今日はSyncronicityへ行ってきた。
考えてみたらここ数年は毎年行っているね。
確か去年は新木場、その前は渋谷だったけど、今年は渋谷でしたね。
しかも今年は例年になくラインナップがどストライクで、イベント始めからずっと楽しめた。
さらにステージ構成も運営も工夫されていて、間断なくみられるのでストレスも少ない。
私はregaから見始めたのだけど、このバンドを初めて見たのもそう言えば数年前のこのイベントであった。
まったく同じ場所だったけど、この間音源も聴いたので改めて楽しく聴けるようになっている。
このバンドの音楽も非常にポップで明るくて、ポイジティブなフィーリングがある。
扱いとしてはまだまだインディだけど、いいバンドだよね。
続いてはtoconomaという初めましてのバンド。
インストだがこれまたポップでややジャズの要素の入ったダンスバンド。
非常に聴いていて楽しい音楽でしたね。
次ぎにきたのは轟音downy。
正直今回のラインナップの中では少し浮いた印象もあるが、ライブはさすがの一言。
ライブは2回目なのだけど、この轟音は気持ちいいですね。
彼等をブッキングしたイベントオーガナイザーに拍手である。
そしてMop Of Head。
無料配信中の新譜からの曲であったが、今回は友達のダンサーも狭いステージながら踊る。
曲も1stのようなアグレッシブ一辺倒でも2ndのメロウ路線でもなく、非常にバランスのいいダンストラックで素直に楽しめましたね。
ただ、ダンサーは入らないかな。
今回はベースの女の子も歌っていたのだけど、思ったよりも甘い声でしたね。
前はゴシックなエロい感じだったけど、今回はすっかり爽やかでガーリーなコーデ。
って、女ばかり観ている。
ライブは良かったです。
次はいかがわしさ満点のSoil & Pimp Sessions。
何時観てもいかがわしくていいですね。
曲はジャジーでファンキーでパンクでポップ。
アジテーションもナイス。
胡散臭い見た目と裏腹にパーティ全開な曲は何時聴いても楽しいですね。
そしてサイドに戻ってFox Capture Plan。
ライブは2回目なのだけど、ドラマーイケメンやな。
そして演奏は鉄壁。
多分初めましての人もいたと思うのだけど、やっぱりいいバンドですね。
MCが緩くて素敵ですね。
さて、ここで今日のトリとしていた人も多いであろうZazen Boys。
最近イベントでよく観る機会もあって、演奏技術は半端ないし、独特な間や演出も際立って面白いライブなのだけど、一方で曲や展開が似たり寄ったりなので正直個人的には少し飽きているのだけど、今日は少しアレンジも変わってきて面白かったですね。
ただ、コミカルな演出もそれはそれで面白いけど、思い切ってどシリアスにひたすらひたすらストイックに楽曲を演奏する姿も見てみたいけどね。
そこは向井の目指すところではないのだろうか。
勿体ない。
で、私はザゼンを中座して別なステージへ。
何故かケツ出している男いるし、スリッパででかいロンティ着たやけにエロいねえちゃんいるし、見るからにヤベェ奴らが跋扈している。
ちなみにその姉ちゃんときたら、Tシャツの下は下着姿らしく、たまにあられもない姿があって目が離せない・・・。
それはともかく、下山のライブも初めてみるのだけど、なんていうか、若いバンドだよな。
ヴォーカルのマヒトゥザピーポーも観るとえらいかわいらしい顔をしているし、ギターの奴も超いいやつそう。
楽曲もポップだし、ライブで聴くと尚更ストレートな曲が際立つ。
それにしても、演奏を聴いてもMCを聴いても本当に若いバンドだな。
「パンクにもロックにもガキにもおっさんにも負けねえから」なんて言うあたりいいですよね。
ライブは短い間だったけど、今日初めてモッシュダイブを観たね。
もちろんスッカスカだったけど、ここだけ熱が違ったな。
下山が終わると今日のトリ、アナログフィッシュである。
このイベントでトリを務めるとは正直驚いたし、素直に嬉しかったね。
実は非常に評価は高いのに今一注目を浴びないのは、一重に彼等の見た目の地味さ故だろうが、楽曲も何も非常にハイクオリティで、むしろ注目されない事の方が不思議だものね。
セットリスト的には最新作『最近のぼくら』を軸にしたものであったね。
最近良くやっている”September”のアレンジも既に板についていい感じ。
今回初めてライブで聴けた曲もたくさんあって、非常に満足度は高かったですね。
特に"平行"”公平なWorld””Nightfeever”はグッと来たな。
下岡さんの歌詞の曲はもちろん言葉そのものの持つ情景もさることながら、この人の人間観みたいなものも見えているような気がして、それが自分の見方と重なるようなところが多分にあるように感じられるんだろうなと思う。
この人の歌詞ってどこか諦めているようなところがあって、冷めている。
世の中に跋扈する「みんなわかり合えるはずさ!!」なんていう世迷い事を全てため息と一緒に吹き飛ばすような、そんな冷静さである。
だけど、一方でそれを前提とした上ででも何か方法ってないかな?と探っているようなところがあって、それが却って温かいのである。
この3曲はいずれもそんなフィーリングが濃いと思う。
ちなみに健太郎さん作の曲はもっと率直に温かくて人間的なぬくもりがあるから、聴いていて安心するのであるけどね。
私にはない要素だから、逆に人からこういわれると安心するところってあるしね、みたいな。
ライブはあっという間に終わってしまって、物足りないくらいだった。
特に奇妙な事をやる訳でもないのに楽曲の良さとアレンジの多彩さで、格が違ったな。
初めて見たときより明らかにミュージシャンシップが上がっているよね。
で、この日はステージのトリと言うこともあってアンコールが1曲だけあった。
私が大好きな”抱きしめて”である。
アレンジを変えていたし、途中何故か笑いに走る場面もあったけど、やっぱりこの曲はいい曲だ。
温かい曲だと思う。
この曲もやはり何処か冷めていて、現実を観ろとばかりなんだけど、だからこそ温かいのである。
本当にいい曲だと思う。
帰りに会場を後にする人の口々にも、最後の曲いいね、なんて言っている人が多数あったしね。
それにしても、この手のイベントでは久しぶりに最後までだれずに楽しめたね。
最近好きなアーティストが出ていても、場合によっては疲れて最後まで観れない事も多いのだけど、今日は全くそんな事はなかったな。
どのバンドもそれぞれに良かったし、何よりラストのアナログフィッシュがしっかり締めてくれたのが何よりなんだけどね。
しかし、こうして観たバンドを振り返るとジャンルに節操がないよね。
ともあれ、このイベントはいいイベントだね。
今年が10周年だったらしいけど、これからも頑張ってほしいよね。
邦楽版のHostessになれればもっと存在意義は上がるだろう。