音楽放談 pt.2

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ポップとはかく在るべし ―Contra

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あけましておめでとう御座います。

年が明けてまだ2日ですが、個人的には3が日が既に終わってしまったかのような終息感。

特に何をするでもなく、漠然とした時間の中を過ごしてしまった。

ま、たまにはいいか。

もっともたまにしか連休自体ないのにこのだらけっぷりは我ながらあっぱれだ。

そんな人生。


さて、音楽誌も各誌年間ベストアルバム発表号が既に出そろっている。

相変わらずSnoozerは独自の選出が目立つ。

1位も全く聴いた事のないバンドだったな。

そういう発見感が面白くも在り、一方で自分の思う形と違うと悔しい思いもある。

ただ、昨年はGirlsだったわけだが、この雑誌は最近青春とか、その手のキーワードで括られそうな書評が目につく。

青春ではないけど、なんかそういう甘酸っぱさというか、青臭さと言うか、きらびやかな風景の中に一抹の不安とか、そういうものをたたえた音楽を好むらしい。

編集長の意向だろうか。


Cross BeatはVampire Weekendをトップに持ってきていた。

まあ、無難な選出と言うか、さもありなんと言った感じで、特に意外性もなく。

別にバンパイアが悪いと言う話ではない。

良いアルバムだったし、このバンド自体大好きだしね。

ただ、この雑誌は毎年3位くらいまで順位をつけて、あとは同順としてお茶を濁している感じが潔くない。

だったら最初から順位付けなどせずに、主立ったアルバムを列挙して「2010年の聴くべき1枚」とか言う企画に変えてしまってはいかがだろうか。

その方が良いと思う。

それにしても、なんでこの雑誌は毎年1位のアルバムについて「なんと」とか、「意外にも」とか、なんか読者投票で決めました的な描き方をするのだろうか。

恐らくライターとか編集者の投票とかで行われているんだと思うけど、こういう描き方は読んでいて違和感を感じる。

ポリシーで選んだ訳ではないんだな、みたいな。


で、最後になったのはRockin' On。

1位はArcade Fireであったね。

バンパイアは2位、と言う事で、Cross Beatと1、2位が逆と言う形。

以下はちゃんと順位付けされているのは良い事だ。

個人的には、大きく方向性を変えたLinkin Parkあたりを持ってくるか、あるいはMGMTとかかな、とも思ったが、ちょっと方針を変えたのだろうか。

といっても、マイケミとリンキンはしっかりベスト10には入っていたけど。

この雑誌は一昨年くらいから編集部の座談会をコラムとして入れるようになっている。

テーマはSnoozer同様。

要するに対抗企画的な印象である。

ただ、読んでいて思ったのは内輪の会議をそのまま載っけただけ、という感じ。

あんまり読者に向けて、とかそういう感じではない。

途中までしか読まなかった。

読んでわかるのは、やっぱりスタジアム系バンドが好きだと言う事くらいか。


総じて今年はVampire Weekend、Arcade Fireが順当に評価されていると言ったところか。

Vampire Weekendは良いアルバムだったな。

1stの路線を活かしながら新しい部分もあって。

テーマ的にもシビアながら、曲は極めてポップ。

彼等のインタビューを読んでもわかるように、クレバーながらわかりやすい音楽。

先回の記事で書いたけど、ポップとはかく在るべし、といったところか。

結局1年間iPodに入っていたしね。

歌詞を丹念に読み込んだわけではないから、そんなに大層な事は言えないけどね。

ただ、純粋に聴いていて心地よかったと言うのは重要である。


個人的にはArcade Fireはそこまで夢中にならなかった。

曲自体は良いと思う。

前作ほど重たくもないから聴きやすさは在る。

フォーキーなメロディが心安らげもする。

でも、ちょっと静かすぎるのかな、とも思った。

もっとも、テーマが「郊外」だから、そういう意味ではまさに言い当てた音楽なのかもしれない。

歌詞を読まないと彼等の魅力と言うのはわかりにくいのかもしれない。

あるいは、彼等の音楽は非常にアメリカ的な音楽だから共振し辛い部分も在るのかもしれないけど。


ともあれ、こういう企画をきっかけに、また新しいリスナーの層が開拓できればそれは良い事である。

今は情報過多であるが故に却って選択肢が狭くなっているという非常に逆説的な自体が起こっているとはよく言われる事である。

そんな中で、ある程度的を絞って紹介されるのは良い事だ。

まだ聴いてないアルバムも数多く在るので、これを参考にまた聴いてみようかしらね。

とりあえずDeahunterあたりで。