
今年も行ってきたぜソニマニ。
昨年は台風直撃と波乱だったが、今年は穏やかなもので、ここ数日が地獄のような暑さだったせいで、32度くらいなら涼しいと思ってしまうような狂った有様だ。
私は有給をとって、日中はゆっくりして少し昼寝もしながら過ごしたので万全だ。
と言いたいところだがそんなにしっかりは寝られなかったので、やや眠たい頭をもたげながらである。
今年はThe Prodigyを中心に、これまであまりちゃんと聴いてはいないが興味はあったアーティストが名を連ねている。
Common、Floating Points、そこに加えて電気グルーヴ、Perfumeら常連組と、The SpellboundもBBSと併記で出演。
とりあえずチケット代は間違いなくペイできる良心的なイベントだ。
SONICMANIA 2025
そんなわけで初っ端のCommonから見ることに。
私はRobert Glasperが好きで、彼の活動絡みはある程度聴いているのだが、その中でAugust GreenというグループでCommonはラップしていたので、そこで聴いた程度である。
名前のある人なのでそれとして存在は認知していたけど、HIP HOP自体そんなに熱心に聴いていないのでね。
ライブは時間通りに始まると、Djとキーボードを従えてのライブだったが、ますラップうまい。
英語なので何を言っているかまでは理解できないが、言葉はかなりはっきり聞き取れるし、フローも流麗でツナギもばっちり。
割とジャジーなトラックもいい。
ちょっとのライティングと、バックにはロゴを写す程度で非常にシンプルなステージだが、その分余計に際立つな。
そして思ったよりもずっとポップで曲も聴きやすい。
途中仕込みかもしれんが女性客をステージに上げてパフォーマンス、恒例なのだろうか。
またわずかな時間だがDjタイムも。
その前にMC でHIPHOPの諸要素を挙げて、この中でもDjが最初なんだ、みたいなことを言っていたと思うけど、ある種オールドスクールなヒップホップを見せてくれているのだろう。
さらには終盤では客席に降りてきたりして、とてもシャーマンシップも豊かでしっかりエンタメであった。
客入りは後方に空きはあったものの、非常に盛り上がっていいライブでしたね。
そこから移動してPerfumeを終わり2曲だけ観られた。
"パリリズム"と"チョコレートディスコ"だったので流石に知っていたぜ。
それにしても、ライブだとキックが馬鹿でかいな。
歌はあるが完全にボコーダー使ったオケなので生歌ではないと思うが、映像とダンス、たまに煽りで成り立っている感じで、やっぱりアイドルのライブだよなと思ったな。
楽曲派という言葉がまだ出てくる前の存在だと思うが、楽曲は結構とんがっているし、シンガロングなわけでもない。
それでもこれだけ売れてのは、彼女らのキャラクタも含めてだと思うから、アイドルならではだと思う。
Perfumeが終わると、少しく話題という2Hollicというソロアーティストを観てみることに。
今年の2月にも来日しており、その際はUnitをソールドアウトさせていたとか。
どんなもんかしらというわけだ。
楽曲的にはエレクトロ中心に、確かにいろんな要素を感じさせるものである。
音はオケで流して、スクリーンにはステージの様子を少し加工して写すようなもので、その前で彼が歌い踊るわけだ。
ただ、いわゆるダンスのようなものではなく、流れに身を任せて的な感じか。
正直観ていて少し平坦に感じてしまった。
まだデビューしたてみたいなのでこれからだと思うが、ライブではDJ入れるとか、何かやった方がライブの絵面的にも見栄えが変わりそうかなとかおもいましたね。
曲自体はカッコよかったので、音源は多分いいんだろうなとか思いつつ。
そこから電気グルーヴへ移動、彼らはこのイベントでも常連だし、言わずもがなの存在ながら、私はこれまでちゃんと観たことがなかった。
なので、実質今回が初電気なのだが、まあ楽しいよね。
元気なおじさんたちがバキバキのエレクトロの上で陽気な歌を歌っている。
ふと思ったんだけど、電気グルーヴという名前はとても良いよね。
今更貴様なんぞになんも言われたくもないわ、と言われそうだが、そう思ったのだから仕方ない。
小難しくないけど音楽性をめちゃくちゃよく表しているし、日本のグループというのはすぐにわかるが、グローバルでもそのまま使っても多分ニュアンスは伝わるだろう。
キャラクタともマッチしている感じだし。
映像も電車というコンセプトらしく、瀧が車掌としてMCで案内なんかもしていた。
マリンも普通にサポート入ってるし。
