昨日はファッション雑誌「Ollie」のライブイベントへ行ってきた。
この系統の雑誌のファッション、いわゆるストリート系ってやつかな、には欠片も興味ないのだけど、BDBがこの6人組としては最後のライブだったから急遽行こうと決めたのですね。
ドラマーが脱退してしまうのである。
何故かこのバンドはドラマーが定着しない。
09年にやっとこ固定メンバーになったかと思った矢先である。
いつもライブ前に自ら出てきて機材チェックしていたのが印象的であった.
一方で、なんというか、順調にいった事もあまりなかったような気がしたが。
必ず何かスタッフに言っていたものな。
うまく音が拾えないのかなんなのか。
もっとも何故辞めるのかと言うホントのところはまだ発表もされてないからわからんけど。
まあ、彼等のライブについては後ほど改めるとして、とりあえずイベント全体についても書いておこう。
今回はそっち系のファッション誌のイベントだから、やはりそっち系のバンドが多く出演、要するにライド系ね。
最近話題のColdrainやSiMなどや、Low IQも出ていた。
その他聞いた事のないインディバンドも多数出ていたが、あいにく今の私に響くものは希少であった。
せっかくなので一通りは聴こう、と思っていたのだが、初段のところで挫けた。
ヴォーカルも関西人という事もありよくしゃべる。
バンドのパーソナリティ自体は嫌いじゃないが、いかにも自分が高校生くらいの頃に流行っていた系統で、正直ダメなジャンル。
ひねくれ者の私には、ああいう感じってなんだか、ダメなんですね。
この段階で軽く挫け始めていたのだが、この日はなんとタイムテーブルがなかったのである。
びっくりした。
ちなみに場所は新木場、屋内外で2ステージでライブがあったのだが、一体どういう流れでライブが行われるのかもわからないし、どっちでやるのかもわからない。
特にアナウンスがあってゲリラ的に展開していく、というのならまだわかるが、そういう分けでもなく、単に客だけが知らずにいつの間にかライブが始まっていたりする。
屋内ではDJもやっていたので、やっている時間とそうでない時間の区別もつきにくく、これは改善しないとダメだろうと言うポイント。
もっとも初めて開催された訳でもないみたいだから、何か狙いがあるのかもしれないが、これは正直ない。
で、トップは外でのライブだったので、なんとなく次は中だろうと思いいってみると、しばらくして始ったのがColdrainとやら。
自己紹介のMCを聞かないと結局何のバンドかもファン以外はわからない。
これではフェスのうまみも何もないじゃないか。
彼等の音楽性は一言で言えばLinkin Parkである。
曲の展開も何となく想像つくし、殊更目新しさも見つけられなかったな。
なんで人気あるんだろうか、というとLinkinを知らない世代であれば新鮮に響くのだろうな。
かくいう私はLinkinてあんまり聞いた事ないんだけどね。
きっと高校生だったらもっとかっこいいと感じたかもしれない。
数曲聴いてすぐ外に出た。
それからしばらくはウロウロしたり、座り込んでぼけっとしていた。
一度外に出ようかと思ったが、再入場もできないと聴いたときはさすがにムカついた。
ちなみにスタッフの兄ちゃんに聴いてもタイムテーブルは「聴かされていない」とのことだった。
なんだこのイベントは。
仕方ないので本なんかよんじゃって。
その傍らで、屋外でなんかのバンドがやってたけど、所謂カオティック系、聴くともなしに聴こうかとも思ったが、中途で断念。
i-Pod聴いてました。
しばらくしてまた屋内に行ってみると、ライブをやっていた。
これが今までと編成も含めてちょっと違うし、曲もままよかった。
で、何となく聴いた事のある曲だな、と思ったのだが、それが”5月はまた雪”という曲。
彼がLow IQか、とびっくり。
そしてタイムテーブルの無さにここでも腹が立った。
もっと後かと思っていた。
ギター、ドラムのいわゆるWhite Stripes編成(?)でのライブだった。
ただ闇雲に叫ぶだけではないので、これは良かったな。
