衝撃的な事件のあった今日の新宿で、私は柄にもなくアーティストのインストアイベントへ行ってきた。
トークショー&撮影会ということで、事前にイベント券付のCDまで買ってしまった。
AKB商法を悪くは言えない身となってしまった訳であるが、では誰であったか、ということが重要な訳であるが、すでに画像を載せてしまっているからバレてしまっているというのがなかなかに歯がゆい所であるが、今話題の人間椅子である。
この世間に対する訴求力はまだ弱いのだが、最近入ったポストバブル世代の40手前のおっちゃんはイカ天に出ていた事を記憶していたらしい。
まだやってたんだ、なんていう世間の冷たい風などどこ吹く風、今日まで解散も仲間割れもなく、幾許かのメンバーチェンジを経て今なお現役である。
てか今が一番絶好調なバンドである。
戯れに行った私はその素晴らしいライブに圧倒されて、すっかり彼等のファンになっているわけである。
といっても初めて聴いたのは高校生のときで、最初にかったの『無限の住人』というややマニアックなアルバムだったのだが、たまたま寄った元レンタルショップ/当時中古CD屋/現別の店という場所で見かけて買ったのですね。
いやはや、まさかそれから今に至るまで聴いているとは思いもしなかったね。
さて、今回は先頃出た新譜のリリースイベント兼デビュー25周年の記念行脚といった体であった。
しばらくはインストアイベントであっちこっちしているらしいが、その中の一つが今日であった訳。
集まった客はやはりややアッパー層。
中には今少し若い子もいるが、総じて言えるのは何かから弾かれたような印象である事だが、その中にいる私もまた何かから弾かれているのかもしれない。
意外と女性ファンも多いのが驚いたけど。
イベントは会場に集まった人から事前に集めた質問に2、3答える形式で行われる非常に短いトークショーと、メンバー3人との撮影会で、集まったのは200人前後のため実質ほぼ撮影会であった。
私も恥ずかしながらメンバーと4ショット写真を取ったのだが、何故か変な顔をして映ってしまったので悔やまれるところだ。
まあ、メンバーはガチで変な顔の人たちだからいいのだけど、鈴木氏のパン(ふんどし)チラが気になるところであった。
僅かな時間であったが、なんだか楽しかったですね。
それにしてもメタル/ハードロック系のバンドは多作である。
人間椅子も昨年もアルバムを出しているし、年明けのライブでレコーディングしてます!なんて言ってから半年と立たずに出しているのだから。
もはや様式美とさえ言える今時勝手くらいのどストレートハードロックであるのだが、むしろ名人戯の域に達した音は理屈抜きにカッコいい。
3人とは思えない音の厚みもさすがの一言。
またこのアルバムには年明けに行われたライブの映像も収録されており、それも相まって買ってしまったのですね。
音楽的にそこまで好きか、と問われればそうでもないというのが正直なところだが、バンドのパーソナリティ含めて好きなバンドなのである。
ライブは見た目に反して本当にカッコいいので、是非ライブだけでもおすすめしたいバンドである。
それにしても、まさか私がこんな撮影会に行く日が来るとは。
我ながら驚きを禁じえないが、それがまさかの人間椅子というのが私らしくて却っていいかもしれない、などと一人で思った帰り道であった。