音楽放談 pt.2

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小休止22「期待感」

最近のオリコンチャートで、『神曲たち』なるアルバムが首位を取ったとか。

神曲なんてダンテか?なんとも素敵な響きじゃないか。

しかし、これは「かみきょくたち」と読むそうだ。

そうなるとなんとも軽い響きに変わるのは何故だろうか。

かつてニーチェは「神は死んだ」と言った訳であるが、ここにおいて死んだと見なされた神と、件の神曲の神は別物であろう。

当然か。

でも、さすがに神曲と自ら宣うだけあって、大層な曲ですよ。

見事なアイドルポップというか。

モー娘。(一発変換、「。」も付いたぜ)的な強い女の子的な曲と、ある種の伝統的なアイドルポップ、更には最近のアニソン的なやたらと前向きな曲など、ツボはしっかりと抑えている様子。

だから女の子のファンも多いのかもしれない。

ファン層は結構広いらしく、結構なことだ。

よくできていると思う。

曲がというよりは売り方としてね。


別にメンバーが誰だろうと、それは対して問題ではない。

逆に言えば、誰かわからんような普通の女の子でもアイドルとしてステージに立てて、あわよくば個々で写真集まで出せるようになりますよ、という事が売りなんだろう。

その辺りにマニアが食いつく所以もあるのだろう。

モー娘。も素人集団から一流を目指す、というコンセプトがあった訳であるが、それをもっと思い切ってやっているのがAKBなんだろうね。

一番人気(エースという表現をするのがなんとも・・・)らしい前田敦子さん(あっちゃん!)も、よく見れば美少女ではない。

普通なのである。

他にいかにもアイドルっぽいかわいい子もいるが、そうではない子が一番人気という辺りが、このグループの在り方を端的に表しているようにも思う。

まあ、街をちょっと歩いても、ちょっとかわいいという子はそれこそ腐るほどいるけどね。

みんなお洒落だしね。

ともあれ、神と言う言葉をあまりにもライトな感覚で用いてしまう感覚も含めて、非常に現代的であるという印象を、個人的には抱いている。

それでも、あちこちでAKBがあふれていて、好きでもない私のような人間からすれば、いささかうんざりさせられるものはあるんだけどね。


それはともかく、サマーソニックのヘッドラインが決まった。

なんとスティーヴィ・ワンダー、世界的にみてもこういうフェスに参加する事自体が初めてなことだそうだ。

すでにかなりの高齢で夏フェスのトリ、さすがワンダー。

もう一組はJay-Z、ヒップホップ界の大物である。

海外のフェスでもヘッドライナーをつとめるアクト(もっとも2年位前にOasisのノエルに批判されていたが)である。

格としては問題ないだろう。

しかし、フェスとしての魅力は、個人的にはかなり低い。

ぶっちゃけスマパン以外食指が動かない。

あとは見られれば良いかな、くらいであるので、そこがばらけた結果フェス自体に行く動機がないのである。

単独で来たらもう行かないよ、多分。


やはり今年はフジに全部持って行かれてしまったな。

ロックフェスとしては勝てないと思ったから、方向性を変えたような印象である。

大体ヘッドライナーが後出しって。

しかも、第3弾以降の発表スパンも極めて短い。

まあ、小出しにしすぎなだけの感じもするけど。

でも、ぶっちゃけ個人的にはちっともうれしくないアクトばかり。

つるの剛士はタレントとしては嫌いじゃないけど、別に夏フェスでは観たくねぇよ。

話題性も大事だけど、あんまりそちらに走りすぎると本質を見失うんじゃなかろうか。

去年は良かったのにな。

まだ全部でそろった訳ではないので、最終判断は避けるけど、しかし恐らく大物はあまりなく、あとは個人的にそそられるラインナップがどれだけ入るかである。

弱いよな、やっぱ。