昨日はDawnyの自主企画で、toeとのツーマンであった。
発売後、ほぼ即完に近い速度でソールドアウトしたライブであるが、まあこの2バンドならさもありなんと思っていたので私もすぐに抑えた。
4月にAfterhoursに両バンドとも出演するが、絶対にタイムテーブルかぶるし、他にもみたいの満載だったからこの2つはここでみておこうというのもあったんだけど、どっちもあんまりたくさんライブはやらないから、観られるといはみておきたいのである。
Downyは去年新譜を出しているがその時のツアーにも行ったし、toeについても一昨年出しているので比較的最近になるけど、セットリストについては大きく違わないだろうと思いつつ、絶対いいのはわかっているからね。
1発目は当たり前だけどtoe、この手のイベントだと大体40分とかそれくらいの持ち時間しかないのが常だが、昨日は70分とたっぷりだった。
セットリストは大きく変わりはないのだけど、でもほんといつまでも聴いていられる。
インスト主体なのだけど、ギターのメロディーや主張しすぎないのにがっちり骨格を固めるようなベースに、何より流れるようなドラムが素晴らしい。
ステージの組み方もドラムを中心にしており、割と前方に位置させている。
凄まじく細かなフレーズも叩きながらも涼しげに、ちょいちょい口でパッパッパっみたいな感じで叩いていて、まさに叩くというよりは奏でると表現したくなるプレイである。
ちなみに他のメンバーも当然のように演奏はうまいし、プレイも面白いし、聴いても観ても素晴らしいバンドである。
で、この日は3月11日ということでやっぱりMCでその件にも少し触れるのだけど、いつも話すのはギターの山崎さんだが、この人のキャラはなんとも言えず好きだ。
いつもグダグダの適当な、ともすれば不謹慎なこともちょいちょいいうのだけど、反面ものすごくシリアスな面があって、本当に素だと多分すっごい真面目なんだろうなと思う。
以前ブッチャーズの吉村さんが急逝した時にもすぐ後のライブで見た時もその件について話をしていて、感情が溢れてつい口に出してしまったような感じだったのだけど、その時の語り口とか、その後に演奏された曲がとっても響いたのを今でもよく覚えている。
昨日は"ordinary days"という曲を演奏したのだけど、シリアスさを隠すようなMCが却ってシリアスさを際立たせる感じになっていた。
あっという間に時間は過ぎたのだけど、やっぱりいいライブだった。
余談だが、ドラムの柏倉さんがTTNGのTシャツを着ていて、ついに決意して帰りに音源買って帰って着た。
続くはdowny。
1曲目は”酩酊フリーク”から、2曲目で”春と修羅”である。
この曲大好きなのだけど、野太い攻撃的なベースにべらぼうな手数のドラム、狂ったようなギターの中で静かにピアノの音が響くのが独特の空間になっていて、すごく日本っぽい曲なのである。
夜桜の下で聞きたきたくなるような曲なので、これからのシーズンにもおすすめである。
しかし、毎回思うけどこの人たちの楽曲ってほんとに凄まじい。
ドラムがめちゃくちゃ変則的なんだけど、涼しい顔してしばき倒している姿に痺れる。
彼らの曲って、実はベースが楽曲の進行とかを支えているのかなって思うよね。
ギターが自由すぎるくらい自由で、この間見たMONOとも通じる感じだよね。
ロビンはヴォーカルしたりギターしたり、シンセしたりとあれこれしているけど、ファルセットの浮遊感のあるヴォーカルも演奏とがっちり合っていて素晴らしい。
toeとは違う音楽性だけど、こっちはこっちでとても気持ちいいのである。
イベントの主役ながら、1時間くらいでライブ終了。
彼らはアンコールもなしなので、早々にはけて行ってしまった。
でも、考えて見たら単独でも1時間半くらいだったから、実質どちらのバンドもほぼ単独に近いサイズでやってくれたので、大満足であった。
密かに影響度もすごくて、特にdownyは最近活況を呈してきているNovembersやBo Ningenといったあたりのバンドもフォロワーの一群だろう。
でも、この手の音楽が好きな人にはたまらないものがあるので、せっかく活動再開して、イベントやライブ活動も増えてくると思うので、機会があれば是非見てみてほしいバンドである。
どれだけフェスブームだロッキンオンだとなっても、日本のこの手の音楽はなかなか売れないのでアンダーグラウンドのままなのが悔しいけど、だからこそ高められるものもあるのかな、なんてね。