音楽放談 pt.2

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インディ女子 -Predawn

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暑い。

夏フェスの季節とて、フジロックはすでに終わって、次はサマソニである。

最近は日本人アーティストも海外勢に負けない音楽性と実力を持っているので、また少し見方も変わってきて面白い。

不思議なもので、ロキノン系フェスについては個別には好きなアーティストはいるのだけど、なぜか洋楽系フェスに出るバンドの方が好きだったりする。

例えば今日書こうとしているPredawnも、今年もフジロックに出演している。

インディ系の小中規模のイベントにはよく出演しているが、いわゆるロキノン系には多分とほとんど出演していない筈である。

それは人気がないからだ、というやつがあるかもしれないが、確かに彼女は知名度とかビジュアル的にもほかのシンガーソングライター系の子と比べれば低いかもしれない。

しかし、それはイコール音楽の価値ではなくて、所詮コマーシャルな視点でしか見られない馬鹿の狭量さだけである。

ちなみに個人的には彼女は非常に可愛らしい子だと思う。

美人とは違うけどね。


そんな彼女が今年9月に2ndアルバムをリリースすることが発表され、にわかに活気付いたね。

1stアルバムは2013年なので、早くも3年前である。

その間も精力的にライブを行っているので、そこではカバー含め新曲もしばしば披露されていた。

先日のNuitoのライブでも何曲か披露されている。

基本的な音楽性を大きく変えることはないと思うけど、純粋にいい曲が多く、もっと聞いていたいと思わせる空間を作れるので、楽しみである。


で、今回は1stアルバムについてなのだけど、彼女の曲はアコースティックなものがメインとなるため、全体的に静かである。

基本的にはラブソングが多いと思うけど、全編英詞で歌われるので歌詞の意味自体よりも言葉の響きやリズムとして聞くことができる。

曲の構成もいわゆるj-POP的なものではなくて、洋楽的な構成なのでサビでドン、派手なアレンジでバン、みたいなものではない。

ロキノン系に出ないのはそういうところかもしれない。

でも、いい曲を書くんですね。


ライブでもしばしば披露される代表曲としては”Keep Silence”という曲なのだけど、軽快なギターと清らかな歌声が実に心地い。

その他の曲についてもそうだけど、全体としてFeistのアルバムとすごくムードが似ている。

彼女はジョニ・ミッチェルが大好きで、その影響がかなりあるらしいのだけど、私はジョニは未聴なのでそこの詳細はなんとも言えないけど、いずれにせよ良心的な系譜に連なっていると言っていいだろう。

その他曲によってはBright Eyesとか、そっちのようなUSインディロックのテイストを持ったアーティストとの共通性みたいなものもあって、以前TVTのライブでも良く聴いていたみたいな話をしていたから、やっぱり影響受けているのだろうね。

決して媚びた印象はなくて、どこかトンガっているのもそんなインディ精神を感じさせる。


しかしこうして書いていて思うのだけど、素直にいいなと思える曲て、好きポイントを挙げっつらうことはできるけど、ああだこうだという気が出てこない。

とにかくいいから聞いてみてよ、としか言えないのだ。

以前Coralの『Roots & Echoes』について書いた時もそうだったのだけど、いいものはいいとしか言えない。

もちろん音楽的に新しさがあったり、変わった音楽だったりすればそこについて言及することはできるけど、ある意味ストレートな音楽なので、しのごの言わなくていいのである。

アレンジとかは結構細かく凝っているので、そういうところもしっかり聞き込めばそういう側面も発見できるだろう。


精力的にライブにも出ているので、もしラインナップの中にその名を見つけたら是非聴いてみてほしい。

歌もうまいけど、ギターも非常にうまく、リズムもメロディもギター1本で紡いでいくそのテクニックにも注目である。

そして、個人的には彼女のMCにも要注目である。

最後は走って帰っていくので、見逃さないように気をつけていただきたい。

このクソ暑い時期だからこそ、心穏やかにしてくれるこんな音楽に耳を傾けて、ビールでも飲んだらいい気分になれますよ。

しかし、アルバム楽しみだな。

"Keep Silence"~"Tunnel Light"