それが嫌だから何か変化を求めるし、それをよしとする訳だけど、いざ変化が目の前に迫ると今度はその変化の是非を問うようになる、というのはいつの時代、どこになっても同じようなので、それが人間のサガなのかもしれない。
などと大仰なことを書いてはみたものの、なんと言う事はない、私の今年一年ってどんなだったかしら、と言う事を極個人の視点で書こうというだけである。
この小休止コーナーも気がつけば100個目、全482件の約20%になるので、まあまあの頻度である。
寄り道のくせに、とは思いつつ、たまにはちょっと違う事も書きたいなと思うのは私のサガである。
そんな訳で冒頭に申したように、今年も年末が近づけば2015年のベストアルバムを考える時期にさしかかっている、という訳である。
今年は仕事も忙しかったのだけど、それでも買いも買ったり15年になって我がi-Tunesに追加された曲数はなんと2300曲、大概アルバムで買うから、1枚あたり10曲は言っているとざっくり仮定すると230枚も買った計算になる。
もちろん中には借りたものや、素敵な世の中なので無料で落としたものもある(名誉の為に言っておくが、全て完全リーガルなものである)ものの、1枚のアルバムが2,000円とするならば46万円も音楽にお金を使っている計算だ。
もちろん中には中古で買ったものもあるから全て正規の価格ではないにしろ、今時こんなにCD買っている奴がいるか?と思うので、何処かの業界団体には感謝状でも貰いたい気分だ。
要らないけど。
そんな15年に最初に追加されたのはLilies And Remainsの1st『Part Of Grace』であったのだけど、このバンドも考えてみれば聴き始めたのはまだ1年くらい前なんだね。
仕事が忙しいという割にはキチンと新しいところも発掘しているあたりに我ながら熱意を感じざるを得ない。
閑話休題。
相変わらず新旧、洋の東西を問わずジャンルもますます広がって、正直一体何が好きな人なのかわからない有様だ。
私は元々ロックと呼ばれる音楽が好きで、それは今の根っこの価値観として変わらない。
ただ、今年30歳になって少しばかり寛容になったのだろうか、これまでは聴きもしなかったHiphopやR&B、ジャズなどと言った所謂ブラックミュージックや、アメリカンポップスのような音楽も聴くようになり、少しばかり大衆性を取り戻した、かに見えるが、一方で空間現代とかTera Melosとかいった訳のわからない音楽にも現を抜かしており、そんな音楽を耳元で流しながらノリノリで街を闊歩する当たりには人間の業を感じざるを得ない。
とはいえ、視野が広がる事は良い事だし、今こうして書きながら聴いているのはFranc Oceanである。
良いアルバムだよね、これ。
とはいえリリースは今年ではないのでベストアルバムの選考にはノミネートされない。
なので、整理することと合わせてSEO対策の為にも今年リリースされたアーティストを闇雲に列挙してやる。
順番は発売年でソートした際に我がi-Tunesが表示した上から順である。
まずは日本のアーティストから。
藤井隆、吉田一郎、モーモールルギャバン、アナログフィッシュ、White Ash、toe、the Boss、te'、Rayons、Polysics、Orge You Asshole(ライブ盤だけど)、Mouse On The Keys、goat、GARI、Fox Capture Plan、Cornelius(サントラだけど)、Boom Boom Satelites、と言った具合。
こうして観ると例年の事ながら日本の奴は友人から借りるものが多い。
シングルで出されたものもあるから其れは外したけど、この中で自分で買ったもの以外はあまり聴いていないな。
なんかピンと来ないらしい。
日本のバンドは怪しげな奴ほど面白い傾向になる気がするね。
続いて海外アーティスト。
!!!、Will Butler、The Velvet Teen、The Vaccines、Tyondai Braxton、Toro Y Moi、SUMAC、Sufjian Stevens、The Subways、Squerpusher、The Prodigy、Paul Smith & The Intimations(Maximo Parkのヴォーカルのソロ)、Passion Pit、Noel Gallagher、Nine Black Alps(ライブ盤だけど)、Muse、Modest Mouse、Metric、Marilyn Manson、Madeon、Little Boots、Kendrick Lamar、Julia Holter、Girl Band、Foals、El Vy、Eagles Of Death Metal、Dornik、Deradoorian、Deerhunter、Deerhoof(ライブ盤)、Battles、ASH、AFX、といった感じか。
ASHとかProdigyとかノエルとかも今年だったんだね。
思った以上に過ぎにけり感がすごい。
実際来日でライブを観れたものもたくさんあったから、その分洋楽の方が印象に残ってはいるな。
ちゃんと聴いているし。
この中でどれが一番か、というと正直迷っている。
どういう基準で選ぼうかな、という話しなのだけど、私は音楽の専門家ではないので純然たる独断と偏見で決める事にしているのだけど、それにしても迷うな。
実はちゃんと聴き込めてはいないんだよね。
何のことはない、古いのもいっぱい聴いていたし、それらにも感動していたので新しいものが必ずしも個人的なベストではない、という現象が起きてしまっているのである。
困った事だ。
とはいえこれは恒例行事で、これをしないと年を越せないと腹を決めているので、なんとか来月下旬までには整理しないとね。
それにしても、改めて今年アルバムを出したアーティストだけを列挙したのだけど、自分が聴いている音楽って別にそこに拘りはないんだな、なんて思う訳である。
良い事だと思うけど、トレンドを追うとか、今の音楽の潮流を知るとか、そういう視点では完全にないよね。
もちろん話題の新人バンドも実はちゃっかり押さえてはいるのだけど、何故なのか、というところまでは追求してないしね。
日本の音楽を上記以外にも結構聴いていたのだけど、そこでは歌詞の意味を考えることも多かったしね。
それなりに楽しんでいるのだけど、腰を据えられてはいない。
そこも来年に向けて見直しを図りたいところだ。
ここで少し個人的な話しをすると、今年は本当に激動だったのですよ。
実際には去年からそうだったのだけど、仕事も忙しかったし、その反動でガッカリして半ば廃人になってみたり、部下が辞めたり、私自身も辞めちゃったり、色んなものが見えてきたり。
新しい出会いはなかったけど、これからあるし。
彼女にふられて早1年半以上経つのでそろそろ寂しいな、なんて思う事も増えたしね。
私は明日からいよいと新しい職場で働く。
どんな困難が待ち受けているのかはわからないが、仕事をしっかり覚えつつ、環境にも馴染みつつ、その傍らでベストアルバムを選考せんければいかん。
12月は師走という。
師がばたばたと走り回らんくては行けないくらい忙しい、という意味からこういうらしいが、今年の12月にはいつになく忙しそうだ。
去年までの繰り返しではない動きをするのだからね。
一方でプラベートは特に変わっていない訳だけど。
う~ん、悩ましい。