音楽放談 pt.2

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小休止58「ノスタルジーを超えて」

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昨日は大雪の中、Moon Childの再結成ライブへ行ってきた。
 
想定移動時間よりも早めに家を出たというのに予想以上の大雪がゆえに到着はマジ危ぶまれたのだが、無事に到着。
 
思ったよりもちゃんと人も来ていたし、万が一と想定していた中止もなく、まずは一安心。
 
さすがにファン層は推定30代半ば以上。
 
そりゃそうか。
 
何せ14年前の流行歌を歌っていたバンドである。
 
最近収さんは90年代スターとしてテレビにも出ているが、コアな断層当時の20代としても彼らが既に30代半ば。
 
妥当な推測だろう。
 
 
それはともかく、会場30分前には7割方入っていたと思う。
 
なんとなくだが、いわゆるライブ慣れしていない感じがした。
 
いつもいく感じのライブとは会場が同じでも音楽のフィールドがちょっと違うので、それが新鮮。
 
今回はギターの秋山さんが不参加なので、オリジナルメンバーのみの再結成である。
 
いうなればシャーロットのいないAshのようなものだ。
 
やや残念さはあるものの、とはいえこんな日が来るとは思っていなかったので、やっぱりうれしいよね。
 
 
で、ライブはほぼ時間通りに始まった。
 
しょっぱなは”Brandnew Gear”。
 
オサムダンスもキレキレでいいじゃない!なんてテンションあがったのもつかの間。
 
どうも収さん、のどの具合がよろしくないらしい。
 
1曲目こそ素晴らしかったが、なんだか次第に勢いが落ちていき、特の高音部は非常に苦しそうに歌うし、裏声も綺麗に出ない。
 
あのセクシーヴォイスは!!という切なさは正直満載であった。
 
 
中盤に差し掛かる程にそのさまは著しく、中音域は概ね問題ないが、急な音調変化などはやはり厳しいらしい。
 
ただでさえ彼らの曲、てか収の曲は歌メロが難しいのに、風邪の体ではさぞつらかったろう。
 
しかも再結成ライブとあって、気合いの入ったアッパー系の曲連発のセットリスト。
 
代わりに歌ってあげたい程であったが、それでは意味がない。
 
ところが旧来のファン、さすがに優しさ満点である。
 
それを察してあえて何も言わずひたすら応援である。
 
しかもみんないい大人なので、あんまり騒いだりしないけど、コール&レスポンスはばっちり応える。
 
結局ダブルアンコール含め2時間程のステージで幕を閉じた。
 
 
ライブの出来栄えからいえば、正直ほめられたものではない。
 
収さんのヴォーカルもさることながら、なんだかギターの音やハイハットかな?の音がなんかガチャガチャして聞こえて、なんというか、締りがないのである。
 
ただ、曲はやっぱり素晴らしい。
 
特に”Escape”なんかは別格に素晴らしい曲だと思う。
 
他にもメロディセンスの半端なさははやり際立っていたな。
 
どうして売れなかったのか、いまとなっては謎としか言いようがない名曲ばかりである。
 
甘いラブソングもあれば、下ネタ満載のエロソング、倦怠感あふれるダウナーソング、ロックンロールな名曲まで、多彩じゃないですか。
 
 
今後については、Shibuya-AXでの追加公演以降については特にリリースされていないが、こちらはチケットがまださばけていないらしい。
 
さすが大人なファンたち。
 
とりあえず1回見れればいいや、な人が一杯いたんだろうね。
 
個人的には今回はヴォーカルがかなり厳しかったので、こちらでリベンジを期待したいところである。
 
 
それにしても、自分が中学生の頃に解散したバンドをこうして生で見られる機会があろうとは思ってもみなかった。
 
もちろんうれしいのだが、一方ですごく不思議な感じである。
 
何せこの14年間でも音源はずっと聞いていたから、自分にとっては別に懐かしいとかそういうのはないんだよね。
 
当時ライブに行ったわけでもないし。
 
ノスタルジーとはちょっと違うし、かといってひたすら興奮を覚えるというわけでもない。
 
なんか、不思議な感じなのよ。
 
ともあれ、こうして生で彼らを見ることが来たのは、疑う余地なくうれしいことである。
 
再結成ブームに乗りやがって、と批判的なことをいう奴も世の中にはいるわけだが、結局ファンにとってはうれしい限りなのである。
 
幸いジュリーのように劣化してるわけでもないしね。
 
また音源も聴けたら嬉しいですね。