音楽放談 pt.2

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期待を裏切らないSynchronicity '23

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この週末は実に楽しい。

 

金曜日は有給だったので、午前は家の掃除をして午後は美術館へ行き、カラオケで歌い散らして夜はAshの単独を見てその後友人たちと飲み。

 

終電を逃して家に着いたのは3時すぎだったが、道中で食べたラーメンがめちゃうまかったのだ。

 

さして酒は飲んでいなかったので、寝る頃にはすっかり酔いは覚めていたが、重たい足のまま布団に入った今朝方。

 

 

そして今日は午後から毎年恒例、日本のオルタナ見本市となっているSynchronicityだ。

 

個人的にはすっかり恒例となっているので、この季節が来たなとか勝手に思っているわけだが、信頼のラインナップはさすがだ。

 

今年は初日のみ参加。

 

 

初っ端はfox capture plan、ライブを観るのは実に数年ぶり。

 

音源も昔のやつをちょいちょい聴いてはいるけどね。

 

変わらぬトリオ編成で、ドラムの軽快感と走るベース、そしてよく喋る割に綺麗な銀盤と、変わらず良かったですね。

 

曲間のMCはそういえばこんなだったとか思い出しつつ、ベースの突っ込みも込みで愉快なやりとりであったね。

 

時間にして30分かそこらなのであっという間であったが、今日の私にはこれくらいの尺がちょうど良かった。

 

カバーアルバムをまた出すみたいですね。

 

ラストの"東風"もファストverでカッコ良かったね。

 

 

続いてEastの方へ行こうと思ったが早々に入場待ちの列が。

 

こりゃ待っちゃおれん!と即座に踵を返すもDuoも並んで入場とな。

 

行って来てを繰り返して再び入って、LITEのリハを見ながら待つことに。

 

これ、待ってる方はまだかしら、早よ始まらんかしらとか思っているわけだが、バンドらにしてみればマジで時間ないんだろうな。

 

 

そんなわけでLITE、単独も行ける時は割とよく行っているが、それでも一年近くぶりかもしれない。

 

前作が出てはや久しいが、毎回アナログフィッシュらとは違う類だが感動させられるバンドだ。

 

リハ終わりにそのままライブ開始。

 

1曲目から"Ef"である。

 

私が彼らを知ったのは本当にたまたまというか、Back Drop Bombの対バンで出ていたのでそこで初めましてだった。

 

名前も何も知らなかったんだけど、当時は『Phantasia』リリース直後だったので、まさにこの曲が1曲目だったんだけど、瞬間これはヤバい!と唸ってその日の帰りにCD買ったものな。

 

それからずっと聴いているが、テクニックはますます先鋭化していくし、曲はオープンになっていくけどもはや意味不明なレベルで複雑化している。

 

でもライブでちゃんと演奏しているのは恐ろしいことである。

 

と、いいつつ今日はリハもほぼなかったためか、さすがに何ヶ所か怪しいところがあったが、まあこの音楽でぶっつけでミスするなという方が無理だ。

 

今日は新曲も演奏され、武田さんがボーカルも取る上、曲自体もこれまでにないタイプの曲であった。

 

構造的にはEPにのみ収録されている"Arc"と似てるかもとちょっと思ったが、打ち込みも入れてまた複雑なことをしようとしている。

 

どこまでいくのだろうが。

 

今日はイベントという事もあって人気曲満載のサービスセトリだっだが、やっぱり"D"はめちゃくちゃ好き。

 

あっという間に終わってしまったが、ラストは"Infinite Mirror"というこれまでにない展開だった。


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前作の時も、一度ベースに立ち返ってみた的な発言があったので、今はまだその延長的なスタンスなのかもしれない。

 

曲も作っているようなので,楽しみでしかない。

 

 

私はこのイベントでは,好きなバンドばかりでなく一つは見た事ないやつ見ようとなんとなく決めており、今日はCody Leeというバンドを見た。

 

