音楽放談 pt.2

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我が道の人たち ―Schaft

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ちょっと日が経ってしまったが、先日日曜日はSchaftのライブへ。

このバンド、知っている人は知っている、知らない人は知らないという、正直言ってカルトなバンドだろう。

かく言う私も実は知ったのは最近だった。

元々は94年頃に1枚だけアルバムを出して、ツアーやって解散状態だったのだ。

Buck-Tick今井寿と当時Soft Bulletだった藤井麻樹の2人が中心となっていたプロジェクト的な感じだったようで、様々なミュージシャンを招いて制作されていた。

当時Nine Inch Nailsがスターダムにのし上がった頃で、Ministryから広まり始めたインダストリアルと呼ばれる一群も増えていた時期である。

それらとほぼ同時期に制作されたアルバムとしては、恐らくかなり希有な事例だっただろう。

2人がそもそも其の手の音楽にかなり造詣が深く、海外からもPIGのRaymond Wattsをヴォーカルに据えて、様々なインダストリアル系アーティストが招聘されていたので、その筋の人には溜まらないラインナップだっただろう。

その上日本からも当時The Mad Cupsule MarketsのTakeshiとMotokatsuも参加している。

ライブにはMotokatsuがドラマーを務めたらしく、当時其の手の音楽を好んでいた人たちには一つの伝説として記憶されているのだろう。


そんな彼等が実に10何年ぶりに再始動ということで、にわかに注目され、一部雑誌でも相当盛り上がっていた。

特に『音楽と人』という雑誌はやけに持ち上げていた。

元々編集長が多分藤井とかバクチクが好きなんだろうね。

そこに今回はバンドに拘った彼等が引っ張ってきたのは当時と同じTakeshi、ラルクのドラムながら結構インディ界隈と縁の深いYukihiro、そしてヴォーカルにはなんとGARIのYow-Row(ヨウイチロウ)であった。

これはどんな音楽になるのか、というのがポイントだったのだけど、私は過去の作品を聴いた事がなかったので素直にどんな音楽だろうというところだったんだけどね。

聴こうと思ってアルバムを探したらプレミア化しており、アマゾンでは1万近くになっていたのでさすがに諦めた。

でも、新譜と同時に旧譜も出る事がわかったので、其れを買おうと。

そして発売日前日に取り置きを手配して、無事ゲットした。

私が夕方に店舗に行った際には既に売り切れ、その後新譜も各所で売り切れが続出したというから、恐らく当時のメインリスナーである40代の人がこぞって買ったのだろう。

そこに指して昨今のCDの売れ行きを考慮した時に需要と供給が釣り合わなかったのだろう。


そんな世間の期待を一身に受けたアルバムであるが、仕上がりはいい感じにポップでメタルアルバムとしてはまずまずなんじゃなかろうか。

まだ聴き込めていないけど、1stと比べると相当聞きやすいと思うし、わかりやすいだろう。

Yow-Row のヴォーカルもかなり映えており、Gariとも少し違う色を魅せているのも面白い。

ただ、尖り具体だとどうしても1stに軍配だろうね。

とはいえ素直にカッコいいんだけどね。


そんな彼等のライブであるからやっぱり見ておきたい。

今回はライブもこのメンツなので、個人的にはベースだけを弾くTakeshiもどんなもん頭と言う訳である。

で、私が行ったのは横浜ベイホール。

東京公演は仕事の都合で難しそうだったので、遠くまで行ったのですね。


客層はやっぱり年齢層上目であったが、ある種の層には絶大な支持がありそうな2人なので、結構女性客も多い。

ただ声援はさすがに今井へのものが多かったが、心なしか(ていうか明らかに)太かったけど。


細かなセットリストはいずれ何処かに上がるだろうし、第一曲名もわからないので上げられないけど、ライブはさすがというか。

正直打ち込み部が多かったけど、非常に緻密な感じであったね。

で、個人的な興味であったTakeshiであるが、「軸」と書かれたTシャツを着ていたのだけど、終始落ち着きなくウロウロしている(次第に彼は「軸の人」と呼ばれるようになったとか)。

そしてガオゥという感じの歪んだベースをかき鳴らしている様はかっこ良かったよね。

最近はフロントマンとしての彼を見ていたので、なんだか新鮮でもあったね。

其の最中でYukihiroは自分の仕事をしっかりとこなしている。

今井はたまに歌いながら得意のギターを鳴らして、フジマキはほぼ持ち場から動かず。

そしてYow-Rowはデス声やメロディラインも歌い上げる(ヴォコーダーも駆使して)。

いや大変そうだけど、途中音をかぶせている場面もあったかな、という印象である。

それでもカッコいいんだけどね。

それに5人とも艶っぽいから実に見栄えもしていいよね。


本編は1時間ちょっと、そしてアンコール2回で4曲かな、やって1時間半くらいで終わりであった。

正直ちょっと短くね?と思ったけど、満足度はかなり高かったな。

この手の音楽のライブも久しぶりだったけど、よかったよね。


あちこちのレビューを見ていると、ライブ毎にかなり進化しているらしいので、今回のツアーは実は全公演行っても面白かったのかもしれない。

特に初日の川崎と28日の六本木なんかに行くとそれが顕著なのかもしれない。

まだチケットはあるようなので、もし時間があれば是非見てみてほしいですね。