久しぶりにバケツをひっくり返したような汗をかいた事も、クソモッシュピットで暴れた事もあり、なんか充実感がありましたね。
で、方々でフェスのニュースがやっていたらしいね。
地上波でも注目であった訳である。
が、しかし、こういうニュースを見るにつけ、話題になるアーティストを観るにつけ、やはり自分の聴いている音楽って、マイナーなのかな、なんて思う訳である。
Strokesだぜ?DFA1979だぜ?MuteMathだぜ?These New Puritanだぜ?Horrorsだぜ?なんて言ったところで、一体誰ですか?の世界である。
果たして私の観たアーティストの何組がテレビで紹介されうるのか、答えは皆無だろう。
よしんばBeady Eyeだろうか。
Yahooのニュース、コメントを観ても、Xのことばかり。
レッチリは名前こそ上がるが、Xと一緒にすんな!とか粋がってみせる奴でも、多分上記のバンドの半分も知らないんじゃなかろうか。
別段それは構わないし、自分が高尚だと言いたい訳でなければ、ロックフェスに少女時代なんているアイドル呼ぶな!と言った事は思わないのだけど(そういう人もなぜかPerfumeはスルー)、こうして観ると自分と世間の距離を感じる訳である。
昔はこの距離をどれほど遠くに感じた事か。
今に至ってはふ~ん、である。
大人になる、とはこういう事か。
例えば人と話をしていても、同種の音楽を聴いている友人であれば、「評価高いよね」「いやぁ、マジ観たかった」といった素敵なリアクションの一つもしてくれる訳であるが、ほとんどの人は、ふ~ん、なわけである。
このブログでも、およそオリコンと縁のない音楽ばかりを紹介しているのだが、日本の多くの音楽リスナーは未だにオリコンと言うものを大事に思っているらしく、そのオリコンがアKBやら少女時代やらに占拠される事が我慢ならんのだとか。
そもそもオリコンなんてものを観ない立場からすれば、なんでもええやん、似たようなもんだし、と思うのである。
そしてB'zが入ってくると、「こういう本物のアーティストがもっと評価されるべき」と言う訳だ。
言葉だけ観るとその通りなんだけど、B'zてもう十分成功しているし、評価も相応にされているでしょう。
彼等にとっての本物の基準がいつも不明なのだけど、仮に本気で音楽をやっている、というポイントであるならば、そもそも有名無名に関わらず、ふ~んで済まそうとするようなバンドなどを評価してくれても良いように思うのだが。
一番音楽ダメにしているのはそういう中途半端な奴だと私は思うがね。
ま、それはいいとして、最近人と話しているときになるほどなぁ、と思った事が一つ。
音楽の聴き方に関してなんだけど、その子は音楽を聴くといっても、厳密には聴いている訳ではなく、歌詞が何を言っているかこそが最重要であって、それがなければ音楽それ自体にピンと来る事がないのだとか。
ギター云々、ポリリズム(パフュームに非ず)云々、リズムが云々といった話は、そんな事言われてもわからないと言うのである。
だから、私が音楽を聴きながら「綺麗なメロディでしょ?」なんて聞いたところで、それが洋楽であれば、歌詞が何を言っているかわからないから意味のない音楽だ、と言う訳である。
当然インストなんて聴けないらしい。
何かにつけ「意味がない」と言うのである。
多分、多くの人が同じ考えで持って聴いているのだと思う。
あるいは流行とか、あるいはファッションと言うか、ある種のトライブの証のような感覚なのかもしれない。
AKBと言えばオタク、ヒップホップはヤンキー、ロックは不良、くーちゃんはギャル、みたいな。
・・・ちょっと違うかもしれないけど、でも音楽そのものとして楽しんでいるという印象が余りないんだよな。
それはそれで否定しないし、まあ流行歌というのはそういうものだと思うから良いのだけど、音楽の消費のされ方として、ちょいと悲しくはなるよね。
自分だってえらそうに言えるほど音楽詳しい訳でもないし、専門的な事はわからない。
楽器も弾けないしね。
だけど、音楽から受けるある種のフィーリングというか、音そのものから感じ取る感覚と言うのが音楽の何よりの魅力だと思っているので、やっぱり勿体ないと感じてしまうのである。
ま、放っといてくれよ、て話だよね。
ともあれ、こういうイベントって言うのはそんな人々の多様性を写すと言う意味でも面白いと思う。
そして、端から見れば私も十分音楽オタクの部類に鳴るのであって、実は一般の人からはAKBファンと
同じように観られているのかもしれない。
でも、それで正解かもね。