まだデビューしてそんなに立っていない若手バンドで、音楽的にはOwesome City Pop何かを想起させつつ、ちょっとceroっぽさもあるかな、という感じ。

 

曲はポップでバンドのキャラクタも悪くない。

 

ちょいと捻くれたボーカルもいい味出しているが、正直そこまで刺さるところではなかったな。

 

数年前のDANを初めて見た時の衝撃は、今でもよく覚えている。

 

 

そしてそのままduoに居残りtricoを見ることに。

 

このバンドも友人に音源を借りて幾つかは聴いていたし、なんならライブもちょいと見たことがあるんだが、その時はあんまりピンと来なかったというのが正直なところだった。

 

今回も移動がめんどくさかっただけなんだけど、せっかくだし改めて聞こう、というくらいだった。

 

しかし、聴いてびっくり、こんなにとんがったバンドだっけ?

 

かねてよりマスロックと紹介されることが多いのは知っていたが、特に直角なギターが暴れ散らしている。

 

歌自体は椎名林檎の毒っけを抜いたような柔らかさがあるが、他はやりたい放題だ。

 

ベースも中々である。

 

素直にカッコええやんけど思いながら聴いてしまった。

 

前に聞いた時も全然印象が違うではないか。

 

最近の曲がその傾向なのか、元々こうなのを見逃していただけなのかはわからないが、いずれにせよ観てよかったね。

 

改めて音源も聴いてみよう。

 

 

この後はThe Novembersまでは何をみようかしらと悩んでいたが、昨日からの疲れがここへ来て爆発、足腰が痛くて仕方ないのである。

 

こりゃいかんと思い一旦離脱、お腹も減ったので近所のラーメン屋に入って休みつつ飯を食う。

 

都市型フェスはこうした小回りがきくのがいいね。

 

少し外で休んでのち会場へ戻った。

 

戻るとwodというのがやっているが、こちらは確か去年も少し観たがピンと来なかったので、観るともなく観るくらい。

 

ノベンバを待ちながら。

 

 

で、ノベンバである。

 

今年はduoながら遂にトリを飾ることに。

 

かつては客は棒立ちでお馴染みだったのが、まさかこんなことになるとは。

 

近作は打ち込みも入れたインダストリアル風味が強くなって来ているが、何よりの変化はライブだ。

 

すごくオープンになっているし、それを反映してか過去の曲も響き方が変わって来ている。

 

ターニングポイントは『Hallelujya』だと思うが、今回のライブもこのタイトルトラックからスタート。

 

もう最初から最後まで、セットリストもベスト版といって差し支えない選曲で、メロディアスからノイズ系、ハードコアからインダストリアルまで全てを見せつけたようなライブだったな。

 

曲のスケール感と会場のキャパが明らかに合っていない。

 

ぶっちゃけ集客についてはそこまでまだパワーはないけど、音楽だけが先に行ってしまったような状態である。

 

今日初めて聴いた人もあったかもしれないが、どんなふうに響いただろうか。

 

惜しむらくはボーカルの音がやや小さく、歌詞があまり聞き取れなかったことと、そのせいか小林くんのボーカルも無理に声を出した時のような厳しい場面があって、あればもったいなかったな。

 

最近の曲は歌詞も綺麗なものが多いので、是非そこも伝わればなおよかったのに。


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ともあれ、今日は久しぶりに見るバンドもたくさんいたし,どのバンドもめちゃよかったんだけど、ラストのノベンバに持って行かれた感である。

 

ラインナップ的にかなり毛色が異なるが、After Hourのように近しいバンドの集まりとして好きものが集まるのもそれはそれでいいんだけど、彼らはもっと多くの人にリーチできる音をもう手にしているので、後はどこまで届いていくかだ。

 

いやしかし、今日は足がべらぼうに怠くて、かつてなくしんどかったんだけど、ライブそのものは本当に楽しかったよ。

 

帰って酒飲もう。