む力がすごい。

 

元々彼らの音楽はどちらかといえば発散させるよりは内省的な方向に向かわせるような音楽なので、ライブ空間だと余計に浸れてね。

 

ちなみにこの日は友人と行ったのだけど、彼はDANは初めましてだったのだが、終演後も良かったと非常に気に入ってくれたようだった。

 

やっぱり単独で改めて見たいな。

 

 

そこから当初はOAUを見ようかとも思っていたんだが、先の行列をみて断念、そのままEastでMelrowというアーティストを見ることに。

 

WONKなどのサポートでサックスなどを吹いているらしいが、私は正直知らなかった。

 

ジャズ畑の人になるが、楽曲自体はロックテイストなギターに、ちょっとゲーム音楽っぽい感じもあった。

 

MCは非常に陽気だったが、曲自体はかっこよかったですね。

 

30分の持ち時間で4曲ほどだったらしいが、割とあっという間という体感だった。

 

ただサイドステージだったためか、ドラムの音がちょっと小さいように感じられ、それが惜しかったが、ともあれ楽しかったね。

 

 

そしてラストはtoe、さすがの入りを示していたね。

 

冒頭はジャム的な展開で始まり、柏倉さんがめちゃハッスルしていた。

 

彼らもコロナ明け以降は音がアグレッシブになっていく。

 

セットリストは『Latest Number』以降の形だが、割とオーソドックスはフェス仕様であった。

 

とはいえ、そもそも曲がいいので文句ないですよ。

 

ラストを飾るに十分なパフォーマンスであった。

 

ますます山﨑さんのMCがいい加減になっていくが、それも味だ。

 

 

終演後は流石に足も疲れたが、いい1日だったね。

 

ベストアクトも選び難いが、DANかな。

 

LITEもめちゃくちゃよかったんだけど、ある意味新鮮味だったり、期待していたものと違うながらに圧倒されたのが彼らだった。

 

でもまあ、ともあれこのラインナップの強さよ。

 

武田さんも言っていたが、こんなに偏ったフェスないよね。

 

インストバンド巡りができるんだぜ。

 

こうやって色々なバンドを見てみて思うけど、やっぱりイベントごとにカラーがあって、このフェスのバンドのカラーは私にマッチすることが多い。

 

どう表現していいかわからないけど、どこかしらとんがっている人ばっかり出ていて、それが聴いていて伝わってくるのがいい。

 

今年はフジロックサマソニも海外アクトの出演も決まっているし、嬉しいことである。

 

とりあえず今月はCraftrock Fesもあるので、楽しみだ。