この歳になるとみんな和解するんかな。
ともあれ、セトリは私も知っている曲満載、"Shangurila"も早々に投下され、盛り上がらないわけがない。
歌詞はふざけているがトラックは流石でしかないから、かっこいい部分の見せていく。
アルバムではある程度聴いたことのある曲でも、こうしてライブで重低音もバシバシに聴かせながらのライブはいいですね。
ギターも入れていたけどそれも良い味で、曲によってはMETAFIVEみたいだった。
Floating Pointsを頭から観たかったので中座したけど、さすがの陥落といった感じで、しっかりエンタメしてくれんので安心して楽しめる。
電気を中座してステージを移動、事前にSNSで煽られまくっていたこともあって既になかなかの密度になっていた。
過去にアルバムで共演していた宇多田ヒカル出るんじゃね?と沸き立っていたのだ。
私はどちらにせよ観たかったのでのだが、そこにさらに宇多田くるなら絶対観たいじゃん。
そんなわけで中間あたりの柵横を確保できた。
ここなら視界が割と良好だ。
ステージでは3人が上がっており、バックにはスクリーンでVJを流しながらのハイファイな感じ。
始まると割と早々から盛り上がっており、こんなに人気あるだと驚いたが、反面何に盛り上がっているのかわからないところも所々あり、単にライトが光っただけみたいなのに反応しているだけっぽかった。
ともあれ盛り上がっているなら良いか。
ライブはかなりストイックな感じで、曲は知らないからセトリの具合わからないけど、さすがのDJスタイルでツナギも鮮やか。
ドラム音のみにしたり、それすら微かなまでにギュッと絞って爆発みたいな展開も混ぜて、なかなかのステージ巧者だ。
とりあえず、かっこいい。
で、3曲くらいやった頃にボコーダーのようなもので挨拶がてら、今日は友達が来ています、とな。
来たーー!というわけで宇多田ヒカル本当に登場。
多分宇多田のアルバム曲を披露。
そんなにガンガン歌うタイプの楽曲ではないので、歌はそこまでガッツリ聞けなかったが、ともあれ良い土産話だ。
軽く観客を煽るような場面も見られて、まさにフェスな感じが良かったですね。
一曲だけ歌ってさっそうと去っていった。
以降はサービス終了とばかりに益々攻めたプレイをかますわけだが、音源をちょろっと聴いた印象ではもっと穏やかな感じかと思っていたので、意外にも思ったが、楽しかったですね。
スクリーンの映像との同期も良かったし、とんがっていながらもしっかり踊らせる。
また音源も聴こう。
こちらも中座して、今回の目的だったThe Prodigyへ。
キースが亡くなって一時活動休止していたが、今年はかなりライブ活動も活発なようで、海外のフェスでもかなり好評を得ていた。
先にサマソニ出演が発表されたが、その後ソニマニも発表。
個人的には本編のラインナップは今年はあんまり刺さらなかったので、ソニマニ出演はとてもありがたかったね。
バンドとしても充実しているのだろう。
マキシムのワンオペフロントで登場、初っ端から”VooDoo People”、そりゃ上がるよね。
音もでかいし、マシンビートとも同期させら生ドラムの音がとても気持ちいい。
ソニマニはダンス系アクトが中心なので、必然打ち込み系のライブが多いのだけど、やっぱりバンドの音って気持ちいいよね。
そんなタイミングもさることながら、曲自体は言わずもがな強いので、問答無用にぶち上げていく。
今回は1曲1曲やっていくというよりは、ミックスというかマッシュアップというか、割とシームレスに繋いでいくような感じで、この辺りもクロスオーバーの先駆者かくありきか。
セトリは代表曲満載で最高だったね。
ほとんどアジテーションみたいなヴォーカルをしながら、柵間を走り回る場面もあって、近くでマキマムも見られましたね。
まあとにかくずっとでかい音で、今聴いても余裕でかっこいい曲満載、ずるいよなこれは。
元々持ち時間は70分くらいだったと思うが、50分くらいのタイミングで一旦メンバーがはけてしまう。
基本フェスではトリでもない中でアンコールってフェスではないから、まさか終わりか?とおもったらそこから6曲くらいやったのであった。
気がつけば80分くらいおがっつりセットで、満足感半端なかったですね。
バンドには色々起きるわけだが、こうして音を鳴らし続けるのは尊いことですね。
見られてよかった。
The Prodigyが終わると少し休憩タイム。
流石に2時も過ぎると疲れてくる。
栄養補給もかねてラーメンを食べる。
水分、脂質、塩分、糖質、タンパク質と、一通り摂取できるのでまさにスーパーフードだ!
