音楽放談 pt.2

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歌の魅力 ―Predawn

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昨日はPredawnという女の子が一人でやっているアコースティック系のアーティストのライブへ行ってきた。

清水美和子さんという子のソロプロジェクトというか、活動名義と言う方が正しいか。

以前イベントで見かけて、おやかわいい子がいる、というところで観たのだけど、見た目からは意外なほど透明感のあるややハスキーな声が印象的で、そのギャップもほうと思ったのだけど、何より私の好きな声だったのですね。

Feistとかそういう系列であるだろう。

ライブではベース、ドラムも入れてバンド編成でやる事も多くて、そのイベントでも今回の単独でもバンド編成であった。

最近ギター女子、などといって幾人かの女の子アーティストが紹介されるが、彼女はそこには入っていなかった気がするが。


実は数年前から一部では話題になっていたようで、精力的に全国でライブを行っているらしい。

まだEPとアルバム1枚しか音源は出しておらず、曲数自体はあまり多くないのだけど、この間教会でやったというライブDVDがリリースされたりと、独自の活動を行っているようだ。

音楽的にはアコースティックな曲調なので、所謂シンガーソングライター系というのかね。

ライブ前に自身の選曲というSEが流れていたが、そこではBright Eyesや、びっくりしたのがCharlotte Hatherleyの曲が流れたこと。

特に後者はまさかと言う感じでしたね。

その他定番なのはBeatlesの奇曲”Revolution_9”をよく掛けるのだとか。

やっぱりちょっと変わった子ではあるのかもしれない。


さて、そんな彼女のライブは今日はLiquid Roomだったのだけど、入りは7~8割くらいかなという印象だが、総じて客層は穏やか。

中には首にタオルを巻いた戦闘モードな奴もいたが、どう考えてもそんなテイストのアーティストではない。

女の子が多いかなと思ったら意外と野郎率も高くて、やっぱりそういうファンもいるよね、というところか。

尤も私も紛う事なき野郎であるし、実際彼女が可愛くなければそもそも興味を持つきっかけもなかったかもしれない。

まあ、男なんてそんなものである。


それはともかく、今日はバンド編成ライブで、しかも単独の上にリキッドなので、まずまずのステージである。

時間的には1時間~1時間半が一杯一杯だろうなというのはわかるので、どんな感じなのかなというところである。

実は私自身こういうアーティストの単独公演て初めて来るから、普段観ているのと違うのかしら、とか色々思ったりもしつつね。

で、挨拶も特になく、ステージに登場すると早速演奏を始める。

開口一番の彼女の声が早速素晴らしい。

歌はやっぱりうまいし、綺麗なよく通る声である。

一方でややハスキーな感じもあるから、非常に心地いい。

彼女はギターを抱えて演奏しながら歌うのだけど、ギターの腕前も定評のあるアーティストなので、非常に音も滑らかである。

以前イベントで観た時は屋外で、風も強くて寒い日だったのでなんだが浸れないところがあったけど、今回はじっくりと耳を傾けることができて、改めてそういうのにも気がつく訳ですね。


それにしても、繰り返しになってしまうがやっぱり声が良いですね。

生で聴いてもその声質は全く音源と変わらないから、本当にナチュラルでうまいと言う事がよくわかる。

目を閉じて聴いているとスッと入ってくるような感覚もあって、これが歌手というものだとつくづく思わされる。

世の中のなんちゃってシンガーに聴かせてやりたいね、ホント。

これが歌だよね。

セットリストとしては2枚の音源から代表曲含めて(当たり前だが)まんべんなく披露され、アップテンポな曲はバンド編成を活かしたダイナミックな演奏で、一方で静かな曲は鳴りもの系楽器も駆使しながら奏でていて、非常にセンスもいい。

基本的に英詞なのだが、諸処に日本語の曲も混ぜながらだけど、こうやって聴くと彼女の声自体の魅力はやはり英詞の方が入りやすい。

英語はスッと意味が入ってこないからだけど、語感的にも英語の方がリズミカルになるから余計にね。

一方で日本語詞だと歌としての柔らかさも際立つからそれはそれで素晴らしいのだけどね。

非常に穏やかな時間を過ごせましたね。


それにしても、今回はせっかくの単独公演なので、MCも間にはさんではいたが、尽くグダグダというか、緩いというか。

歌っているときはライティングの影響もあるにせよ非常に綺麗でカッコいいのに、曲が終わると途端に引っ込み思案のようになる。

ちなみに歌っているときはこんな感じ。

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歌声も相まっていかにも落ち着いた感じなのだが、しゃべるともうくにゃくにゃなのである。

ちなみに今回のライブでは自身についてはPredawnという名義は出さずに、清水と自身を呼ぶのだけど、個人的にはそれがツボだった。

自分の事を私とかではなくて名字で呼ぶ女の子って好きなのよ、何故か。

まあそれはいいのだけど、曰く「ステージ上では借りてきたネコですが、普段は、おじさん・・・」という発言などもありながらだが、実質MCでは何も言っていなかった気がする。

メンバーのネコの名前を拾ってみたものの、特に広がらず、結局「あ、やっぱり広がらなかった・・・」とか言っている。

前夜は緊張で寝れませんでした、とか言いながら、歌っている時と違い過ぎである。

ステージが終わるとダッシュで捌けていくというのも定番らしいが、なんだか可愛らしい子である。

アンコールの後はピックを客席に投げたのだがまったく飛ばず、前方の柵の前でおちたんじゃないかという位である。


音楽性的にも世界観的にも大きく売れることはないかもしれないが、着実にキャリアを積んで行けるような音楽的なセンスも才能もあると思うので、良い売れ方をしてほしいですね。