音楽放談 pt.2

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小休止17「2009年の私的ベストアルバム」

日本でも各誌でベストアルバム決定号が続々出ている。

毎年この号はどの雑誌も買っている。

後から読んで参考にしたり、あるいは字の量やライターの意見なんかも出てくるので、読み物として一番面白いから。

私の様な偏屈にはこういう理屈っぽい記事の方が心ひかれるのである。


それはともかく、現時点において出ているのはSnoozerCrossbeatの2誌。

ま、あくまで音楽一般誌は、であるがね。

例年のように、Snoozerは独自の選出が目立つ。

1位は後半一気に話題に上ったGirls、私は未聴だが、激ポップなアルバムだそうだ。

古くて新しい、その典型と言ったものだそうだが。

2位はBattlesのメンバーでもあるTayondai Blaxtonのソロ(綴りが・・・)、3位はPassion Pitで、4位にHorrorsであった。

SnoozerならHorrorsを1位か、少なくとも3位には持ってくるだろうと思っていたが、意外にも。

それでも、比較的後半にリリースされたものが上位に多かったような気がしたのは気のせいだろうか。

また、正直あまり知らない、もしくは名前しか知らないアーティストもかなり多かった印象である。

個人的に手を出さなかった奴が多かった、と言うべきかもしれないが。

で、Snoozerでは1年の総括をライター陣が座談会的に振り返り、来年の動向などを予測すると言うものにかなりページを割いている。

これが面白いんだけど、やはり注目はKlaxonsであろう。

すでにVampire WeekendやThese New Puritansはリリースも決まっており、その他にも新世代と呼ばれるバンド群が新作をこぞって出しそうな気配である。

来年も早々に愉しみな訳であるが、その中でも未だ新作の出る気配が今一定まらないKlaxonsが次のアルバムではロス・ロビンソン(SlipknotKornなどヘヴィ系で有名)と組んでどんなアルバムを作るのか、そこが大きな感心のようだ。


次にCross Beatであるが、こちらは案の上、Museである。

猛プッシュしてたものね。

その上武道館も即完となれば、オイそれしめたとばかりにはやし立てるだろうよ。

個人的にはピンと来なかったので、既にi-Podには入っていない。

2位はHorrorsと言うことで、今年もなんだかNMEを意識したような気配が見える。

以下は同順ということでアルバムを列挙するだけ。

毎年この雑誌は3位くらいまではある程度つけるけど、以下は同列ばかりであまり面白くない。

まあ、別にいいんだけど。


ところで、今年は軒並みAnimal Collectioveが高評価を得ている。

ここ最近のブルックリンという場所におけるある種のシーンの象徴のような存在として位置づけられているような印象である。

実際このアルバムは良かったと思う。

ドリーミーで不思議な音楽だけど、たしかにここ最近の音楽の傾向とも合致するし、Black DiceやGang Gang Danceらの中心にいるし、ある程度キャリアもある中であのアルバムなので、そう見られるのは当然と言えば当然か。

その他で言えば、Lily Allenはやはりよかったよね。

ロックかといわれればいささか疑問ではあるにせよ、非常に良いアルバムであったしね。

私も今も聴いてますよ。


とまあ、専門誌のベストはなるほどと思うものから、ハテナと思うものまで、まあそれぞれの評価でいいんじゃないかい、て言う感じよね。

後はロッキンオンか。

やっぱMuseかな、それかU2とかかな。

とにかくベテラン系かアリーナ系どっちかだろうね。

一応愉しみにしておこう。


さて、そんな私の私的ベストアルバムであるが、正直困った。

良い作品が多かったのは事実であるが、これは最高、というのは存外少なかった。

アーティスト個々に観てみれば、キャリア最高傑作と呼べるものを出したものももちろんいたし、質は総じて高かったのは間違いない。

しかし、一方で強烈な一撃を食らった訳でもないしね。

と、言う訳で以下の順位でどうだろうか。

No.1 Eagles of Death Metal 「Heart On」
No.2 Horrors 「Primary Colors」
No.3 Black Dice 「Repo」
No.4 Lily Allen 「It's Not You, It's Me」
No.5 Charlotte Hatherley 「New World」
No.6 Them Croocked Vultures
N0.7 Maximo Park 「Quicken The Heart」
No.8 Arctic Monkeys 「Humbug」


以下はそれほど開きなくJulian Casablancus、Animal Collective、AA=(ぶっちゃけ気持ちが半分以上ですが)、ProdigyCursive、てところかな。

まあ、なんでやねんという声が聞こえてきそうな極私的すぎるランキングですが、まあ良いアルバムはみんな雑誌読んで興味持ったら買うでしょ。

だから、ここではあえて雑誌ではあまり登場しない奴を推してみました。

個人的にはどれも今も愛聴しているものばかりであるし、実際雑誌の扱い以上に良い作品だと思いますよ。

今の音楽業界であったり、ある種の潮流には確かに乗っていない連中かもしれないが、純粋に向き合えば良い音楽ですから。

で、個人的に残念でしかたなかったのがマンソンさんね。

曲個々は別に悪い事はないけど、アルバムは長過ぎて全部きけない。 

ちなみにベストライヴは有無を言わさずNine Inch Nailsですけどね。

それ以外は覚えてない!!(訳じゃないけど悲しくて涙)


と、まあこんな具合でしたが、これを読んでくれた人はいかがでしたでしょうか。

ランキングしてる人とかいたら是非トラックバックでもつけてください。

じっくり参照させていただきますので。

先回の記事で今年買ったアルバムは一通り列挙してあるので、そのリストと比較してみると、恐らく私の興味の有る無しが如実にわかるでしょう。

名前も出てこないのは、まあ、個人的には引っかからんかった、ちゅうことですわ。

ともあれ、こうしてあれこれ考える季節になったかと思うと、早いものですよ。

去年のもの改めて観ちゃったりしてね。

ゆく年、来る年。

南無三。