曲はいかにもエアジャム世代的な感じだけど、この日やっとライブをちゃんと観た。
全部と言う訳ではないけど、全体的にはよかったので、今度CDも聴いてみよう。
で、終わって再び外にでると、今度はハードコア系バンドNumbが登場。
ヴォーカルが蝶野そっくりだな、とか思いつつ少し聴くと、音はまあそうだろうなと言うハードコア系、そこにデス声おヴォーカルを乗せるというわかりやすい奴。
客がやや遠慮しがちなのか、モッシュエリアを避けてなのか、ステージ真ん前ががら空きと言うバンドにとっては切なさ満載の展開、ヴォーカルが一生懸命煽るも誰も動かず。
さすが日本人。
諦めてライブを始めるも、ぶっちゃけメインヴォーカルしょぼ過ぎじゃねえか。
越え聴こえないし。
こういうハードコア系でヴォーカルがしょぼいって、完全に凡百のバンド宣言だろ。
単に音響の問題なのかもしれないけど、サイドと思しきデブのヴォーカルは越え通ってたから、こいつがメインの方がいいんじゃねぇの?と思いつつさっさと退場。
中へ戻ってステージをチェック、楽器の配置で次のバンドがBDBかを確かめようかと思ったのだが、ドラマーがいつものように機材チェックしていたので、それと確信。
しばらく待つ事に。
アホみたいなDJが変な煽りを入れている。
大きな声で、とか、もっと元気をちょうだい、とか、なんか、ね。
で、周りには狂ったような人々。
ていうか、あのグルグル走り回ってハイタッチをする奴、あれは一体なんの儀式なんだ?
他にも謎の踊りが共通認識としてあるらしく、傍から観たらオタ芸やん、としか思えなかった。
オタ芸なんだろうか。
そんな連中を冷めた目で観つつ、さっさと終われと願いつつ。
で、思った以上に待ったが、ようやくBDB。
客はまばら。
まあこのイベントに来るそうだともうBDBではないんだろうね。
でも、ライブ自体は久しぶりに良かった。
Kaikoo、a-nationと今年2回観ているが、いずれも微妙だったんだよね。
まあ、今回もそこまで良いライブとは思わないけど、ここ最近では音響のせいもあってかよかったよ。
ただ、客は全然ついていってなかったけど。
やっぱり変則的なリズムや、曲のテンション、ジャンル的にも他のバンドとちょっと違うし。
それは仕方ない。
でも、ここ最近気になって仕方ないのは、マサのやる気のなさそうな感じである。
実際やる気がないのか、単にそう見えてしまうだけなのかはわからないが、もう少しちゃんとやろうぜ。
音源通り歌う気もないし、それはそれで別にこだわらないけど、単に苦しいからキー下げてます、みたいな風にしか見えないのである。
タカはちゃんとやっている。
ライブであまりピンと来ない理由はこの漂うやる気のなさ故ではなかろうかと、すごく思うのである。
演奏自体は新しい曲はやはり要所要所で大丈夫か?という部分があったが、全体的には悪くなかったし。
客に目を向けても、盛り上がっているのは一部だけ。
MCもない彼等のライブでは、なんだか突き放された感じを覚える人もいたのかもしれない。
ドラマーもこれで最後であるが、特にそんなそぶりもなく、いつも通りに終わって行った。
そして終わると同時に私も即行捌けました。
なんだかんだ楽しんだのだけど、結局BDBとLow IQくらいしか観るべくモなかった、個人的には。
ぶっちゃけBDBもそろそろ解散するんじゃないかな、て感じがする。
新譜は個人的にはすごい好きだし、良いアルバムだと思うのだけど、集大成的な印象もある訳で、そうなると次に出すものはどうなるのか、もっとポップな奴を出して行くのか、くらいしか方向性が見えない。
また難解な方向に行くって言うのも考えにくいし。
最近初期の頃の曲を中心にやっているし、1曲目も”Remind Me”とか中盤で持って行くような楽曲でスタートだったり。
どうするんだろうね、これから。
タカはAA=で活躍していて、こっちでいる方が彼のヴォーカルは映えている気がする。
殊ライブでは。
PAの問題もあるのかな。
ともあれ、もっとちゃんとしたライブがみたいな。
頑張ってほしいものである。