そのまま少し休憩、この年にはなかなか堪えるものはあるが、思ったよりも元気ではあった。
ここ何年かクソ暑い中でも極寒の中でも走り回っていたので、思った以上に体力がついているらしい。
そこで回復したので、最後のThe Spellboundだ。
私としては小さなライブハウスでアウェーの中どさ回りしていた姿も図らずもリアルタイムに見てきたので、こうして大きな会場で歌いギターをかき鳴らす姿というのは、感慨がある。
この日はBoom Boom Satellitesの曲でセトリを組んでいたわけだが、川島さんリスペクトな歌声もいいんですよね。
この日初めて聴いた人はびっくりしたんじゃないかな。
元々かなり喉が強い小林くんだが、さすがに中盤少し苦しそうな場面も。
時間的にこんな深夜というか未明にやることもないだろうし、自分のキーと違う曲を歌うわけだからね。
それでも、名曲をガッチリ歌い込んで、福田さんのパワフルなロックドラムも大井くんの手数の多いドラムも、全部がカッコよかった。
ただ、個人的には1曲か2曲でもThe Spellboundの曲もやって欲しかったな。
BBSはもちろん色褪せないし、こうしてライブで披露されること自体がとても感動的なんだけど、それだからこそとてつもなくキラキラした輝きがあるから、それをかまして欲しかった。
ともあれ、Sonic Stageのトリをこれでもかと示した素晴らしいライブでしたね。
そこからは始発を待って家に帰ったのだが、近くの弁当屋で飯を買ってそれを食べてから寝た。
例年寝過ごしがちな帰りの電車も無事クリアできたぜ。
思ったより体力もついたし、飯食っときゃまずまず頑張れるなと改めて思ったのであった。
RAYみこち生誕へ

11時くらいには目が醒める。
どれだけ疲れていても完全回復する前に目が覚めてしまうのは悲しいが、しかしこの日は予定もあったのでそこで起きる。
何かといえば、RAYのメンバーであるみこちこと紬美詩さんの生誕だ。
通常ライブであればスキップしたであろうが、生誕だしな。
私は別にグッズとかは買うことは基本的にはないのだけど、せめてチケットで還元できればというところだ。
なんだかんだ、この子好きなんですよね。
そんなわけで速攻で出てきた筋肉痛や節々の痛みを抱えたまま出発した。
そして、出る時間を少し見誤ったので開始直後の到着となった。
通常生誕イベントは、初めのRAYでのライブがあって後半にメンバー企画パートになることが多いのだけど、今回は企画パートからのスタートだった。
企画のコンセプトとして、みこちの「記憶・日常・笑顔」というテーマで彼女の人生を思い出写真とともにスライドが流れ、彼女が幼少期に聞いていた曲を歌うというところからスタート。
RAYの"私夜に泳ぐの"をソロで披露したのは意外だったが、彼女の中ではターニングポイントになった曲だったのかな。
そこから2部は日常ということで、仲の良いアイドル仲間のピューぱ・羅あらたさんとのコラボパート。
ピューぱは名前は知っていたし、SNSでこの子の存在も知っていたが、生で見るのは時初めて。
頭小さいですね。
ガチで仲がよく、彼氏彼女の関係?らしいので、終始楽しそうでよかったですね。
そしてラストは「笑顔」パートということでRAYのライブ。
セットリストは代表曲満載ながら、好きな曲ばかりで最高でしたね。
曲ごとにラストを飾るメンバーも違ったので、それぞれにみこちおめでとう的なコメントを挟むのも、半ば大喜利みたいになっていくから、結果ラストになった内山さんは頑張った。
終演後に内山さんも言っていたが、ニッコニコの笑顔って子供の時から大人になっても変わらないんだよね。
そういうのが可愛らしくもあり、だからこそ女の子にはいくついなっても無邪気に笑っていて欲しいと思ってしまうよね。
ともあれ、全体に綺麗なパッケージだったし、メッセージもわかりやすかったよね。
RAYのライブ自体2ヶ月ぶりくらいだったけど、コットさんも本領発揮な感じだし、まおさんは着実にアイドルになっているなと感じる。
内山さんはMCで変態性が増しており、グループとしてどうなのかと懸念しないではないが、面白いから良いか。
そんな感じで、なんかちゃんとイベント全体としてコンセプトも明確で、流れ的にも綺麗だったね。
終始ニッコニコなのは流石のアイドル、昨日ちょうどPerfumeを見て、やっぱりアイドルという枠組みだからこそできる表現だったり伝わり方ってあるんだなと思ったので、彼女らにも来る新譜も含めて、そんなふうになっていくと面白いなと思ったのであった。
それにしても、我ながら結構タフになったな。
オールナイト終わった足でアイドルライブだ。
さすがに夜のパートは行けないし、家に帰って再度軽く寝たけど、それでもこの時間には酒を飲みながらこれを書いている。
今日は早めに寝て、回復に努めよう。